処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

小松亮太タンゴ・アンサンブル with 国府弘子

2024-06-23 10:25:52 | 音楽

一年半ぶりのライブである。前回は河口湖畔での辻井伸行/加古隆/山下洋輔のジョイント。ついでにちょっと足をの延ばしての二泊三日の行程だった。
今回は電車で20分の大和駅から徒歩6分のシリウスの文化芸術大ホール。心身共に安心・安全、楽々の往復であった。身体は正直ですね。

     

なかなかにエキサイティングなコンサートだった。それは構成に依るところが大きい。一・二部形式。間に20分の休憩を入れ都合2時間半。
第一部はおなじみの有名曲。観客は高齢者が殆ど。若かりし頃、或いは両親が口ずさんでいたタンゴが世界を席巻した時代のナンバーである。
タンゴを辿って世界を回る旅に出ましょうとMC(小松自身が務める)。「まず日本から」と場内に呼びかける。誰しも〔日本のタンゴ?]と。演奏が始まる。『夜のプラットホーム』。服部良一作と紹介される。ドイツ➡イギリス➡アメリカ➡ウルグアイ➡アルゼンチン。

         

タンゴ特有の楽器の特徴や基本となる4種のリズムの解説など、オーディエンスに分かり易く解説する姿は好感度大。

二部は小松自身の作編曲中心の作品。国府とのコラボもここで登場する。タンゴがこれほど編曲が自由だとは知らなかった。自作曲も実に堂々としたもので、聴く人にタンゴへの愛情を感じるさせるものだった。何よりタンゴの維持・発展そして野心が垣間見えた。このくらいの熱と汗が無ければ、タンゴ世界は維持できなかろう。

彼とこの仲間がいればタンゴの将来は案ずることは無い。そんな思いが去来する一夜であった。

終演後の食事は、大和駅近の大乃寿司。家族で行ったり来たりしてきた40年来の友人夫妻の奥様が働いていた寿司店。
その後館山に転居されて逝去された。もう4年前になろうか。一人館山に住むご主人に、リニューアルの模様などを語り、追善などしようと思う。

 

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枯葉 Autumn Leaves

2023-11-09 11:04:50 | 音楽

今年2023年はケニー・ドリュー・トリオ


   

                                                         (静止画像)

   

今年の『枯葉』プラスの一曲は、ジャズでアーマッド・ジャマル。2017年パリでのライブ。
カッコイイ。粋。ラテン風に仕上げていい乗り。あの歴史的な(と言われている)マイルスのとは真逆のプレイ。これでなくちゃあ!
アーマッド・ジャマル


                              2022.10.09

数年前に、この季節になったら、このコーナーに新たな『枯葉』を一曲加えようと思ったことを思い出した。前回はクラプトンをアップした。今年はJazzにしました。

スコット・ハミルトン・トリオ 

若い頃から、ベテランのような円熟の音でビックリしたものだが今や67歳。バラード演奏は追随を許さないが、ブロウの迫力も彼の持ち味の一つ。ノスタルジー溢れた歌心は嬉しく貴重である。

   

                                    21.11.06                      

   △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △

 

この季節になると、『枯葉』を聴く。聴かずにはいられない。まずはスタン・ゲッツ、そしてビル・エバンスとなる。

そして、哀切のメロディ・ラインがイメージを広げて、様々なヴァリエーションの『枯葉』に浸る。

1945年、ジョセフ・コスマがローラン・プティ・バレエ団のステージ『ランデ・ヴー』の伴奏音楽の一曲として作曲したのが原型。、後にジャック・プレヴェールが詞を付けた。翌46年、マルセル・カルネ監督が自作『夜の門』で挿入歌として用いた。

この映画に出演した新人歌手イヴ・モンタンによって歌われたのが歌曲としての「枯葉」のオリジナル。

一番バッターはそのイヴ・モンタンから

 (以下、画像とyoutubeとは関連はありません。youtubeには非動画も含まれます)

   

このバージョンは映画共々ヒットしなかった。しかし、これに続いて当時人気があった知性派の女性シャンソン歌手ジュリエット・グレコが歌ったことで「枯葉」は世に認知されるようになり、1940年代末から1950年代にかけ広まって、シャンソン界のスタンダードとなった。

