処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

ラ・セゾン

2018-02-25 08:17:16 | 舌鼓

 初台駅から歩いて3分。地味な店舗ながらパンの味は抜群。

 月2で通うパソコン塾の近くにあり、序でに寄っている。

      

 ショー・ケースには多く並べないのはポリシーなのかしら。

 美味しいのに行列がない。それもいい。

 一番のお気に入りは”いちじくスティック”。

香りと歯ごたえと食感。満足。塾のスタッフはじめどなたに奨めても皆さんグー。

是非一度ご賞味あれ。画像は”いちじくスティク”と”フランスあんぱん”

ラ・セゾン》オフィシャル・ページ

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西郷隆盛 維新150年目の真実

2018-02-21 17:45:26 | 

 著      者 家近 良樹

 出  版 社 NHK出版

 定     価 アマゾン529円

 新書初版 平成29年11月10日

 233頁

 

  

恰好な隆盛ガイド・ブック。

著者は歴史学者、専門は幕末維新史。昨年夏、四百字詰原稿用紙換算で千二百枚に及ぶ西郷隆盛評伝を上梓。この本はその続編にあたり、大分の前著で触れなかった部分を取り上げたとしている。

『はじめに』で著者は、日本史上屈指の知名度がありながら、反面、これほど謎に包まれた人物は居ないことから、西郷隆盛という人物の特質と彼が生きた時代の特色を明らかにしたい、というのが出版の意図と述べている。

平易な文章と巧みな構成で、謎解きのような面白さに乗って、一気に読み進んだ。

ちなみに、章立ては次のようになっている。

第1章 なぜ西郷は愛されてきたのか

第2章 残された七つの"謎"を解く

第3章 何が西郷を押し上げたのか

第4章 西郷の人格と周囲のライバルたち

第5章 なぜ自滅したか

幕末期の薩摩藩で最も重要な役割を果たしたのは誰か。これまでの幕末史研究では圧倒的に、西郷隆盛と大久保利通とされて来た。だが著者は「違う」という。「それは島津光久と小松帯刀である」と。

なぜか。西郷と大久保は、久光の支持(か承認)に従って動き、帯刀はそのラインを逸脱しないようにコントロールをしたのだと。日本の端の薩摩が討幕の雄に成りえたのは何ゆえか、然り納得がゆく。

西郷と大久保、盟友とされた二人だが、明治政府後間逆の位置となり、夫々への想い・感情も対立に至る。その理由と経過が、興味深い。

1月から始まったNHKの『西郷どん』では、今のところ、島津斉彬が格好良い。これに憧れ仰ぎ従う西郷どんという図式になっている。久光は腹違いの弟、しかもマザコン。英明な城主の萌しはない。つまり通説内の描かれ方だ。この後の展開が楽しみではある。

読後、自身の西郷像は変わった。

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高座豚

2018-02-15 07:51:08 | 身辺雑記

見事な木彫りの豚。

長さ2m高さ1m位か。表面はツルツル。丸木の一刀彫。持ち上げようと揺すろうとビクともしない。挑戦的な面構え。高座豚専門の肉の店先に鎮座して客を睨み続ける。

  

明治時代、横浜港開港に伴う外国人居留地外国人の豚肉需要に応えるため、神奈川県高座郡で肥育された食用豚が起源とされる。

昭和初期にはその食味・肉質の良さから高座豚として薩摩黒豚と並んで全国的に知られるようになり、戦後ののピーク時には3000頭前後の飼育がされていた。その後、農業生産自体の衰退も加わって、1970年代半ばにほぼ絶滅し、「幻の豚」といわれるようになった。

1985年農事組合法人設立以降、品種改良が重ねられてブランド豚として復活。

食感は柔らかで旨し。1年前転居でこの地に来た。土産品・贈答品にしよう。

           

           (子豚は店の隅に)

 

食感は柔らかで旨し。1年前転居してこの地に来た。土産品・贈答品にしよう。

高座豚手造りハムオフィシャル・ページ

 

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ルイス・フェリペ・エドワーズ・カベルネソーヴィニヨン

2018-02-10 08:16:50 | ワイン

《 LUIS FELIPE EDWARS CABERNET SAUVIGNON 》

生 産 国     チリ

地    方      ヴァッレセントラル

生 産 者     ルイス・フェリペ・エドワーズ

ヴィンテッジ 2016年

タ  イ  プ     赤 ミディアム・ボディ

 

