《 kenzo estate ASUKA 2013 》
生 産 国 アメリカ
地 域 カリフォルニア ナパ・ヴァレー
ワイナリー ケンゾー・エステイト
タ イ プ 赤ワイン
品 種 カベルネ・フラン94.1％、メルロ5.9％
美味しい。普段飲んでいるワインとは、違う世界。
友達が３０年来利用している横浜の洋食屋で出会う。
ワイナリー・オーナーの辻本憲三氏はカプコンの創業者でコンピュータエンタテインメント協会の元会長。カリフォルニアのナパの土地を所有開墾し１４年、２０１１年に出荷した「しらつゆ」がアメリカでNO.1に選ばれて依頼、斯界の実力者の一人という。
「グリル・エス」は横浜・馬車道で営業６０年の老舗。その歴史を語る店内のレトロ感は貴重。常連さんに愛されてきたぬくもり溢れた好店。
扇子を戴いた。
今まで身に付けたことのない高級物。
「多幸扇 至福の風 六十間」とある。保赤軒製。
これまで使っていたのは、大河ドラマの感謝のサービス品？骨が１５本、孔雀と牡丹の極彩色の厚紙扇子。
この彼此の違い。
齢を重ねたなりの物を持てとのご配慮か。有り難や。
一泊二日の出張。行く先は、尾鷲、熊野。名古屋までは《のぞみ》。その先は、ブランチの二人と合流し、車。
東阪名自動車道路を西行き、伊勢自動車道路、紀勢自動車道路を経て国道４２号で南下する。
中学生の時に社会科で知った日本で一番雨の多い町・尾鷲への到着は１２時。名古屋から３時間半。
ランチは人気の「たすく」で唐揚げ定食。
午後は熊野尾鷲道路を南下。
途中、鬼ケ城でひと休み。
入江全体の景観が世界遺産。 崖っぷちの小径を奥に進むと千畳敷の岩場が広がる。
近くには、その格好から「獅子岩」と名付けられた奇岩も。
泊りは「ホテル・ビオレ」。 周辺では比較的新しい建物とか。
周辺には、飲食店街が無く、タクシーを呼び盛場へ。
タクシーで訪れたのは「酒の肴よしだ」
新鮮な魚介類が一杯。
翌日もクライアントへの挨拶周り。 紀北町で。
県境の河を渡って和歌山県へ。車中から畳屋さんの二階窓を写す。新宮の町全体が昭和風のレトロ感。
橋を渡ってすぐの新宮城址を訪ねる。
以下は観光協会の解説文。
《別名丹鶴（たんかく）城跡。市街地の北、熊野川を背にした高台にあり、東に河口をこえて太平洋を一望でき沖見城とも称された。現在では公園として整備され、石塁の残る城跡に立てば、その眺望が実にすばらしい》
眼下に熊野川。この日降ったり止んだりの空模様。暫し荘厳な眺望に沈黙する。
”熊野古道”が象徴的な、日本の歴史の源流地域。
近年、自動車道が整備されたが、なお、名古屋からは３時間半を要する。
リタイア後もライフ・ワークの日中友好活動を続ける知人から、香炉を戴いた。
かつて行き来した中国メディア界の老朋友たちとの意見交換は、両国の将来に向けて実に有意義だったと。
現役時代に中国各地を訪れ、未踏は河南省だけだったが、今回、友人たちの善意と熱心な誘いで、彼の地を訪れることができた。
周の武王が殷の紂王を打ち負かした歴史の地。『異体同心』の故事の由来の地。自身の人生哲学の源流の地。
生涯の記念に、高校球児と甲子園のグラウンドの土の如く、彼の地の土を持ち帰り、備前焼きで拵えた。
それを勿体無くも頂戴した。