 

 ジュリエット・グレコ

  

 

シャンソン『枯葉』のアメリカ入りは1949年。キャピタル・レコードが 仏語題『Les Feuilles mortes』を『Autumun Leaves』と英語題に変え、英語歌詞にして発表した。

英語詞作はキャピトル・レコードの創立者でもあったジョニー・マーサー。歌の前説となるヴァースの部分に歌詞を付けず、後半のコーラス部分のみを作詞した。その結果、ポピュラー大国USAではヴァース無しの『枯葉』が普通となった。

 

ナット・キング・コール

   

 

ジョー・スタッフォード

ジョーは、1940~50年アメリカのトップ・シンガー。彼女が歌った『You Belong to Me』(52年)は大ヒットし、いまやジャズのスタンダード・ナンバーとなっている。1960年にグラミー賞受賞。2008年に死去、享年90歳。

    

 さて、いよいよジャズ。

ジャズ・シーンでは、『枯葉』は最もリーリースされている曲の一つ。コード進行がジャズ向きということがその理由にある。名作名演が数多く残されている。マイルス・デイビス、ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーン、キース・ジャレットと枚挙にいとまがない。

ここでは、ジャズ・ミュージシャンとして最も早く『枯葉』を演奏したスタン・ゲッツ(ts)を挙げる。この繊細さは、日本人の感性にピッタリではなかろうか。

 スタン・ゲッツ

    

 

次もモダン・ジャズから。  

チェット・ベイカー&ポール・デスモンド

チェット・ベイカー(tp)は、50年代半ばまではマイルスを凌ぐ人気トランペッターだったが、ドラッグに溺れて服役もし、ヨーロッパに居を移したが、再び頂点には達し得なかった。1988年アムステルダムのホテルの窓から転落死した。モノセックスの彼のヴォーカルには、今でも多くのファンが付いている。ポール・デスモンド(as)は、デイブ・ブルーベックの『テイク・ファイヴ』が60年代、わが国で一世を風靡した。蛇足ながらポール・デスモンドのアルバム『イージー・リビング』の『ホェン・ジョアンナ・ラヴド・ミー』をご一聴あれ。

     

 

 フランク・シナトラ

次はヴォーカル。超一級のジャズ歌手にこれは無いだろうと言われる向きもあるでしょうが、ストリングスで歌うシナトラ。聴くほどに 胸に沁み入ります。

   

 サラ・ヴォーン

「何これ?枯葉?」の声が聞こえてきます。全曲すべてスキャット。驚くべく『枯葉』。ジャズ史上に残る名唱でしょう。

 1982年パブロ・レーベル。選曲、バックス、ジャケット、タイトル、すべて自身のプロデュースでアルバムをリリース。ギターがジョー・パス、ピアノがローランド・ハナ、ベースがアンディ・シンプキンス、ドラムがハロルド・ジョーンズ。ジャズ・ヴォーカルの王道をいくアルバムと言える。

   

マントバーニ・オーケストラ

 イージー・リスニングからも一曲。他にもパーシー・フェイス101ストリングスポール・モーリアフランク・プールセルシリル・ステイプルトンetc,etc。名曲だけに数限り無し。

  

 エリック・クラプトン

 最後は、現代ロックの最高峰が奏でる『枯葉』。クラプトンの音楽性を表す至福の一曲。素晴らしい!!

  

※このブログは、昨年この時期にアップしたが、ブラッシュ・アップをして再び掲示した。いずれも名演揃い。選曲も画像も満点と自画自賛。

  やはり{枯葉」はいいのだ。 来年もやろう。

 

 

 

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世界は日の出を待っている 2023

2023-01-01 00:00:00 | 音楽

世界は日の出を待っている
   パオロ・アルゲリッチ ステファニー・トゥリック デュオ

   

   

 

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富士山河口湖ピアノフェスティバル2022

2022-09-29 22:31:12 | 音楽

《 Mt.Fuji Kawaguchiko PIANO FESTIVAL 2022 》

日本の近海で大型に発達した台風15号の列島縦断の只中にライブに出かけた。何しろチケットの購入は6月。天候の予測などつくわけがない。当日出かける直前まで開催の有無の問い合わせをするありさま。時節柄、墓参をしてから足を延ばしての二泊三日のドライブ旅行を組んだのだった。

