処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

箱根路 春の大雪

2010-04-03 12:11:15 | 四季

親戚の法事に参列、せっかく休みをとったのだからと、帰路、一泊の寄り道をしたのだが、これが祟った。箱根で大雪に埋もれてしまったのだ。

まだ降雨も降雪の兆候もない午後1時半、ターンパイクの入口で「ノーマルタイヤ通行止」。で一号線で行きかけたが、大事をとって湯本に引き返してパーキングに車を預け、タクシーで仙石原に向かう。

    

  ターンパイク入口                      マイカーを預けた町役場近くの駐車場

 

宮城野まではごく普通。その先、山あいが狭くなるあたりでいきなりの雪。前を行く車が断続的に停車。暫くしたら全面停止。30分、1時間。雪がどんどん積もってゆく。

       

                  あっという間に雪景色

ノロノロ下ってくる車に聞くと、スリップしたバスなどが道を塞いで、通行不能という。スタドレスを履いている我がタクシーも何だか怪しくなり、運ちゃんはしきりに帰りたいという。

      

             観光地の一級国道がなすすべ無し 

 

仕方なしに降りて、吹雪の行軍開始。積雪20センチ。八甲田山もかくあるや。数珠繋ぎの車の中では、携帯中だったり、家族協議をしていたり、あきらめ顔もある。しきりにエンジンを噴かす人もいる。皆さん、自然の脅威と奮闘中。

       

          1~3月、箱根の営業者車はスタッドレスだが、素人はネエ!

次第に歩く人たちが増えてくる。雪だるま行軍40分。目指す宿が見えたときには、大げさでなく、生きた心地だった。「助かった」と。

        

翌日、同宿の家族連れに聞けば、宮ノ下で路上にマイカーを放置。8時間かかって夜道を走破したという。4歳と7歳の男児をだましすかして。母は強し。

       

馴染みの宿の経営者が替わることになり、惜別の一夜が、予想外のハプニングで、生涯の思い出になった。

                

           仙石原特有の白濁湯で心身ともホッとしたことでした