断末魔の猛暑

8/30（金）晴れ
秋の到来を拒むような暑さが続く。正午前後の日比谷を歩きジリジリとした熱射を浴びて汗が吹き出る。午後から取引先でプレゼン。長い付き合いで商売も涸れている。定刻退社して自宅近くのファミレスでサラダを孤食。ジムで遠泳をして帰宅。愛犬と散歩に出るもわが仔の歩行も軽やかならず。犬にも夏バテはあるのか。

オーガストウォーズ

8/29(木)晴れ
猛暑ふたたび。某大手電機メーカーに勤務する高校の同級生を訪ねてランチをともにする。共通の友人の噂話が9割、ビジネス（お願い）1割。帰社してダラダラと提案書なんぞをつくる。定刻退社して渋谷で途中下車。宮益坂のTOEIでロシア映画を鑑賞。観客20名前後と寂しい。世界陸上で観た青い空が印象的だった北の大国の製作作品は馴染み少なくミハルコフやソクーロフの諸作位しか思いつかない。しかし『シベリアの理髪師』や『太陽』などは堂々たる傑作でありましょう。本作も米国SFX巨編の便乗ものかと思いきや、テーマ盛り沢山なエンタメ作品でありました。少年の空想と史実の紛争を巧みにつないで製作陣の力量は本物である。親子の鍾愛をリアルな戦時で描いたところが素晴らしい。銃器やエキストラ兵士は本物だそうな。快作である。帰宅して愛犬と散歩。週末のイベントについて友人とメールのやり取り。

高くつきそうなパワーランチ

8/28(水)晴れ
残暑厳しい。午前中は第4コーナーに入って成績不振の我が部署に経営幹部から直々のネジ巻き。気まずい営業会議。昼食は新橋駅前の高級料亭で頂く。上座に座り会席料理をつまむ。同席は在日35年のインド人（巧みな関西弁を操る）、会津若松出身のブローカー（趣味がトライアスロンという鉄人）、某機械メーカーOB（アレンジャー）、斜陽産業で踏ん張る管理職といった面々。商談進捗せず。夕刻、定時退社して毎度の定例会。対面がさりげなく四暗刻をツモ上がる。次の一局で我が配牌も聴牌。第一巡で出るなり積もれば役満・・・。そうそう上手くはいかず平凡なピンフでロン。その後毎度のチョンボもあり潜水艦は浮上せず。終電に揺られて帰路につく。

タイピスト！

8/27（火）晴れ
昨夜はゴタゴタがあり実は不穏な心持で朝を迎える。奉公先でも仕事は単調。定刻退社して渋谷で途中下車。ヒューマントラストでキュートなおふらんす映画を鑑賞。婦女子中心に3割程度の入り。古き良き時代の色調や雰囲気を感じさせるスクリューボールコメディの変形である。これはドンパチ全盛の物騒な現代作品に対する一種のルネッサンス運動ではないか。時代背景や小道具が丁寧に扱われヒロインの魅力も炸裂。ノワール物にも佳作多いし侮れんな仏国映画。帰宅して愛犬と散歩。公園の鈴虫が涼しげである。

上京ものがたり

8/26(月)曇り
月末ではあるが緊張感のない週明け。資料の整理やらで午前を流して夕刻、直帰して渋谷で途中下車。シネマライズで先週末から公開の邦画を鑑賞。観客10名強。これは早々に打ち切りもあるか。波乱万丈の漫画家・西原理恵子の自伝が原作。サイバラものは映画化多し。『パーマネントのばら』がベストだと思ふが、本作もきいちゃんの魅力と手堅い脇役陣でなかなかの佳作に仕上がっている。お話はいかにもベタだが、池松壮亮は一皮向けて黒沢あすかの善人役など新鮮。寄り道もせずにまっすぐ帰宅。愛犬と散歩をしてNHKのドキュメンタリーを観る。高名なアニメ監督に3年間密着取材した労作。稀代のアニメーターの創作の苦悩や葛藤がヒシヒシと伝わる。老いてなお作品に心血を注ぐその情熱に圧倒された。

