マチンガのノート

読書、映画の感想など  

発達障害の時代とラカン派精神分析  上尾 真道 、 牧瀬 英幹 他

2017-10-13 10:57:54 | 日記
第6章 言語に棲まうものと知
     デビリテから発達障害へ   河野一紀

 精神薄弱(デビリテ:塊になったもの)に関して、
様々な疾患などの影響から、母親から身体的レベルで分離しておらず、
そのため他者の意思や欲望への問いが成り立たないことなどもあり、
周囲へ従順だったりすることがあるとのこと。

 このことから発達障害について考えるとどうだろうか?
主体の弱さ、あいまいさのため、他者の意思や欲望への問いかけが成り立ちにくい、
そのため、何かで読んだりして知った事に関して、近くの他者が何か言っていても、
それは聞こえていても注意が向かない、現在行っていることに反映されにくい、
などの融通の利かなさというようになるのではないだろうか?