はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

「Voice in the Live」を振り返る

2005-08-09 22:59:33 | ぴちぴちピッチ
 「Voice in the Live ~真夏のライブはいかが?~」から三日が経ったが、まだなかなか興奮が冷めない。それだけ、今回のライブは、私にとって素晴らしい体験だった。私だけではなく、このライブに参加した人は概ね満足したようだ。こちらで、ライブレポート・感想リンク集がまとめられており、色々な人の感想を読むことが出来る。

 ちょっと冷静になって考えてみると、声優のライブと言っても、肝心のアニメは半年以上前に放映終了しており、しかも主役抜きでの開催。「ぴちぴちピッチ」という作品をよく知らない人にとっては、なぜこのような条件で、参加者がこれだけ盛り上がることが出来たのか、不思議に思っているのではないだろうか。
 そもそも、「ピッチ」という作品自体、はまる人はとことんはまるが、ダメな人は全く受け付けないタイプのアニメだろう。私自身の「ピッチ」に対する思いは、以前最終回を迎えた時に書いたので、そちらをご覧いただきたい。ともかく、好きになってしまった人間にとっては、何とも言い難い魅力を持った作品なのだ。
 その魅力の一つが「歌」。本作では基本的に主人公側も敵も歌で戦うので、メインキャラのほとんどには、それぞれ持ち歌があるし、またソロ曲以外にも作品の世界にマッチした数々の曲が生み出されてきた。つまり、ピッチの曲だけで十分にライブが成立して、ピッチ好きが盛り上がることが出来るのだ。
 それに加えて、今回のライブは講談社やタカラ、ポニーキャニオンなどピッチに関わった企業が企画したものではなく、ピッチを通じて知り合って、仲良しになった声優自らが企画して、作り上げたもの。いわば「手作り」のライブだからこその、細かい企画や小ネタの数々に至る、出演声優自らが観客を楽しませようとするサービス精神に満ちあふれていた。実際、トークコーナーでのピッチ裏話、曲の前奏や間奏での「深海フラッシュ」「チビ蘭花」「この歌を授けましょう」「心して、聴きなさい!」「出でよ、水竜」などの各キャラの持ちネタ披露には、大変楽しませてもらった。私だけでなく、ピッチを好きな人間ならば、皆楽しめたと確信している。
 主役キャラではなくても、テレビアニメ1本には多くのキャラが登場して、作品を作り上げている。どのキャラクターも、作品に命を与えるためには、欠かせない存在だ。今回のライブを通じて、改めてそんなことを思った。

 前回も書いたが、私は声優のライブに参加したのは、今回が初めて。だから、他のライブと比べてどうこうと言うことは、一切コメントする事ができない。しかし、少なくとも、このライブが素晴らしいものだったと言うことは、自信を持って言える。
 ライブの幕開けを告げた「太陽の楽園 ~Promised Land~」、完璧に「かれん様コール」が決まった「オーロラの風に乗って」、出演者・観客全員が一緒になって歌った「KODOU ~パーフェクト・ハーモニー~」などなど、一曲一曲すべてが強く印象に残った。同じメンバーによるライブが今後行われるのならば、ぜひまた参加したい。また、これほどの感動を与えてくれるアニメ作品に、今後も出会いたいと、強く思う。