     

 

    

ライブ自体は9月22日から25日まで。会場の河口湖ステラシアター及び周辺の屋内外の施設で催され有料も無料もある4日間のイベント。そのうちチケットを買ったのは23日(土)15時からの4ステージ。

開演10分前にスタッフお揃いのTシャツで手を引かれて辻井氏がステージに登場。その挨拶の中で、このフェスティヴァルが氏のリードで開催の運びになったらしいことを知ったのだった。当然アーティストへの出演の声掛けも氏の名声があってのことだろう。今後毎年続けていきたいと意欲的だった。

   

プログラムのトップは女性トリオによる坂本龍一作曲集。編曲も彼自身の手になるものとの紹介があった。7曲演奏の間にMCは無し。オーディエンスには馴染みのない曲、しかも前衛的な表現もあり、楽しめた人は多くは無かったのではないかというのがブログ主の印象。

   

2番手は加古隆。1995年から始まったNHKのドキュメント番組「映像の世紀」は衝撃的だった。この番組を不動のものにした大半は氏作曲のテーマ曲だと思っている。静謐で激情で優しく透明。そして何より日本的情感溢れる旋律。ピアノソロ、弦楽器、オーケストラとヴァリエーションが豊富でどれも素敵。
加古氏の語りで、この春から始まったシリーズで流れている「バタフライエフェクト」も氏が作ったという。「パリは燃えているか」も良かった。

   

辻井伸行&フレンズは3番手に登場。もしかしたらピアノの大先達の山下洋輔氏(ジャズ)をリスペクトしてトリを譲ったのかしら。演奏したのはショパンのピアノ協奏曲第一番。圧巻の演奏だった。嵐を継いで来たけどその甲斐あったと実感。
自身のパートを弾き終え弦楽器の演奏に移るとズボンの右ポケットからハンカチを出しては汗を拭き鍵盤を右・左と何遍も拭う動作。氏のサウンドとともにこの光景も心に収めて来たという次第。

   

ラストステージは山下洋輔。往時と変わらぬ無茶苦茶なジャズ。齢80。かつて自身が書いた曲を中心に演奏。バックスの3人、いいですねえ。相当なつわものぞろいとお見受けした。呼吸もぴったり。
かつて映画音楽を手掛けていた頃、山田風太郎原作の映画の音楽を深作欣二監督から依頼をされたが、曲が完成する前に監督が急逝。映画はできず曲だけが残り今でも時々ライブで演奏すると紹介されたのが「幻燈辻馬車」。明治時代が背景とか。原作を読んでみたくなるほどいい曲だった。

余談その1。ステラシアターは初めての経験。会場はすり鉢型の急階段。打ち放しのコークリートの上に座る。背もたれは無くそこにあるのは後列の客の脚。場内入り口に積まれたマットは尻に敷くための物だったことを後で知る。この環境での3時間。高齢者には不向きな優しくない施設ではあった。

    

余談その2。ブログ主の隣のそのコンクリ席が埋まったのは開演40分も経ってから。70歳代の婦人。聞けばバスが大幅に遅れて難渋したという。横浜から高速バスで来たという。一心に演奏を聴いていたと思ったら、帰りのバスに乗り遅れたら大変になるからと早めに帰途に付かれた。
荒れ模様の天候の中、長距離バスで、一人で往復。孤高の気高さに参いりました。

余談その3。往路の東名高速道路の足柄SAで、財布と小銭入れと定期入れを家に忘れてきたことに気が付いた。定期入れには免許証在中。2泊3日の移動は、速度・信号・標識・車間距離・一旦停止etc.緊張のし放し。全行程330キロ無事帰還できた安堵感と嬉しさは忘れられない思い出となった。

     

河口湖ステラシアター

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世界は日の出を待っている

2021-12-31 19:14:04 | 音楽

The world is waiting for the sunrise

    

1918年にカナダ人ピアニストのアーネスト・セイツが作曲、大戦後の51年に明るい楽想が受けてミリオンセラーになった。100以上のヴァージョンがあり、ビートルズも私家版を録音しているという。ここでは最もヒットしたポールとメリー・フォード盤をチョイスしました。

Dear one, the world is waiting for the sunrise.
Every rose is covered with dew
And while the world is waiting for the sunrise
And my heart is calling you.

