荒巻豊志の整理されないおもちゃ箱

日本一下手なドラマーです。仕事の話をすることはこのブログではめったにありません。

中野斗愛 天体観測 渋谷gee-ge

2012-07-08 12:39:28 | ライブ
中野斗愛。香川県坂出市出身のシンガーソングライター。
以前、新宿駅南口で路上ライブをやっていたところをたまたま通りがかったので、おまわりから退去の指示が出るまでしばらくみていた。
気に入った曲が多かったので、手売りでCDを売ってもらい、ワンマンライブがあるとのことでチケットも買っておいた。来生たかおのコンサートがあるものだから遅刻は確実だけど、その日はバンド形式でやるということもあったので少し迷ったがチケットも購入した。


思ったよりも来生たかおのコンサートが長引き、半分ちょっとしかみることができなかったけど、来てよかった。
俺は声質に特徴のある女性ボーカルが好きだが、傾向としては鼻にかかった声が好きだ。斗愛の声はそれとは違う。高音に特徴がある。
バンドメンバーは若い子ばかりで、いつものようにドラムの子をみていたが、うまいが何かが足りない。ドラムの経験のなさではなくて若さだろう。と適当に言っておく。

次のライブも仕事とかぶらなければ行く予定。


スパガのあとで来生、中野とライブ三昧だった。
毛色が全く違うからどれも楽しかった。



来生たかお STAND ALONE 日本橋三井ホール

2012-07-08 11:31:31 | ライブ
毎年必ず行く来生たかおのコンサート。
STAND ALONEと銘打たれたライブはもう何年目になるだろう。ピアノだけの弾き語りコンサートだ。
今回は日本橋三井ホール。とてもきれいなホールだけど、前方はフラットなので前に座る人の座高次第では視認性は悪い。
会場は満席。年齢は当然のように俺より下をさがすほうが難しい。まぁ、年齢はみかけではわからん。でも、30代以下は相当に少ない。
タダシンヤのライブの30年後はこんな感じか?。俺も80になってもライブとか行けるのだろうか。そこまで生きてればだが。

来生たかおのコンサートはMCなどほとんどなく、ただ歌うだけだが、今回は一時間近くお話しばっかり。しかも珍しく面白い!。会場から何度も笑いがおこる。
最後にその理由を話してたがヘルニアで悩んでいるとのこと。
どうりで開演のときから辛そうに入場してきた理由がわかった。

もちろん、そんなことくらいで文句をいう客はひとりもいなかったと思ってる。来生たかおがデビューして36年がたった。長いつきあいだし、それくらいでブーたれるやつはいないだろう。

わずか13曲だけど、十分堪能できた。
いざピアノを前にすると、ただのオジサンからミュージシャンに変わる。
声のハリもピアノの表現も変わらない。
たふん「さよならのプロフィール」の弾き語りを聴くのは2回目になるが、緩急をたっぷりとつけたアレンジはとても気に入った。

お話しの時間のほうが長かったわけだが、
忌野清志郎や井上陽水との思い出話ははじめて聞いたものだった。
美空ひばりの話ではマスコミや音楽業界がいかにいいかげんかということをいいながらも来生たかおなりの秘話を話してくれて、とても興味深く聞けた。

この何年かはMCのときに、今年は誰が死んだといった話が多い。今回もそうだった。
この日は吉本隆明の話だった。ひたすら話す。

吉本隆明の死去に向けた大塚英志の追悼文を引き合いに出しながら「ブレたのは吉本隆明ではなくて世の中がぶれたのかも」と言ったとき、来生自身がそうありたい、いや、俺もブレてないよ、と言った感じがしてとても嬉しくなった。

音楽への情熱が続く限り、みんなの前で歌っていきたいと言い続けているけど、たぶん、その情熱は死ぬまでなくなることはないように思った。