ペーパーボーイ 真夏の引力

7/30（火）曇り
中国地方では洒落にならない大雨が降って災難である。関東圏でもゲリラ的な豪雨が多く天災というのは本当に厄介である。少し寝坊して湯島の取引先で後ろ向きの商談。本郷三丁目のクラッシック喫茶でモーニングサービスを昼食とする。午後からリストの整備。定刻退社して新宿で途中下車。武蔵野館で米国インデペンデント作品鑑賞。観客は単身者中心に４割程度。予告編観たときからスキャンダラスな問題作だと思っていたが、予想以上に熱くエグイ。役者が皆々熱演というレベル以上に、これはもはや業のようなものさえ感じる。時代背景や土地柄、人種差別や偏愛などをねっとり織り込んで表層だけ捉えれば安手の再現ドラマの如し。派手な濡れ場やバイオレンス・シーンより例えば鰐の腹を割いたりするおっさんの存在が恐い。編集やサウンドトラックなど実に巧妙でこれぞプロのお仕事だろう。早めに帰宅して愛犬と散歩。

某局音楽番組公開録画

7/29（月）曇り時々雨
蒸し暑い週明け。終日事務所でお茶を挽く。定刻退社して渋谷へ向かう。国営放送の敷地内にあるコンサートホールで行われる公開録画に潜り込む。還暦をとうに過ぎた嘗ての上司でありゴルフの師匠でもある御仁がオークションで落とした整理券で入場。彼の目的は結成以来追っかけているモーニング娘である。ランダム制ゆえどこに座らされるかは運次第。何と最前列のかぶりつきであった。師匠からサイリウムを授与される。７色の切替えスイッチの着いたハイテクものである。昨今のミュージックシーンには全く不案内である。知った名前の歌手は１０組中数名。K-POPの勢いは凄い。皆々似たようなダンスと楽曲だと思ったのは自身年喰ったせいだろう。大昔にラジオ局の公開生番組で売出中のキャロルを間近に観て以来の快挙でありました。８時４５分終了。センター街の居酒屋で一杯引っ掛けて帰宅。

気忙しい日曜日

7/28(日)晴れ時々曇り一時雨
蒸し暑い日中に部屋の掃除なんぞをする。登山靴も洗う。トイレの清掃も。愛車で外出して雑用をやっつける。ついでにインドアで白球を打ってジムで１キロほど泳ぎスーパーで買い物をする。特製麺類の夕餉を孤食。雨上がりに愛犬と散歩。戻って一緒に入浴。TVドラマを漫然と観る。メガバンクの行員が主人公である評判の連続モノはリアリティとフィクションの塩梅がよろしく身につまされたい溜飲を下げているお父さんたちは多かろう。そう上手くはいかねぇだろうと毒ついてはいけない。ヒーローや希望がない時代は不幸である。

終戦のエンペラー

7/28(日)晴れ時々曇り夕方豪雨
早朝から居間の清掃をする。朝食後にインドアでひと汗流し、近所のシネコンで公開初日の洋画を鑑賞。小さな劇場なれど中高年層中心に場内満席。時節柄の終戦モノである。プロデューサーが邦人ゆえ考証もしっかりした真面目でフェアな作品という印象。お堅いばかりでなく映画らしいロマンスもあり、日米のキャスティングと彼らの演技が素晴らしい。天皇に戦争責任があったか否か。またあまたのA級戦犯同様に現人神も断罪されていたら戦後の復興はどうなったか。様様な思考や仮定をしてみるのも悪くはない。ひとつ云える事は歴史は一断面では語れないということ。一旦帰宅して午睡。ジムで遠泳をして帰宅。激しい雷雨のおかげで少し涼しくなった。

