花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

フィールド調査レポート

2012年12月06日 | 学校
白浜海水浴場から北上すると岩場の海岸に変わります。
ここがサクラソウ自生地のある種差海岸です。
ちょうど写真下の周辺にサクラソウが自生していますが
冬を迎えた今、このようにほとんどの植物が
地上部を枯らして越冬準備に入っています。
画面中央、右側に伸びる黒い部分があります。
これが小川、草がなくなったのですぐわかります。
サクラソウは乾燥を嫌うのでこのような場所に自生します。
地下水位が高いため土壌の塩分を自然に洗い流したこと、
草原がつくりだした腐葉土層により海水をかぶっても
地下部の酸素を確保できたことなどが
サクラソウ復活の要因だと考えています!
つまり美しい自然がサクラソウを守ったのです。
来年3月、チームは震災時と1年経った今年の状況を比較した
フィールド調査のレポートを青森県に提出することにしています。

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初冬の種差海岸

2012年12月06日 | 学校
久しぶりに種差海岸方面に行く機会を得ました。
ここは自生地よりもう少し南の白浜海水浴場付近。
右側には白い砂浜が広がり夏は海水浴のためたくさんの人がやってきます。
またここは鳴き砂でも有名です。
震災から約1ヶ月後の2011年4月上旬、
チームはサクラソウの自生地調査のためこの場所にもやってきました!
その時は、中央に見える建物の左側に立つ鉄柱の街灯が
根元から折れ曲がり、この道をふさいでいました。
この建物よりも高い津波が襲ったものと思われます。
さらに左側にある建物は津波で破壊され
植物は塩害で赤茶けていたのを思い出します。
今ではこのように復旧していますが
砂浜は削りとられたままです。
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