9年ぶりの再会である。十年余にわたり苦楽を共にした同僚。古希と喜寿。現役後の今はそれぞれ第二、第三ステージでしぶとくというべきか成り行きというべきか、まあそれなりに生きてきた。元気だからこその邂逅である。懐かしく一夕を共にした。
被爆都市広島に住むその友は、4年前からSNSを使って主として平和情報をスクラップし続けている。聞けばその数は400~500の件数になるという。デイリーでである。ボランティアのワンオペ。少なからぬ購読紙(電子版)の記事をチョイスし編集、30ピース程にまとめて毎朝アーカイブしている。朝刊時の編集が理想だが、概ね午前中には収めている。開始以来一日も欠かしたことが無いという。
内容は、地元広島に関わる平和情報にはじまり、広く国際域のニュースも含む。ウクライナ、ガザさらにはミャンマー大地震の救援状況なども範疇だ。平和と対極の戦争(悪)の動向や分析や評論・論考も扱う。送信先は各分野・階層を縦断し全国域に及ぶ。
読む側は、編集者自身の重要性・核心性・話題性のフィルターを経ている点でクオリティには万全の信頼を置いている。ソースが一般紙そして簡便、何より無料なのが嬉しい。かく言うブログ主も重宝させてもらっている。
被団協にノーベル平和賞がもたらされた最大の理由は、《 反核運動の長き継続 》にあった。
この友は、ひと昔前に『男たちのヒロシマ』の出版をしている。現在に至るまで、古希を迎えてもなお、平和構築への、核廃絶への不断の戦いを続けている。
『 客来って共に嘆く、しばしば談話を致さん』満腔の敬意を表する一夕ではあった。