爆心 長崎の空

7/26(金)晴れ
蒸し暑い一日。退屈しのぎに午後から外出して展示会を冷やかす。そのまま銀座へ出て東劇にて邦画を鑑賞。観客１０名弱。松竹のお膝元のこの大劇場が混雑しているのは経験したことがない。人事ながら心配になる。肝心の作品は題名通り《原爆モノ》である。かつて広島を描いてイマショウの《黒い雨》があり、長崎を描いて黒木和雄の《明日/tomorrow》がある。原作小説（短編）あるそうだが未読。少し演出に単調で不自然な部分があるが達者な俳優陣の健闘で救われる。暗い血脈やら土地の呪縛やら、歴史を背負った人々の葛藤が胸に迫る。終戦から半世紀がとうに過ぎている。この時期くらい我が祖父祖母父母が経験した戦争に思いを馳せて平和の有難さを実感するのも悪くない。ジムで２キロの遠泳。愛犬と散歩をして居間で朝を迎える。

常磐線を行ったり来たり

7/25(木)曇り時々晴れ一時雨
早朝、上野から常磐特急に乗り込んで水戸の取引先で手形の差し替え。昼食に焼肉の食べ放題。バイキングでもとが取れる年齢ではないがプレートの内容でお里が知れる。早めに帰京して映画鑑賞を試みるも有楽町駅でIDカード付の定期券を紛失したことに気がつき真っ青。水戸駅改札で落としたようでとんぼ返りで受け取りに行く。特急の往復をして文庫一冊読了。池袋で修理してた靴を受け取り、早目に帰宅。愛犬と夜の散歩に出る。まだまだ蒸し暑い。

臥薪嘗胆の半年

7/24(水)曇り一時雨
終日事務所でうだうだと作業をする。不活発サプライヤーへのプレゼン協議。マーケティングやらターゲットやら。スタッフとない知恵を出す。昼食に濃厚な長崎ちゃんぽん（野菜スープのみ）と炒飯のセット。定刻退社して新宿で今週２度目の激闘。ついに念願の上昇気流に乗る。３連続トップの快進撃のあとに愛嬌のラスをひいて収支１００超えの大勝。宿敵の不調とここぞの勝負に悉く読みが的中して万能感あり。やはり勝負は勝たねば意味がない。心地よき疲労を背中に終電車に揺られ帰宅。

SHORT PEACE

7/23(火)曇り一時豪雨
上野にある掘削会社へ引継ぎに行く。午後は消費税増税に備えた勉強会。定刻退社して新宿で途中下車。ピカデリーで先週末から公開のオムニバスアニメを鑑賞。若年層中心に４割程度の入り。一流クリエーターたちによるハイクオリティな作品群。スタイリッシュ、耽美、躍動。名作古典に対するオマージュもありそれぞれの作風が楽しめる。これはお得感満載。早めに帰宅できたので愛犬と雨上がりの夜道を散歩。遠くに祭囃子が聞こえる。

還暦過ぎてのミーちゃんハーちゃん

7/22(月)晴れ
蒸し暑い週明け。さしたる用事もなく終日事務所でお茶を挽く。昼食時に同僚の学生時代の同級生が選挙で当選したとのこと。政治家になる人種の気が知れないが、権力欲がなさ過ぎる自分を省みて少しは権謀術数を学習するか。恩師にメールで休日イベントのお誘い。程なく返信あり、あちらからもコンサートのお誘いあり。定刻退社して新宿で毎度の決戦。国士無双をテンパったり倍マンをツモ上がったしたが結果は毎度の地中掘り。自分の愚かさとツキのなさに毒つく。

サイレントヒル：リベレーション3D／ シャニダールの花

7/21(日)晴れ
近所のシネコンで米国ホラーの続編を観に行く。午前零時の上映。観客３名。同名ゲームを基にした6年ぶりの続編。色白の絶叫ヒロインが麗しい。お化け屋敷映画であるから特段の思想があるわけでなく恐いか否かだけだろう。帰宅して明け方就寝。１０時に起床。選挙を済ませて新宿へ出張る。石井聰亙は何時改名したのか。『五条霊戦記』以来のコンタクト。監督の持ち味だった激しいアクションもない静かな近未来SFファンタジーといった作風。若い婦女子中心に７割方の入りは主演男優人気か。わたくしは注目しているヒロインが目当て。内容・展開は少し退屈。見所は主演ふたりの繊細な演技に尽きる。ジムで遠泳、買い物、愛犬の散歩と入浴。TVは選挙一色。ねじれ解消でわが国はどうなる。