ねぇキミ、世界は日の出を待っているんだ。

咲き誇るバラはみずみずしい朝露をまぶしている。

世界は日の出を待っており、

ボクの心はキミを呼んでいる。 

Dear one, the world is waiting for the sunrise.
Every little rose bud is covered with dew
And my heart is calling you
The thrush on high,

his sleepy mate is calling
And my heart is calling you.

 

ねぇキミ、世界は日の出を待っているんだ。

バラのつぼみは朝露にまみれ、

ボクの心はキミを呼ぶ。

空高く舞うツグミに、

眠たげな雌鳥が呼びかけている。

ボクの心もキミを求めているんだ

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明治大学マンドリンOB倶楽部

2021-10-26 16:44:45 | 音楽

コロナ規制明けの前日、川口市の総合文化センター・リリアで公演された「明治大学マンドリンOB倶楽部」の定期演奏会に行ってきた。3年ぶりの演奏会とか。

川口駅頭を降りたつと異様な人出、それも高齢者ばかり。この爺さん婆さんの群れは何だろうと訝る。選挙の支援者の集まりか、はたまた講習会の類か。人流はみな私が目指している”リリア”に吸い込まれていくではないか。なんと全部がマンドリン演奏会の観客だった。驚いた。

    

椅子席は2000、満席に近い。隣席密着の観客席。このコンサートの企画段階ではコロナは無かったのだろうか、有っても無視したのか、さらには鎮静を見込んでいたのか。いずれにしても見事な集客振りに感心したのだった。

今日、マンドリンは殆ど聴かない。昭和歌謡でさえ身の周りから消えてしまっている。自分の歌える歌が無い。しかしここにはある。あの古賀メロディーが、哀切極まりない音色と旋律が思い出を引き出してくれる。爺さん婆さんたちの思いだろう。
コロナでカラオケも遠ざけて来た日々。後部座席からは近江俊郎や美空ひばり、都はるみなど親しんできた歌手の歌の演奏に合わせて歌っている声が少なからず聞こえて来た。

 

第2部にはゲストとして川中美幸が登場。飾らない人となりと馴染んだ節回しで上手い語りも加えて場内は大拍手。「日本の歌はいいなあ!」と心底心和んだ午後の2時間となった。

    

チケット料金は4500円、3500円、2500円の3種類。約2000席で2回の公演。営業規模はなかなかのものではなかろうか。というのも、比べてしまうのは今話題の日大の存在である。年間90億円の補助金(税金)を受けながら一部経営側の不明朗な経費処理で法の追及を受けている。

大学にはそれぞれの文化と歴史と使命があろう。マンドリンといえば明治と歌われ愛され親しまれてきた最高学府。是非、この先も庶民とともに庶民の中で庶民を楽しませる大学であってもらいたいと思う。

さて、当方。この日は山手線渋谷駅工事のため安い小田急での新宿経由が利用できず、藤沢から高運賃のJR上野東京ライン。1年半に及ぶリモワークのため遠出は久しぶり。混雑が怖ろしくてグリーン車と相成った。夫婦往復で7800円。「久しぶりのリフレッシュ、安いもんだ」と見栄を張ったのだった。

 

 

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中山晋平記念館

2021-01-28 17:49:43 | 音楽

コロナ禍による自宅蟄居の禁を破って、近間に出かける。箱根・熱海・伊豆。

熱海の梅園は、残念ながら若干の時期尚早。人出の少ないことが幸いし、今回初めて園内の中山晋平記念館を訪れることが出来た。これが思いの外の収穫だった。入場無料。靴を脱いで上がり、居室内を自由に鑑賞出来たのだった。

 

日本を代表する作曲家中山晋平。歌謡曲から校歌・社歌にいたるまでその守備範囲は広く、作った曲は1770を数えるという。両親が口ずさんでいた『カチューシャの歌』や『ゴンドラの歌』も彼の手になるものだった。

  

我々世代では、北原白秋、野口雨情、西城八十などと抒情歌の世界にイメージは連なる。

 

元は、同市の西山町にあった別荘としての旧宅を移築したもの。ガラス戸を多用した明るい木造建築。

佇まいは昭和そのもの。素朴で温かくてそれでいて開放的。戦後の世代もノスタルジーに浸ることになる。

  

