処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

湘南ねぶた祭り

2017-08-30 22:50:40 | 身辺雑記

当地に転居して半年。こんなお祭りがあるとは知らなかった。

二日目の日曜日。夕方、風に乗って聞こえてきた掛け声と笛・太鼓の音に誘われて出掛ける。

右肩上がりの時代、町内にある古刹の神社が主催し、域内の大学や企業が協賛して、それはそれは盛大なイベントだったそうです。

今では神社も大スポンサーも撤退し、この日は山車も連も2つづつ。どちらも一つは子供用。

 

でも、小さな駅のロータリーは人出が一杯。特に赤ちゃんや保育園児のヤング・ファミリーが沢山で、お互いスマホ撮りのポーズままならぬ。

屋台が集まった公園は、雑踏と売り声・呼び声、泣き声、音曲で大賑わい。

綿あめ2本入り一袋500円。家で、ちぎりちぎり食べました。手を口のまわりはもうベトベト。子供の時代に戻りました。

  

21時には一切終了。翌朝、通勤時の駅周辺は、きれいに片付き何も無く、いつもの朝になっていました。

地域コミュニティに相応しい形となって、町会の夏の行事が一つ終わったのでした。

 

 

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老人の極意

2017-08-26 11:15:31 | 

著  者 松村友視

出版社 河出書房新社

     

手にするにはちょっと抵抗感があった書名。赤瀬川源平の『老人力』より先に読むことになった。

77歳の著者が、中央公論社の雑誌編集長時代、自ら取材やインタビューをした人たちとの出会いを通して、見て聞いた老人たちの生き方、生きざま、姿を書き下ろしで一人一章(5頁~6頁)で纏めたもの。

有名雑誌の編集長ゆえ、相手は誰もが知る著名人が多い。伊丹十三、西岡常一、武田泰淳、田辺茂一、古波蔵保好、藤村俊二、幸田文等等。

とりわけ森繁久彌の下りは秀逸で印象が強い。映画『座頭市』シリーズに老渡世人約で友情出演した森繁久彌が今わの際に市の腕の中で虫の息で歌う ”ぼうふらが 人を刺すよな蚊になるまでは 泥水飲み飲み 浮き沈み”。

この章著者はこう結ぶ。「それにしてもあの ”ぼうふらが・・・は、森繁好みだったのか、森繁作だったのか、勝新作だったのか・・・答えはあるのだろうが、謎のままにしておこう。だが、あのシーンに、すでに大御所となった森繁久彌という稀台の役者が身銭を切ってくりだす、比類ないテイストがあらわれていたのは、遊び人の後輩たる勝新太郎監督の、大いなる手柄というものであろう。

そして巻末にはこう記す。「老人の域に達した人々から滲み出る、地味、旨味、妙味、風味、香味、珍味、苦味、佳味などのテイストが入りまじって人間味として仕立て上げられ、その味わいが私の贅沢すぎる財産となって生きている。(中略)つみかさねた年齢を一気にたどり直したあげくに、あらためて奇妙な力を与えられたというのもまた、たしかなる実感なのだ。ならばその実感を道連れに、いましばらく幻を求める道中をこなしてみようというのが、目下のところの私なりの気分なのである」

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赤いハンカチ

2017-08-21 07:43:31 | ドーナツ盤

『赤いハンカチ』  (動画)

                                            註:この"ドーナツ盤"カテゴリーについて

    テイチク創業30年記念レコード。1962年10月にリリース、石原裕次郎の歌の人気に乗って、64年1月に裕次郎主演で映画化、日活ムード・アクション映画の代表作と言われている。

 

   昭和37年10月発売

 
  :石原裕次郎  :萩原四朗   :上原賢六   1962年

   一  アカシヤの 花の下で
      あの娘が窃(そ)っと 瞼を拭いた
      赤いハンカチよ
      怨みに濡れた 目がしらに
      それでも泪は こぼれて 落ちた
   二  北国の 春も逝く日
       俺たちだけが しょんぼり見てた
       遠い浮雲よ
       死ぬ気になれば ふたりとも
       霞の彼方に 行かれたものを

    三 アカシヤの 花も散って
       あの娘はどこか 俤匂う
       赤いハンカチよ
       背広の胸に この俺の
       こころに遺るよ 切ない影が

 