風立ちぬ

7/20(土)晴れ
明け方、居間のソファーで覚醒。ネットで隣町のシネコンで本日公開のジブリ作品を予約。８時５０分開始の初回が満席である。さすが宮崎ブランド。客層は老若男女ほど良い比率。戦前戦中を生きた航空エンジニアの評伝でもあり、その難病の妻との交流を描いた美しく切ないラブストーリーでもある。堀辰雄といえば１０代に読んだ時から現実離れしたメルヘンとして読んだ記憶あり。映画も夢のパートの浮遊感と現実社会のリアリティ、その落差がメリハリになっている。声高に反戦など叫ばない。貧しさや不治の病も悲観的には描かない。ゆえに琴線に響く。文句のない傑作なり。昼過ぎに一時帰宅して午睡。夕刻、ジムと買い物と愛犬の散歩。夕餉にゴーヤを食す。

コン・ティキ

7/19(金)晴れ
少し涼しい週末。午後は財務諸表のお勉強会。数字の羅列と正論を滔滔と語る講師の抑揚のない講義に眠気を催す。定刻退社して渋谷で途中下車。駅前の東映でヨーロッパ映画を鑑賞。観客１０名。筏で１０１日間８千キロを移動した実在のノルウェイ人の冒険譚。無名の監督と役者たち。昨今のCGによるスペクタクルに比べると見劣りするが、男のロマンと哲学を織り込んだ海洋アドベンチャーにはウェルメイドの良さがあった。これは拾い物。ジムで遠泳、帰宅して愛犬と散歩。

じんじん

7/18(木)曇り一時豪雨
朝一番で湯島の取引先でややこしい商談。還暦をとうに過ぎたオーナー社長と３時間に及ぶしんどい交渉。話題はあちらこちらへと飛び結論が出ず。昼食に秋田県人会御用達の居酒屋で幕の内弁当。午後はのんべんだらりんと各種連絡。定刻退社して新宿シネアートで邦画を鑑賞。中高年層中心に２０名前後とガラガラ。中堅役者を起用した御当地もの。う～ん、真面目な造りだと思うが説明的な科白が多すぎる。VTRっぽいべたっとした色調も気に食わない。泣かせようという演出にも反発。琴線に触れることなく終了。小屋を出ると盆をひっくり返したような豪雨。最寄り駅では上がっていたが蒸し暑い。

丸の内徘徊

7/17(水)曇り時々雨
午前中から外出。東京駅周辺まで徒歩移動。新丸ビルに勤める旧知の同業者を訪ねる。狙って行った訳ではないが、時分どきである。高級割烹で刺身天麩羅を馳走になる。業界内の四方山話をして歓談。戻って午後には進捗の悪い取引先攻略作戦を立てる。定刻退社して毎度の新宿の雀荘にて一戦。不調続く。

ベルリンファイル

7/16（火）晴れ
東京の猛暑も小休止か。休暇を取って９時半起床。朝食後にNTTのテレフォンサポートで無線LANの設定を行う。遠隔操作によるオペレーションでバッチリ稼動を確認。便利な世の中になりました。午後から隣町のシネコンへ出張って韓国映画を鑑賞。ベルリンを舞台にしたシリアスなスパイものである。南北両国はじめCIAやモサドの諜報部員、果てはロシアやアラブの怪しき仲介や武器商人なんぞ入り乱れて相当に本格的ではあるが複雑な展開でもある。欧州ロケに派手なドンパチ、コリアン・ノワールも遂にここまで来たか、という力作ではある。しかし、リアルな描写と引き換えに取っ付きの悪さもある。名優ハン・ソッキュを久々に観た。続編決定のようなラストも意味深。帰宅して夕食後に愛犬と散歩。夜風が少し涼しい。