Il film del sogno

現実逃避の夢日記

兵隊やくざ

2006-03-10 01:21:00 | 日記
3/9(木)
やや寒き。但しコートは着ぬ。

昨夜に続き、池袋・新文芸坐へ。
映画馬鹿にして天才勝新の【兵隊やくざ】を鑑賞。再見、というより何度見ただろう。
1965年、モノクロ、大映スコープ、103分。
監督は才人・増村保造、脚本は菊島隆三、撮影が小林節雄。 
共演はいわずと知れた田村高廣、女郎役に淡路恵子、憲兵が成田三樹夫、その他。
シリーズ第1作。
戦争映画ではあるが、邦画史上の名コンビによる青春映画の趣あり。
本作と喜八の【独立愚連隊】は、鑑賞後に稀有な爽快感が得られる傑作である。
大宮貴三郎&有田上等兵、コンビのキャラ設定が宜しい。
ガキ大将の二等兵とインテリの三年兵。
パワープレイと頭脳プレーが見事なチームワークを発揮して満州北部で大暴れする。
そういえば喧嘩のシーンはやたらにあるが、戦闘シーンが一切ない。

ラスト、二人は機関車を強奪してまんまと脱走する。
「これからどこに逃げる気だ?」
「大陸は広い。ヨーロッパまで陸続きですからねぇ~」

破天荒だが無邪気なカツシン。
邦画全盛時の“活劇映画”にニンマリして帰路に就いた。

コメント
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