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箱根写真美術館

2017-08-18 05:20:39 | 美術・絵

箱根には、数多くの美術館・博物館がある。で、まだ訪れたことのないところに行ってみようということになった。

ホテルをチェック・アウトし真っすぐ向かう。目印は強羅公園駐車場。どこにもそれらしき建物は見当たらない。

道路を挟んだ正面のコンビニに聞いてみる。

ザラ紙の地図で説明を聞く。すぐ近く。「分りにくいから、ケーブルカーの駅を通ればその隣だから」と。

下の写真の、路地のつきあたりが「公園下駅」。強羅駅から一つ目。目指す美術館はごく普通の民家だった。

  

企画展『トシ・ワカバヤシ ブリキのおもちゃの写真展』が開催中。

ブリキのおもちゃを遠景・背景・近景にして実際の風物と組み合わせて写真に仕立て上げるというもの。

団塊より上の世代が遊び親しんだブりキのおもちゃ。作品は実にノスタルジックで、タイム・スリップした温かさ。

 

  

 

ショーケースにはそのブリキの玩具が陳列されており、触れないのが残念なり。

 

常設は『遠藤桂 富士山写真展』。

地元の人にしか成し得ない時間と労力と執念の結晶。自然の恩恵に浴する特典を駆使した秀峰富士の荘厳な姿に息を飲む。

   

撮影時の苦労や秘話を聞くにつけ、神々しさを増す富士山。「なんだ! 富士山か!」では済まされない日本の富士山がここにあった。

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相撲絵番付

2017-08-10 08:00:06 | 身辺雑記

 

  

50年振りに邂逅した友は、大相撲藤沢場所の勧進元の立場にあった。この4月の興行で25回を数えたという。

経営する建設会社がいつも順調とは限らない。政経行労教福等各界の取りまとめをして四半世紀。これは並大抵のことではなかろう。

ことの始まりは春日野理事長との出会い。まずボランティアとして始めた志が素晴らしい。まさに継続は力。

半世紀にわたる時空の四方山話、帰り際に頂戴した。

 

 

  

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ゆだんの宿

2017-08-05 09:59:08 | 出張

三月中旬、北東北を出張した際の記録。

岩木山の中腹にたたずむ素朴な木造の温泉宿。かつては湯治宿として栄えた。

まさかこの日、雪になるとは。麓から少し入り込んだら静かにフワッと来て、アッと言う積り始めた。

秋田から入って、翌日は青森、八戸への途次。

   

実に飾り気の無いノスタルジックな佇まい。

女将さんはとても温か。日頃は津軽弁。でも一生懸命東京弁で話してくれる。

接客から炊事・お風呂場まで殆どを一人でこなす。

     

                                           

  

泊り客は、仕事で連泊とお見受けした男客一人。

ゆっくりお湯に浸かって、身心ともノービノビ。

       

まあ、女将さんの心づくしで豪華な田舎料理。吞むほどに食するほどに喋るほどに癒される一夜でした。

                                          

暖房は石油ストーブ。我が家は、家族の認知症気配の15年前ほどから石油ストーブは使っていない。

なので室内温度の熱さと石油の臭いには参った。早々に消して眠りについたのだった。

   

翌朝は、打って変わって好天気。

    

降雪は思ったより少なかったよう。女将さんの「有り難うございました。気をつけて行ってらっしゃいませ」に送られて次の地に出発。

せめて握手をしたかったなあ!!

    

マッチ・コレクション。経営規模からして、備えは無かろうと思いつつ、「燐寸ありますか」と所望。

出て来ました。シンプルで粋な感じ。宿のイメージそのままです。

   

 

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赤いアンブレラ

2017-08-03 07:39:43 | ドーナツ盤

 『赤いアンブレラ』 (動画)

                     註:この"ドーナツ盤"カテゴリーについて

 

 

    もんたよしのり&ブラザース   栂尾多恵子    もんたよしのり    1980年    

 

    

          はしけ打つ波も冷たすぎる風も

     あなたの涙よりも今は優しい

     去りゆく人の靴音そっとはこんでくれるよ

     ララララ ラララ ララララ

     ラララララララ ララララ

 

     雨あがりの風透きとおる波に

     あの日の人も今は遠いかなたに

     去りゆく時の足音ふっとうかんで消えるよ

     ラララララララ ラララ

     ラララララララ ラララ

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