勝海舟
業平橋から大横川親水公園を南へ下り、本所4丁目へ出ると「能勢妙見堂}があります。こ
こは安永3年(1774)能勢頼次が、故郷の能勢(大阪府)から妙見大菩薩の分体を移し、
当時この地にあった下屋敷に安置しました。妙見大菩薩は日蓮宗の守護神とされ、江戸っ子に
は開運厄除けの神として信仰を集めています。
大横川親水公園
震災と戦災で焼失しましたが、昭和28年から16年を費やして再建されました。その昔に
勝海舟が子どもの時に犬に噛まれて重傷を負いましたが、その時に父の勝小吉はこの妙見堂で
水垢離をして、息子のケガの平癒することや出世を祈ったことから、勝海舟の晩年の銅像があ
ります。昭和30年読売新聞夕刊に子母沢寛の小説「親子鷹」が連載され、水垢離のシーンを
思い出しています。