管理するのは、市なのかしら。いろいろ案内をしてくれた婦人は温かく丁寧で親切。とても好感度でした。

なお、生まれ故郷の長野県中野市には、市が運営管理する鉄筋コンクリート造りの立派な記念館が建っているが、同名ながらここ熱海とは全く関係ないようだ。

  

今の小学校の「音楽の授業」では果たしてどのような曲を歌っているのかしら。いわゆる童謡は歌われているのでしょうか。そうした年代の子供たちに全く縁のない世代としては、是非歌い続けて欲しいし歌い継がれて欲しい。

私たちがかつて歌った中山晋平の歌、今どの位歌えますか。ちなみに中山晋平作曲の童謡は次の通りです。

 

シャボン玉』『てるてる坊主』『あめふり』『雨降りお月』『証城寺の狸囃子』『こがね虫』『あの町この町』『背くらべ』『鞠と殿様』『砂山』『肩たたき』『赤ちゃん』『あがり目さがり目』『あひるのせんたく』『うぐいすの夢』『兎のダンス』『おみやげ三つ』『蛙の夜廻り』『かくれんぼ』『かじかみ坊主』『かっこどり』『からくり』『蛙の夜まわり』『キューピー・ピーちゃん』『雲のかげ』『げんげ草』『恋の鳥』『木の葉のお舟』『すずめ』『田植』『茶の樹』『手の鳴る方ヘ』『遠眼鏡』『鳥かご』『猫の嫁入り』『ねむの木』『風鈴』『迷い子の小猿』『鞠と殿さま』『夕立』『路地の細路』

 

 

 

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思いやりだネ 人生は

2020-08-12 15:58:21 | 音楽

コロンビアの4月新譜の演歌CDを頂戴した。

タイトルは『思いやりだネ 人生は』。

歌:藤堂輝明 作詞:二木葉子 作曲:新倉 武

この時期にリリースとは、しかも演歌。と一瞬思ったのだが・・・。

今更営業計画を変えられない、ピンチをチャンスにの意図があったことだろう。が曲を聴いて、時を得た作品であると素直に思えたのだから芸術は不思議だ。

曲想は、北島三郎或いは村田英雄の世界に通じる。それもその筈、歌手の藤堂は日本民謡界の四天王の一人である。演歌ならぬ援歌である。

作曲の新倉武は日本芸能協会の代表理事でもあり、日本を代表する舞踊集団《若竹》の主宰もしている。コロナ禍無かりせば、恒例のアジアの国々との交流の只中であったろう。

この厄災は、世界を変えた。コロナ後をどう生きてゆくか。その転換が出来るか、すべての世界・分野で必死な模索が続いている。日本歌謡の世界も例外ではない。

自らの変革を急ぎつつ他をも鼓舞する。新倉は言う。「私たちの心を今この時に、の思いです」と。是非一度お聴きすることをお薦めしたい。

 

  一 思いやりだネ 人生は

     悩みあるなら はなしてごらん

     心ひらけば 重い積荷も軽くなる

     合縁奇縁の 世の中を

     肩を寄せ合い 生きよじゃないか

     みんなで楽しく歌おうよ 明日の歌を

  二 思いやりだネ 人生は

     自分勝手が まかり通るよ

      時代の流れが 忘れかけてる人の道

     千変万化の 世の中で

     人の優しさ 変わりはしない

     誰かが誰かを待っている 灯りをつけて

  三 思いやりだネ 人生は

      ゆずりゆずられ おかげ様です

       心模様で 生きる暦も さわやかに

      三寒四温の 世の中を

      声をかけ合い 生きよじゃないか

      集えば話に花も咲く 元気の花が

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シャルル・アズナブール

2018-10-03 21:20:50 | 音楽

2日訃報が報じられた。南仏アルピーユの自宅浴槽で発見された。死因は心不全・呼吸不全という。享年94歳。

つい先月には来日公演を行ったと記憶しているが・・・・。

半世紀前の学生時代、気の合う4人でつるんで遊びまわっていた渋谷の街、入りびたりの店の中に『トリコロール』と『シャンソン・ド・パリ』があった。

そこで初めてアズナブールと出会い(もちろん歌で)、暫し茫然、打ちのめされた。数年、熱に浮かされるように聴きまくった。調べまくった。もちろんネットなどない時代。

たしか、ピアフの前座などをやったのではなかったろうか。多くはないが彼の映画も数本は観ている。

ずっと後年、ムスタキを聴くようになった時に、買ったのがこのCD。

       

