Il film del sogno

現実逃避の夢日記

俺たちに墓はない

2006-03-14 01:54:00 | 日記
3/13(月)東京はだったが・・・
早朝起床。寒し。昨日との温度差に身が縮む。
越後へゆく。
新幹線がトンネルを抜けると越後湯沢は、激しい吹雪であった。
新潟市内も一面雪化粧。昨夜から雪とのこと。
終日愛想笑いと難儀な商談。

都心に帰ったのは20:00過ぎ。
連日の新文芸坐通い。
本日の演目は【俺たちに墓はない】
松田優作主演のB級アクション。
監督は沢田幸弘、脚本・田中陽造 
共演は志賀勝・竹田かほり・岩城滉一・石橋蓮司・阿藤海などなど。

松田優作といえば、まずは『太陽にほえろ』でありましょう。
続いて【遊戯シリーズ】では、日活アクションのテイストを漂わせていたが、あの日本人離れした肉体や身のこなしは、若年層にたいそう人気があった。
本人は原田芳雄を相当意識していたようなのだが・・・。
『処刑遊戯』はハードボイルドの名作といっていいかもしれない。

79年製作の本作は、再見してみるとストーリーは凡庸で、演出の切れも感じられない。
三流のピカレスクロマンであり、破滅的な群像劇。
見所は優作のコミカルな擬態と竹田かほりのお色気くらいか。

新境地を開いたのは森田芳光監督の『家族ゲーム』『それから』と薬師丸ひろ子と共演した『探偵物語』の三本。
これは特筆していい仕事だと思う。
89年、ハリウッド映画『ブラック・レイン』が遺作となった。
享年40。
生き残っていれば、どうだったろう。
特別のファンではなかったが、あの特異なキャラはワールドスタンダードになりえたろうか。
そんな詮無い空想をしながら帰路についた。
コメント
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