処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

黒革の手帖

2017-07-28 08:04:44 | 

著   者 松本 清張

出版社 新潮文庫

価   格 アマゾン価格1円 郵送料257円

        

松本清張を片端から読んだのは、もう30年位前になろうか。私のベスト・ワンは『点と線』。

この『黒革の手帖』は読み損ねていたので、武井咲主演のテレビ・ドラマ化の記事に刺激を受け読んでみた。

唸った。やはり清張は清張。社会派の巨星。

下巻の四分の三からは、読み進むのが嫌だった。ヒロインが絡め捕られてゆくさま、それも自らが這いあがるために陥れてきた悪の連中に復讐される過程が恐ろしくて前に進まない。

実社会では、一人の女を嵌めるために悪人たちが横に連携するチーム・プレイなどあり得ない。

清張が描いたのは、当時急成長していた地銀・予備校・私立病院などの裏の闇で蠢く色と慾の群像だ。

この物語は、過去30年の間に6回も映像化されている。

銀座、役者、社会性、どれもが時代を超えて制作意欲を掻き立てるのだろう

昨夜、チラとオン・エア中の同番組を目にしたが、大分シナリオに手が加えられているように思えたが、果して。

 

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青い滑走路

2017-07-22 17:34:42 | ドーナツ盤

 『青い滑走路』http://urx.blue/EKUs

                                                         註:この"ドーナツ盤"カテゴリーについて

 

歌:石原裕次郎 作詞:池田充雄 作曲:鶴岡雅義 年:1975年

      あゝ白い翼が走る

  あゝ青い滑走路

  俺をうらんで 旅発つお前

  すがりつくよな まなざしを

  抱いてもやれない

  男のこの愛 辛いのさ

  夜霧の空港 濡れてかすむよ

 

  あゝ窓に顔押しあてて

  あゝ泣いているのだろう

  光るなみだの ランウエイライト

  うぶなお前の 幸福は

  俺には無いのさ

  異国の街で 見つけなよ

  つぶやく言葉が 霧にながれる

 

  あゝ遠い白夜の都

  あゝ無事に着いてくれ

  空に祈ろう お前の旅路

  みれんごころの 尾を引いて

  消えてく翼よ

  二度とは逢えない さようなら

  夜ふけの空港 俺もひとりさ

 

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太宰治記念館(斜陽館)

2017-07-17 19:49:35 | 出張

つがる市での「自然との対話写真展」に参加の後、帰路、青森空港への途次に立ち寄る。

明治40年、太宰が生まれる2年前に豪商の父・津島源右衛門が建てた和洋折衷入母屋造り、全館青森ひば製の重量感溢れる建築物。「斜陽館」は勿論著作名からの命名だが、理由もなく”斜陽”のイメージだったが、真逆。

 

正面

 

一階平面図

 

 

台所

 

 

前座敷

 

 

板の間

 

 

板の間から前座敷を臨む

 

 

小座敷

 

 

前座敷

 

 

仏間

 

 

小間

 

 

中庭

 

 

仏間 床の間の大皿

 

 

総合事務室の金庫

 

 

商談コーナー

 

 

前座敷(異角度)

 

 

階段

 

二階平面図

 

階段

 

 

二階回廊

 

 

洋間

 

 

控室

 

 

和室

 

 

和室(異角度)

 

 

二階回廊(反対側)

 

 

和室

 

 

ブロンズ像(エントランス)

 

 

 道路を挟んで、お土産センターが建つ。約半分程のスペースはレストラン「花」

一番の売りは「太宰らうめん」880円。過不足ない味。斜陽館見物記念に皆さんオーダーしています。

次に津軽に来る時は、寺山修二を訪ねよう。

 

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平塚七夕

2017-07-12 22:27:30 | 四季

故郷平塚の七夕。5年振りになろうか。

ここ数年、雨模様の年が続いたが、今年は期間中炎天下。

今年から期間が3日間に短縮され、模擬店いわゆる屋台も大幅に制限された。にも拘らずの大量の人出に驚く。

露店は、国道一号線の竹飾りのメイン通りから外れた一角に集められて、売り声、臭い、泣き声、嬌声が一段と賑やか.

願いごとが描かれた短冊がビッシリ。暑くなければ、寄っていちいちに読んでみたかったが・・・。 

金魚すくいやユーヨー釣りなど、時代の流れでどんどんヴァリエーションが増えている。

暑さ凌ぎのため、西口前の中華料理屋で冷やし中華。

ひとまず落ち着いたところで、友人宅に河岸を変えて小宴会。酒類のメインは、「富士山麓」。箱の中に美味しい飲み方の栞。

まずウイスキーを入れる。次に氷。スライス・レモンを置く。最後に炭酸を好みの量で、となる。

      

                                     

ご近所さんから戴いたとかで、めだか談義に花が咲く。

くろめだか。おととい子供が産まれたとかで、その世話に主は夢中らしい。一日一回でいい餌やりを三回も。水草や藻を変える。酸素を送る。エトセトラ。

タイプにノーマル、ダルマ、ヒカリなどがあり、種類には、アカメダカ、アオメダカ、キメダカ、、アオダルマ、チャダルマ、楊貴妃などがあり、最も高価なのが琥珀という。

近いうちに我が家にも分けて貰えそうで、どうしよう。死なせるわけにはいかない。責任重大だ。

かれこれ8年前になるが、メダカ、そのあとにグッピーも飼ったことがある。グッピーは小さいくせに傍若無人で、可愛いことは可愛いのだが、可愛らしさに欠ける。

いい加減に飽きて、池に開放したのだが。メダカは果して憎らしくならなかろうか。

 

 

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ハクソー・リッジ

2017-07-09 22:28:15 | 映画

原  題   HACKSAW RIDGE

制作国   オーストラリア/アメリカ

監  督  メル・ギブソン

出  演  アンドリュー・ガーフィールド、サム・ワーシントン、ルーク・ブレイシー、テリーサ・パーマー

 

太平洋戦争における沖縄戦が舞台。”ハクソー・リッジ(=のこぎり崖)”は浦添市の前田高地のことを言う。

難攻不落の日本軍陣地を攻めるアメリカ軍の中にあって、一切の武器を持たずに戦う一衛生兵。砲弾の雨をくぐり、肉塊飛び交う接近戦を這い、夜陰に乗じては150メートルの崖上から、ロープに託して負傷の戦友を下ろして助ける戦い。一人で助けた数75人。

良心的兵役拒否者(宗教上などの信念によって兵役を拒否した者)としてアメリカ史上初の名誉勲章を、トルーマン大統領から授けられた人物がモデル。実話に基づいている。

 

見どころは戦場のリアリティ。地上戦、接近戦でのシーンは歴史に残るに残ると思える。陰惨と言えばこれほど陰惨なシーンは観たことが無い。また、”日本軍が地から湧いてきた”という言説通りの映像。身体が震える恐ろしさを感じる。

組織と人間。その目的と役割。上官が言う通り、軍隊は人を殺すためにある。一兵士でありながら殺さないという勝手は通るのか。かつて杉原千畝は外務省と言う組織のルールを冒して、称賛されている。今世情では、外務省高官が、官僚の禁を破って事実を語り、政府を追い詰めている。民主主義は、個人の心情と行動を優先する。難しい。

今年のアカデミー賞で、録音賞と編集賞を受賞した。

【オフィシャル・サイト】

 

 

 

 

 

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