Il film del sogno

現実逃避の夢日記

マッチ工場の少女

2023-11-15 20:34:25 | 映画
11/15(水)曇り
曇天の明け方は薄暗く寒い。5:30起床。以下、出勤日のルーティン。7:15奉公先到着。ラテラル解錠の方法とか郵便物の峻別などの雑務を菩薩のようなお姐様方から教わる。宮使い在職中は最後まで勉強の日々である。昼に生命保険のセールス現る。ちょうど良いや、いま保険の見直しをしてるんだが、と切り出すと外貨保険を逆提案された。利回り4%超えは魅力なり。海千山千のセールスレディの立て板に水のトークを拝聴。退社間際、ちょっと10分と云われて、上長・同僚と打ち合わせ。結局不毛な1時間の残業。帰宅して兄弟分と長い散歩。夜はアマゾンプライムでアキ・カウリスマキの旧作を視聴。1990年製作だから30年振りの再見。無表情なヒロインの無機質な復讐譚。退色された暗い映像、科白の極端に少ない作劇と奇妙にマッチするサウンド・トラック。特に印象的だったのはバンド名・Kolme Kitaraaの≪The Strangers≫と云う楽曲。ベンチャーズのムード歌謡版のようなエレキギターを中心としたインストなのだが、青江三奈あたりが唄っていたような昭和のメロディなのである。終盤、能面のような主人公が寡黙の果てに蓄積された葛藤を狂気に変える。初見時に感じた静かな、しかし心中をざわつかせる高揚が再び蘇った。フィンランドの異能監督、ベストの一本。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雨に叫べば | トップ | 地図のない町 »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
カウリスマキ (まっき~)
2023-11-19 10:06:19
どんどん小津さんっぽくなるカウリスマキさんですが、未だこの映画がいちばん好きだったりします。
なんですかね、この感じ笑

キラーズ~、鑑賞予定をお知らせ出来ずに申し訳ありませんでした。
今回、SNSで知り合ったひとたちに声をかけていただいたりして、よい時代だなって。
Il film del sognoさんとも、きっちりお話したいです、来年こそは、なんらかの映画で!笑

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事