処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

キャタピラー

2010-10-10 21:04:44 | 映画
2010年ベルリン国際映画祭最優秀女優賞受賞。

    

素晴らしい反戦映画との評がある。
果たしてそうか。
どう造ろうと、どう観ようと自由である。
が、反戦をこのように表現する感性にはついていけない。
ピンク映画出身の若松監督だからではない。

一方、寺島しのぶの存在感は圧倒的である。
ロングショットに映る彼女の表情の演技は、余人には成しえないだろう。
若松の意は反戦などにはなく、彼女の起用こそが動機のだったのではないか、とさえ思える。
強いて言えば、彼女を国際舞台に一気に押し上げたことが、若松の功績といえる。

反戦映画というのであれば、’04の
父と暮らせば』(黒木和夫監督、宮沢りえ主演)には、はるかに及ばない。

一転、ピアノのシンプルで間のある音楽は、サティの如くで、印象深い。


オフィシャル・サイ

コメント (1)
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