マチンガのノート

読書、映画の感想など  

「恥と自己愛トラウマ」 岡野憲一郎著 その2

2017-01-11 07:55:04 | 日記
岡野氏はこの著作の「自己愛トラウマ」の例の中に、
レッサーパンダ事件の被告の事も入れているが、被告が発達障碍で知的障碍も在るというのであれば、
それまでの生育歴、生活の中で、様々な事を意味や理由も解らずにさせられてきた事が
多いのではないのだろうか?
そのようなことが一方的な被害体験として経験されてきたことが、
事件の要因として大きいのではないのだろうか?
発達障碍に関して「主体の無さ」という事が言われているが
主体が生成されなければ、自己や自己愛なども持ち得ないだろう。
SSTなどに関しても、周りと上手く関わるため、社会でやっていけるように、
とのことでさせようとしても、一方的な被害体験として受け止められる事が
有るのではないだろうか。
そのような点に関しては、最大限の注意が必要だろう。