 

                           

このワイナリーは1976年に、ルイス・フェリペ・エドワーズ・シニアが設立。以来、今日では、100%家族経営のワイナリーとしては、チリ国内で最も大きなワイナリーへと成長を遂げている。(全体ではコンチャイトロ、サンペドロに次ぐ第3位)

地中海性気候で、はっきりとした四季があり、特に夏(11月~3月)には太平洋からの海風とアンデス山脈から吹き下ろす風の影響により、昼間は暑く、夜間は涼しいという最適な条件での栽培という。

経営は二人の息子と、娘に加え二人の義理の息子達。家族経営ゆえに資本主義に翻弄されず、ブレないコンセプトでクオリティが維持されており、その点の評価が高いようだ。

ちょっと渋みが強い印象。この日の食卓は、チーズ、野菜サラダ、ロール・キャベツ、かますなど。

 

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いいじゃないの幸せならば

2018-02-05 08:13:03 | ドーナツ盤

『いいじゃないの幸せならば』(動画

                             註:"ドーナツ盤"カテゴリーについて

歌:相良直美 

1969年の第11回日本レコード大賞を受賞。また同年の第20回紅白歌合戦でも歌われた。

投げやりな作詞は、岩谷時子というから驚き。越路吹雪のマネージャー(『愛の讃歌』を作詞)後、高度成長経済の時代に、加山雄三、ザ・ピーナッツ、郷ひろみ、園まり、島倉千代子など、殆どの歌手の作詞を手掛けている。93年勲四等瑞宝章、09年文化功労者顕彰。

  

  詞:岩谷時子  曲:いずみたく  年:1969年

     あのとき あなたとくちづけをして
     あのとき あの子と別れた私(あたし)
     つめたい女だと 人は云うけれど
     いいじゃないの 幸せならば

     あの晩 あの子の顔も忘れて
     あの晩 あなたに抱かれた私
     わるい女だと 人は云うけれど
     いいじゃないの 今が良けりゃ

     あの朝 あなたは煙草をくわえ
     あの朝 ひとりで夢みた私
     浮気な女だと 人は云うけれど
     いいじゃないの 楽しければ

     あしたは あなたに心を残し
     あしたは あなたと別れる私
     つめたい女だと 人は云うけれど
     いいじゃないの 幸せならば

 

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箱根山

2018-02-01 07:42:40 | 

著  者 獅子 文六

出版社 筑摩書房

定 価 アマゾン597円

文庫初版2017年9月

428頁

 

       

                                             獅子 文六

著者は、ユーモア小説というが、それに該当するのは後半になってから。物語は、箱根という我が国を代表する観光地の開発競争。運輸省での敵対陣営同士の激論シーンから始まる。

約60年前に実際にあった《箱根山戦争》と《伊豆戦争》。その主人公は、東急の五島慶太と西武の堤康次郎であった。その史実を題材にしてこの小説は仕上げられている。

やがて、右肩上がりの時代に至る世相の一断面を切り取っている。我が国を代表する観光地を舞台にして、時代に置いて行かれつつある老舗旅館の人間模様や世代交代、営業手法。これらを押し流して開発に突っ走る資本の貪欲なさま。

しかしここには、明るい未来と希望に溢れたたくましいロミオとジュリエットが登場する。開発競争や旧習・確執とは無縁の若い世代の清々しいこと。この好き合う男女二人が目指す未来の確かさが、この小説をヒューマンな作品にしている。

NHKでドラマやノンフィクションの時代考証を担当してきた大森洋平。巻末の《解説》で、次のように書く。その時代を知らない制作者は、時代考証的見地から獅子文六の作品は、その時代を「全体的に、なんとなく把握する」ことができると言う。例えば、文中から[運輸大臣さえエアコンのない部屋に居る][BG諸嬢が冷やし麦湯を配る][派手なビーチパラソル][若者がビニールバックを使い始めている][デパートでは紳士用既製服売り場がスペースを占めつつある][ドドンパが流行っている]などの字句をピック・アップしている。

箱根には時々息抜きで出掛ける。折角だから、この次からはこの作品に描かれている旅館・ホテル・山・池・道を確認してみよう。

箱根にクライアントを持つわが社の営業は、果してこの歴史を知っているのかしらん。

蛇足だが、この文庫の表紙は何とかならないのかな。若い世代の気を引く狙いなのだろうが、年配者にはいささか気恥かしい。

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