付記:俺の計算違いだったらしい。1位から40位までで1081332票で、投票総数が1166145票が正しい数字のようだ。
なんてことはない。結局、最初に120万票といっていたほうに近かったことになる。
めんどくさいので、以下の記事を修正はしない。俺の言いたいことはなんら修正するほどの数字の変化ではないからだ。
それにしてもおかしいなぁ。なんで計算ミスするんだ?。検算したはずなのに。
まぁいい。
面白い数字もでていた。
CDから投票していた分が779090票、モバイル会員が387055票らしい。このモバイル会員には柱の会とかDMM月極パック購入者も含まれているのだろう。
モバイル会員はこの選挙のときの幽霊会員もいるだろうし、SKE,NMBのモバイル会員に急遽入会したものも多いだろう。したがって、この数字からはAKB48のファンの実数は全く見当がつかない。多く見積もって30万、少なくて20万といったところか?。
CDから投票されていた779090票だが、すでに「Everyday 、カチューシャ」は145万枚を売り上げている。もちろん、投票しなかった人もいるだろうが、いったい劇場盤がこの中でどれくらいの割合を占めているかだ。今回はAKBグループが全員握手会に参加するとはいえ、さすがに劇場盤が70万枚とは考えにくい。
前にもいったが、一人一日に3500人がMAXだろう。AKBグループ全員で190人近く。それが全て3500人としても67万にしかならない。そのうちAKB48だけで多くて50万、少なくて40万といったところか?。
かりに50万として平均で何枚購入しているのかはわからないが劇場盤は通常版と違い複数枚購入者がほとんどだということを考えたら一人5枚として10万人になる。本音をいえば、劇場盤を買う者は平均10枚くらいだと思っているが、これもデータがないために想像の域をでない。
いったい、AKBの熱烈なファンというのはどれくらいいるのだろうか?。
了
さる筋から得票総数がわかった。といってもまだ確定したわけではない。しかし、まずはこの数字ではないだろうか?。
1081332票らしい。
そこで昨日の日記の数字をここで修正する。
前田敦子の得票率は12.93%。投票総数が思ったよりも少なかったので比率はあがった。
1位から10位までの得票総数は694913だから64.26%
1位から40位までの得票総数は957442だから88.54%
恐ろしい寡占化といえよう。110人で11.5%しかとれていない。
2ちゃんねるを見ていると、面白い感想があった。簡略して縮めてある。
前田のコメントを普通の人が聞くと不思議に思う。その例が母で、母に対して「嫌いな人が多いからだよ」というと母は「なんで?、一番人気があるんじゃないの」
まぁ、12.9%で一位なのだからあたりまえだ。比率が1%くらい上がったからといって、昨日書いたことになんら変わりはない。
昨日、教え子から、「先生が何を問題にしているのかがわからない」というレスポンスをもらったので、少し補足する。こいつは決して知性が足りないわけでなく、様々なことに関心をもっている。にもかかわらず、この簡単なことがわかっていない。
前田が一番得票したことは間違いない事実だ。一番得票したから一位というのも間違いはない。ところが、その1位をセンターにつける根拠(正当性)が不足していることを俺は問題にしているのだ。
簡単な例をあげるとこの「総選挙」にAKBとは異なる某アイドルグループが一人立候補したとする。そのアイドルグループのヲタが総力をあげて10%少々で1位になったとき、その娘がセンターにつくことを許容できるか?。できるわけがないに決まっている。ところが、この娘が60%近い得票率だった場合、これを拒否できる理由はない。それくらい50%という数字には重みがある。大統領選挙で過半数を超えるまで決選投票を行う仕組みをとっている国があるのは当然と言えよう。
といいながら過半数を超えたことに何の重みがあるのだといわれたら、明確な支えがないのも事実である。したがってデモクラシーは過半数を基準にしながらも、それを超えたことに絶対の正当性があるわけではない。それがゆえに、「デモクラシーは少数意見を尊重する」となるのだ。
なぜ、このような奇妙な「選抜」方法がまかりとおっているのか?。そして、誰もこれに異論を唱えないのか?。その理由は簡単である。
それは、つまるところ、だれが一位であってもかまわないからだ。AKBが好きだから、AKBの誰がセンターについてもかまわない、という前提が多くのファンに共有されているからだ。前田敦子のコメントに全てがあらわれている。「私のことを嫌いになってもAKBのことは嫌いにならないでください」というものだ。これに感動したという人が多かったことはいろんな人のブログに目を通していればわかる。みんなAKBが好きだからなりたっているのである。これは昨年のじゃんけん選抜でも、一部のヲタを除いてわりと暖かく受け入れられたことからわかる。
AKBファンのAKBファンによるAKBファンのためのお祭りであって、そして、メンバー間の仲がいいことが、全てをネタとして楽しむことにつながっているのだ。
このことは日本人の政治意識と密接に関係していると思う。結局のところ、誰が政治家になったってかまわないから、決め方の論理について考えることなく、決められたルールの中で楽しむという行為にふけっているのだ。これが楽しめないものは政治から逃避する。ゆえに50%後半しか投票率がないのに、選挙当日の報道は選挙一色になる。30年前はこんなに選挙報道は過熱していなかった。6割半ばの投票率があったにもかかわらずだ。
AKBの「総選挙」だからこそ決め方の論理もへったくれもなく、そして、そんなことになんら関心をもたない人も許される。実際の政治でこのような意識が続く限り、日本は「失われた10年(20年)」どころか、二度と立ち直ることができない奈落の底にゆるやかにむかっていくだけだろう。
了