花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

薬用植物

2015年01月19日 | 研究
これは一昨年、実験していた薬用植物「黄蓮」です。
オウレンという呼び名は根が黄色いこと、
そして根が蓮のように節があるからだなどといわれています。
このオウレン、根に整腸効果があり
古くから漢方薬の材料として利用しています。
オウレンには数種類ありますが
チームが栽培しているのは「セリバオウレン」。
セリのような葉をしているからです!
オウレンは日本の山林に自生する植物ですが
最近は山の傾斜で栽培も行われており
福井県が生産量の70%を占めています。
普通のオウレンは5年ぐらいで収穫できますが
セリバオウレンはなぜか平地栽培が難しく
山林で15~20年もかけて育てるといいます。
チームはこのオウレンを水耕で育てたらどうなるかを実験中ですが
ほったらかしでも枯死することなく2年も生きています。
脈がありそうなので来春あたりから本格的に挑戦しようと考えています。
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園芸家12カ月

2015年01月19日 | 学校
来春の種子や苗のカタログがどんどん届いています。
春になったら何を植えようと考えるのはとても楽しいこと。
園芸家は冬でも今春の庭のレイアウトを描いては楽しんでいるはずです。
さて「園芸家12カ月」というチャペックが書いた有名な書籍を
お読みになった方はいらっしゃいますか?
古い本ですが、園芸家の
不思議な生態を面白おかしく描いています。

春の園芸家は、植物が芽を出し、茎をスクスクと延ばす様子にワクワクしています。
いや、ソワソワと落ち着きがないと言った方が良いでしょう。
夏の園芸家は、早く一雨来ないかとヤキモキし、
降れば降ったで振り過ぎだとブツブツぼやいています。
秋の園芸家は、お隣の庭が気になったり、新しい球根が欲しくなったり、
止せばいいのにイソイソと出掛け、
冬の園芸家は、本当の園芸家とはかくあるべしと言わんばかりに、
土をフカフカさせることに躍起になっています。
そして、必ずや自分の庭の不完全を発見することになるのです。

この本を読むと園芸家いかにマニアでオタクで
そして愛すべき人たちであるかがわかります。
とても面白い文章なので、かつてサントリーが
この本の一節を変えてウィスキーの広告を出したこともあるくらいです。
ご自分とかなり被る部分があり共感するところも多いと思うので
機会があったらぜひ頁を開いてみて下さい。

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