ガッチャマン

8/25(日)曇り時々小雨
猛暑も一段落。エアコンなしで終日過ごす。近所のシネコンで邦画を鑑賞。夏休み中ゆえ親子連れも散見して5割程度の入り。70年当初に放映されていたTVアニメの実写版。タツノコプロ作品、マッハGoGoGoやハクション大魔王なんぞ観てましたねぇ。ノスタルジックな軽い気分で観ていたが、これは少し酷いのではないか。この一ヶ月、派手な米国モノを観ていたので、SFXのチープさが際立つ。ドラマ部分も色々盛り込みすぎてお粗末。欠伸を連発してしまった。善戦していた三池ヤッターマンとの違いは何か。やはりシナリオと演出か。このような力んだ大作を観るとガックリ来る。午後は近所の量販店で血圧計やらドライヤーやらヘッドホンやらを溜まったポイントで購入。インドアとジムでエクセサイズ、買い物をして帰宅。夕餉は初物の秋刀魚。夜は話題のTVドラマを眺める。主人公の啖呵に溜飲を下げているお父さんも多かろう。面白い。高視聴率も頷ける。

猿股のゆくえ

8/24（土）晴れ
昼前に家を出て赤坂見附へ向かう。2002年の公演からずっと見続けている贔屓劇団の新作を観劇。作・演出の田村孝裕は今年度のベストムービーの一本である『箱入り息子の恋』の脚本家でもある。秋には藤山直見主演の再演もあるそうな。大きな仕事もこなしているが、はやりこの手の新劇は100人規模の小劇場で味わいたいものである。この劇団はまさに円熟期に入っている。泣きと笑いのバランスの取れたペーソス。深い人間観察。同時代人としてライブを観続けていることに喜びを感じる。終演後、帯同者と一献傾け合評会。夕刻、ジムで遠泳。買い物をして帰宅。夕食はスペシャルパスタ。食後に愛犬と長い散歩。

壮年の手習い

8/23(金)曇り時々雨
午前中打ち合わせ一件、午後は勉強会。早めに退社して新宿でお稽古事。怪しき雑居ビルの2階で小一時間、若いアンちゃんに手取り足取り奥義を伝授される。虚心坦懐、明鏡止水、人皆師なり。幾つのなっても学習は大切である。つまるところポイントは２～３点。あとは本人の努力次第と言ったところか。ジムで２㌔の遠泳をして帰宅。降り出した雨は小止みになっていたが愛犬と散歩が出来ず居間で知らぬ間に熟睡。

きっと、うまくいく

8/22(木)晴れ
少し寝坊して小田急線で本厚木まで。お迎えのディーラーの車で取引先2社を訪問。還暦過ぎ話好きのオーナー社長と午前午後と商談5分雑談1時間。夕刻、新宿に戻りシネマカリテで所謂ボリウッド映画を鑑賞。そろそろ興行も終盤で観客3割。かの国の作品は3時間越えが当たり前なので体力が要る。２～３本分を見たお得感がある。おバカ3人の学園モノを基調に例の如く唄あり踊りあり恋愛ありの寄せ鍋映画。しかし本作は少し社会事情も反映して考えさせられなくもない。圧倒的な製作品数は伊達ではない。場数を踏んだシナリオ・撮影・編集などの上手さがある。丁寧な伏線の回収やカラリとした作風は真骨頂であろう。行きつけの蕎麦屋で腹をつくって帰宅。愛犬と長い散歩に出る。時折吹く風に微かに秋の気配。

ツキも萎むボーンヘッド

8/21（水）曇り時々豪雨
不穏な天候に備えて久々に傘を携帯。来客一組。謝絶のつもりの商談がいつしか説得され、それではもう一押しするか。会津出身の美男子は誠実にして好感もてる。定刻退社して新宿で毎度の定例会。勝機は常に気まぐれである。ここぞの好手を逃して挙句に致命的なチョンボ。集中豪雨に濡れた帰路を悄然と帰宅。

