処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

アホウドリ

2008-05-27 22:25:31 | ちょっといい話

     

            

 

長年の繁殖地である伊豆諸島・鳥島の噴火の恐れから、この2月に小笠原諸島・婿島に移送されたアホウドリのヒナ10羽がすべて巣立ったという。 

 

鳥島でのヒナ2羽

 

戦後、羽毛目的の乱獲により絶滅に瀕したが、デコイ作戦などの忍耐強い作業によって、個体数は約2000羽まで回復。新しい営巣地で、往時の賑やかさを一日も早く取り戻して欲しい、と願うばかりだ。

 

欲に目の眩んだ人間の犠牲になったアホウドリ。体が大きいために助走しなければ飛べない習性を狙われて獲られ放題。簡単に捕まる阿呆な鳥「アホウドリ」

 

中国では、他の鳥が落とした魚を漁すること、天から魚が降ってくると信じてる馬鹿な鳥「信天翁」。

 

巣立った10羽のうち5羽には人工衛星で追跡できる発信機が付けられている。行き先はアリューシャンか、アラスカか、はたまたカリフォルニアか。やがて貴重な生態がわかるだろう。

 

ヒナが戻るのは成鳥5歳くらいになってから。元気で戻れ!祈らずにはいられない。

 

          

             巣立った1羽

 

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JASS AT OHIO UNION

2008-05-25 15:43:02 | ジャズ

今、我が家にあるジャズCDのデータ・ベース化を試みている。

 

といっても、そんなに大袈裟なものではなく、アルバム名、曲名、プレイヤー名などを記録にまとめておくというもの。枚数が少ないのでちと恥ずかしいのだが。

 

忘れていたもの、昔夢中で聴いていたもの、とりあえずコレクションしたものなど、いろいろ出てきて楽しいこと。ついつい、改めて聴いたりするから、ちっとも作業が進まない。

 

なかでも、幻の名盤中の名盤は、この「オハイオ・ユニオン」だろう。ジャケット・ケースには ” ジャズ史上最大の名盤ここに復活 ”なんてうたってある。

 

  

 

「ん?」 「復活したら幻ではなくなるんじゃないの?」 「そう、今では簡単に手に入る。でも幻の名盤」 

そんな話がジャズにはゴマンとある。独断と偏見と自己陶酔が多いジャズ・ファンはそれで満足。

 

かつて、東京で2軒しかなかった、ニューオリ専門のジャズ喫茶でなければ聴けなかった。ある年、『週刊アサヒ芸能』の徳間書店が、徳間音工を設立。やがてDanレーベルから、幻の名盤を続々と出し始めた。嬉しかったね。

 

今やネットで世界の何処からでも手に入る時代。でもジャズ・マニアは幻の名盤にこだわり続けて、あるいはカッコをつけて、今日も行く。

 

1954年3月3日、オハイオ州立大学で行われたジョージ・ルイス・バンドのライブ。

 

白眉は、「The World Is Waiting For The Sunrise」

ローレンス・マレロの192小節にわたる、全部異なった奏法でのバンジョー・ソロ。

 

     

 

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雨の湿生花園

2008-05-22 22:36:18 | 

   

 

我が人生、ついこの間まで、草木を愛でることなどありえなかったが、近頃は、心動かされることが多くなった。

 

で、時々、仙石原の湿生花園に寄る。

 

今回は、雨模様もあって、人出も少なく、ゆっくり散策できた。

 

はてさて、綺麗な花を撮っても、その名がわからない。これでは一生懸命に咲いている花々に申し訳ない。

 

花でも鳥でも魚でも、その形態から、花の名前(種類)に行き着くのは、図鑑に取っ組んでも結構難しい。

 

東西南北、詳しい人もいるが、相当のキャリアが必要だ。

 

小振りの花をつけた桜、これは「豆桜」。傍らの名札にそう記されていた。

 

さあ、調べよう。

 

                    

                                              豆 桜

 

             菖 蒲

 

              

                                                           ? (①)

 

                   ? (②)

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ジェイン・オースティンの読書会

2008-05-18 00:33:55 | 映画

原題:THE JANE AUSTEN BOOK CLUB

 

今、アメリカでは女性たちに読書会なるものがブームなんだそうな。

その意味で、この映画のキャッチ ”ワインとおしゃべり、時々恋 ”はなかなか上手いコピーである。

 

  

   この6人がJ.Aの長編6作品について語り合う

 

洒落た映画である。

読書会の進行に従って大人の男女の日常が、フォーカスされていく。

芸達者が、知的な会話と個性的なファッションを競い合う。

 

       

       ジョスリン役のマリア・ベロ、いいねえ

 

10年前のロブ・ライナーの作品を思い出す。

そういえば、メグ・ライアンどうしているかな。近年、作品に恵まれていないのが気になっているのだが・・。

 

残念なことに、エンド・ロールの「SONGS」が読みきれなかった。

ノラ・ジョーンズが入っていたように思うし、ラストは絶対マデリン・ペルーと思うが。

だとしたらこの女流監督、なかなかやりますねえ。マッチングはピッタシ。急いで調べたが判らず仕舞い。あとは洋盤のサウンド・トラックを探すしかないか。

せめて、公式オフィシャル・サイトには挿入ナンバーを全部入れて欲しいなあ。そうだ、今後これを働きかけよう!!

