「エルフェンリート」総集編を観て

 今期一番のアニメ激戦区となる月曜深夜が、ひとまず無事に過ぎた。と思ったのだが、さっそく「砂ぼうず」を録画し忘れた。HDDレコーダーの予約設定をしたところで安心してしまい、ビデオデッキの確認を忘れてしまったのだ。来週からはどうしよう。

 さて、そんな月曜深夜の新番組ラッシュの中、三重テレビでひっそりと「エルフェンリート DVD発売直前スペシャル」が放映された。「エルフェンリート」は、過激な表現のためにCSのAT-Xのみで、しかも視聴制限付きで放映されている作品。私はAT-Xで観ているが、おそらく視聴者は関東地上波ローカルアニメより少ないだろう。
 さすがに、DVDを売るためにはAT-Xだけではダメだと思ったのか、今回1話と2話の総集編を「DVD発売直前スペシャル」として独立U局で放映した訳だが、U局といえども地上波には変わりない。果たして、どこがカットされてどんな総集編になるのか、興味津々だった。録画した新番組よりも、こちらを先に観てしまったほどだ。
 感想としては、結構やればできるものだ、と思った。2話分を無理矢理30分枠に押し込んだ印象はなく、今回初視聴の人も、ストーリーの大筋はつかめたのではないかと思う。裸もOKだったようだし。ただ、やはり残酷シーンの放映はできなかったようで、第1話冒頭のルーシー脱走時の大量虐殺が大幅にカットされた結果、ルーシーの恐ろしさについては、いまいち分かりにくくなったと思う。
 また、もう一つわかりにくかったのは如月秘書。第1話冒頭からドジッ娘秘書として登場して、萌え要員なのだろうと思わせられた途端に、あっけなくルーシーに首を飛ばされて殺されてしまい、原作を知らずに第1話を観た時には唖然とさせられたものだが、今回の総集編では肝心の首飛ばし場面がカットされていたので、彼女があの場面で殺されたこと自体がわからない人もいたのではないだろうか。ちなみに、如月役の山本麻里安は、以降も色々な役で登場して、やっぱりすぐに殺される。この人の声を聴くと「このキャラも死ぬな」とわかってしまうと言う訳だ。
 ともかく、AT-Xの本放送を観ている私にとっては、カットされた部分を探して「やっぱり切られたか」と楽しむ事ができたし、逆にこの総集編で興味を持って、AT-XやDVDで本編を観た人は、カットされた部分のグロさに衝撃を受ける事ができるので、逆の意味で楽しめるのではないだろうか。本編も、アニメとしての出来は悪くないので、グロシーンが苦手でなければお勧めしたい。
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