スマイル、アゲイン

8/20(火)晴れ
連休明けの気だるい朝。猛暑衰えず、各地の水不足ニュースがTVで流れる。午前雑用、午後には早めに退社して銀座へ出張る。贈答品を友人に送り、カフェで一服。夜はスバル座でジェラルド・バトラーの新作を鑑賞。ダメ親父の奮闘記、良くあるヒューマンモノだと高を括っていたら意外や期待を大きく上回る出来栄え。そもそもこのキャストで全国１７館での上映は寂しい。盆明けの平日夜とはいえ２０人前後の客数と興行的には苦戦。これは作品の質と動員が比例しない好例である。ジュディ・グリアの使い方なんぞが実に巧い。子役も可愛くなく実にリアル。コメディとしても水準以上で泣かせて最後にホッとさせる。役者良し、きわどく緻密なシナリオが光る。大満足の一本。帰宅して愛犬と長い散歩。気持ち秋を感じる風がそよぐ。

雑用ばかりの夏季休暇

8/19（月）晴れ
昼近くまで惰眠を貪って体調回復か。池袋に出張りダイビング・ギアをメンテナンスに出す。年季の入った機器を見て可愛い店員が冷たいおしぼりと麦茶を片手に買い替えを勧めてくる。甘言に曖昧に頷いていると電卓の数値が見る間に上がる。道具は大事に使います、と振り切って内金の大枚を支払って懐寒し。更に銀座で使い物を購入せんと三越へ出向くが生憎定休日。カフェで今月の文芸春秋を精読して夕刻帰宅。携帯が鳴り業務連絡あり。無粋なり。愛犬を病院に連れてフィラリアの薬をもらう。夕餉は家人とふたり慎ましく寿司をつまむ。

ホワイトハウス・ダウン

8/18(日)晴れ
どうにも体がだるい。熱を測ると３５℃。体温計も夏バテか。気息奄奄として終日寝込む。しかし、食欲だけはあり回復の兆しか。夕食後に愛犬の散歩に出るくらい元気が出てきた。余勢を駆って近所のシネコンでハリウッドの大作をレイトショウ鑑賞。観客２割。ホワイトハウスは最近良く題材にされる。典型的なヒーローアクション。ダイハードの類型。大筋が決まっているので、あとは役者と細部のリアリティで見せるしかない。逐一突っ込んでいくとキリがないが、やはり能天気なのはしょうがない。有無を言わせぬ強引な展開とキレイなエンディング。娯楽作の王道でありましょう。頭の芯がまだ少しぼんやりする。

スター・トレック イントゥ・ダークネス

8/17(土)晴れ
体調不良続く。家人の可愛がっていたオカメインコ（ナナ・パステルフェイス2世）が急逝する。合掌。池袋へ出張って雑用を片付け夕刻帰宅。しばし休息。深夜に近所のシネコンでスーパーレイトショウを鑑賞。２Ｄ字幕版。中高年の単身男性過半で3割程度の入り。古典とも云うべき米国TVドラマの映画化。熱心な視聴者ではなかったがオリジナルシリーズは見ていた。シリーズものであるがゆえに当然最低限の予備知識は要求されるが、初見の者でも充分楽しめる造りにはなっていると思ふ。しかし、やはりこの手のスペースオペラは聖林の独壇場である。ド派手なアクションと圧倒されるＣＧスペクタクル。満腹なり。終映午前3時半。気持ち気温の下がった夜道を帰宅。

ワールド・ウォーZ

8/16(土)晴れ
気だるい連休初日。暑い。午後から行動開始。掃除をしたり雑用整理。夕刻、近所のシネコンでブラピの新作鑑賞。パンデミックものを偽装したゾンビ映画でありました。まぁどっちだって構わないか、面白きゃ。俯瞰図から撮られた人雪崩や市街を跋扈する感染者の狼藉振り。これは大画面ならではの迫力。ドラマ部分も病理の探求や家族愛で充分。潤沢な資金をバックにしたSFXと演出が良いのでB級にはならない。イスラエルの女性戦士や管理官など脇キャラも良し。ブラピの頭髪と髭はキリストのパロディか。実に良く出来たパニックホラー大作でありました。夜はジムで遠泳。愛犬と散歩。偏頭痛あり。夏風邪が歯痛か。