 

『ジェイン・オースティンの読書会』

ジェイン・オースティン

 

ル・シネマ  85点

 

 

 

 

 

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「中国問題」の内幕

2008-05-10 00:06:38 | 

 

          

清水美和著、ちくま新書。

 

”今”の中国を知るために、本を選ぶ作業というのは、結構難しい。

日本人は大雑把に「新中国」と「反中国」に大別される。この点は他の国に対するものより、鮮明ではないか。その上に、企業としての中国への進出度や貿易関係の有無、従軍経験、ナショナリズムなど数多くの要素が複雑に錯綜する。

結果、書店には偏った”中国べた褒め本”と”反中国キャンペーン本”が氾濫。

 

そうした出版界の現状にあって、本著は、実に冷静かつ的確に分析された公平で安心なガイドブックである。

 

                        

              天皇と会見の胡錦濤

 

竹のーテンに遮られて伺い知ることのできない中南海のトップの動向から、暴走気味の人民解放軍、太子党と共青団の覇権の行方、格差の拡大と民工の乱にいたるまで、点の記事を丹念に拾い、繋ぎ合わせ、仮説を構築してる。それがいちいちに納得出来る。

 

          

  太子党の代表・習近平         後を継がせたい李克強       最大のライバル

 

 現代中国研究の第一人者(と勝手に見做している)高原明生東大教授の書評や著者との対談物も、目が離せない。

 

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モディリアーニ展

2008-05-06 17:59:53 | 身辺雑記
連休中の国立新美術館。混雑覚悟で出かけたが、雨模様が幸いしたのか、ラシュ・アワー並みまではいかず、まあよかったというべきか。

       


10年ほど前に観た真っ赤な帽子を被った女性の絵の印象が強く、再会を期待したのだが、残念ながら果たせなかった。
もっともどの画集を見ても載っていないところをみると、こちらの思い違いなのかも。


悲惨な生活のなかで世に認められずに35歳で夭折した彼の生涯は、「芸術とは何か」を考えさせずにはおかない。ましてや、9ヶ月の身重で彼に後追い死したジャンヌにはやりきれない。



ちょっと前に観たNHKの番組はモディリアーニの創作活動の前半、彫刻家としてカリアティッドに取り組む姿にスポットをあてていた。今回、未完成でいいからその作品群を観てみたかったなあ。


ショップでデッサンを1枚所望。なんとB4サイズで、我が家に収まる額が無い。セロテープでベタッと張っとくかとも思ったが、やっぱ失礼。で、デジカメで撮って、A4で印刷。とりあえず暫くはこれでいこう。





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蕎麦 練り屋 文楽

2008-05-05 22:11:36 | 舌鼓
本年2月にオープン。変貌を続けている神楽坂の一角にまた新しい店が出来た。独特なご当地の歴史と文化に恥じない落ち着いた雰囲気。



そら豆、炙りしめ鯖、鰹刺身、合鴨ロースと揚げ蕎麦と水菜のサラダ、筍天婦羅、牛すじ豆腐、フィニッシュはせいろ。
ビールは「ブラウマイスター」、酒は「醸し人九平治」 二人で計12000円。




店内はゆったりしたテーブル席。スペースがあるので隣の席は全く気にならない。他に格子戸の4人個室が5部屋。勿論ぶち抜き可能。

蕎麦屋がベースなので、日本の伝統の味を生かした創作料理のメニューはリーズナブル。若者には知られたくないなあ。

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ブラックサイト

2008-05-03 23:00:47 | 映画

原題:UNTRACEABLE

 

『フィクサー』と『ブラックサイト』を立て続きに観たが、面白さは断然『ブラックサイト』

                    

                     ダイアン・レイン

 

子持ちのFBIサイバー捜査官を演じるのはダイアン・レイン。タフで美人で家族愛に満ちた中年ヒロイン。こうなるとハンニバル・シリーズのクラリスことジョディ・フォスターと双璧か。

 

監禁した被害者に死の装置をセットし、その映像をインターネットに接続。コンピューターがヒット数に比例して、死期を早めて行く。捜査陣の会見やニュースによって、サイトを覗く人の数が増えれば増えるほど、殺人は短時間に完結する。1例目は薬品による出血死。2例目はセメント埋めの乾燥死。3例目は硫酸の流出死。4例目は・・。

 

ヒロインの乗っている車が、サーブ9-7XSUV。ファンとしては嬉しかったね。アメリカ映画に登場するとは。

 

       

 

トム・クルーズの『マイノリティー・リポート』に発売間近のレクサスが走りまくっていたが、こちらは慎ましやか。調べてみたら、北米限定発売車だった。どうりで日本では見かけないわけだ。しかも、落ち目のGMが遮二無二、欧車などのブランドを傘下におさめ、この9-7Xも、実体はGM車なんだと。気に入らねえな。まあ、映画の出来には関係ないからいいか。

 

それにしても『フィクサー』は酷かった。ジョージ・クルーニーは相変わらずカッコイイのだが、フィクサーのイメージにはちょっと無理。製薬会社の巨悪が伝わってこないし、従って示談の経緯も生きて来ない。600人の弁護士を抱える法律事務所の存在感もいまいち。同様なテーマなら『ナイロビの蜂』の方が数段上。

 

       

 

『ブラックサイト』95点。新宿ミラノ3。

『フィクサー』70点。武蔵野館1。

 

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