以下youtubeから

「イザベル」 帰り来ぬ青春 「ラ・ボエームラ・マンマ」・・・。

愛と哀愁と物語。ゆっくりと聴こう。合掌。

 

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室内楽の夕べ~チャイコフスキー

2017-01-20 21:27:51 | 音楽

                        

 

1月18日(水)《育藝会コンサート》に行く。東京オペラシティ・リサイタルホール。

育藝会は若手音楽家の育成とクラシック音楽愛好家の拡大を目的とした特定非営利法人。今回はその10回目のコンサート。

実に素晴らしかった。事前に戴いたリーフレット・プログラムにある ”エネルギー溢れる勢いのある演奏をどうぞお楽しみ下さい” を上回る内容だったのではないか。大いに満足。

ホールのキャパは300人程度か。入りは200人位。関係者や会員の方々のよう。

演奏者は7人。松本蘭(ヴァイオリン)、城戸カレン(ヴァイオリン)、田原綾子(ヴィオラ)、樹神有紀(ヴィオラ)、藤原秀章(チェロ)、田辺純一(チェロ)、山中惇史(ピアノ)。弦楽器6人+ピアノ。皆さん華麗なる楽歴と賞歴。まさに旬の気鋭の音楽家たちだった。

 

【1部】

、愛の挨拶(エルガー)

「威風堂々」に並び愛好されるエルガーの代表作。コンサートの導入に相応しい優しく伸びやかな演奏。

このユニットの中心の松本蘭(ヴァイオリン)。それを引き立てるチェロ(藤原)とピアノ(中山)。うっとりでした。

       

 松本蘭ヴァイオリン                    城戸カレンヴァイオリン               藤原秀章チェロ

 

2、パッサカリア(ヘンデル)

ヴァイオリン(城戸)とヴィオラ(田原)の演奏。時に優雅で、時に情熱的。初めて耳にする曲。旋律に引き込まれる。

帰宅してから、早速ユーチューブを聴く。この先暫く、取りつかれたように聴きまくる予感。

                  

                    田原綾子ヴィオラ

 

、ポロネーズ第6番変イ長調(ショパン)

勇壮でスケールの大きいこの曲は後に「英雄」と名付けられた。ピアノ(山中)を大いに楽しんだ。

                

                山中惇史ピアノ

                 

 4、ピアノ五重奏曲変ホ長調(シューマン)

シューマンの室内楽曲の最高傑作と言われている。弦楽四重奏にピアノが加わる非常に珍しい楽曲編成という。

前出のプレイヤーに新たなヴィオラ(樹神)とチェロ(田辺)が加わる。飛ばしたり歩いたりの感。

こうした変幻には奏者は充実を感じるのではなかろうか。

               

      樹神有紀ヴィオラ               田辺純一チェロ 

【第2部】

弦楽6重奏曲「フィレンツェの思い出」(チャイコフスキー)

この日のメイン・イベント。弦の6人が一心不乱の演奏。オーケストラ並みの音響。弦だけでこれだけ迫力の音が出るのか。溢れる力感と呼吸のあったチームワークで40分。圧倒される。

 

【アンコール】

四季「冬」(ビバルディ)

弦6人+ピアノという形式の曲はない。挑戦の曲となる。作曲もものする山中が、構想して弦に指示、即興で演奏が始まる。サプライズの中身は、 ”雪”の挿入。日本人には馴染みの ”雪はこんこ あられはこんこ”というあの曲である。懐かしくもあり嬉しくもあった。

      ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪   ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪   ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪  ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 

急遽、チケットを戴いての観賞だったが、余韻はまだ続いている。思うところ大。育藝会の個人会員になろうかという気になっている。

それともう一つ。松本蘭、素敵です。あちこち知れば知るほど素晴らしい。20年も前になろうか、熊本マリの追っかけだったことがある。その熱が蘇って来た。

 

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