万治2年(1659)、竪川が開削されると五つの橋が架けられ、隅田川に近い方から一之橋から五之
橋と名付けられました。その二つ目の橋で、長さ10間(約18m)幅3間(5.4m)ほどありました。池
波正太郎の「鬼平犯科帳」では、二之橋は「二つ目橋」という名で数多く登場します。
鬼平が事件を解決するなかで、弥勒寺門前のお熊婆のいる茶店「笹や」へ行くにも、大川から舟で
乗り付け、軍鶏なべ屋「五鉄」に立ち寄るにも、この橋は江戸を描く場面に欠かせない場所になって
います。(橋畔の高札)現在の橋は平成10年(1998)に架橋したものです。今は竪川の上には首都
高速7号小松川線が走っています。