野方配水塔は、1929年(昭和4年)3月末に竣工し、配水塔としては1966年(昭和41年)に使
用を停止しました。塔には空襲時の弾丸の痕跡が残っていることから、中野区の平和遺跡となって
おり、周囲は中野区立みずのとう公園・みずのとう幼稚園として整備されています。2010年に国
の登録有形文化財に登録されています。
使用停止された配水塔は、配水系統の幹線である野方大谷口線から水道水を引き入れた、災害
用給水槽として新たに機能しています。定水位弁による引き入れと循環ポンプによる引き出しで、
給水槽内の水は常に新鮮な状態に保たれています。また応急給水口が用意され、震災災害時に
は中野区民・周辺都民に一定量の給水が行われます。(写真Mr麹町)