マチンガのノート

読書、映画の感想など  

発達障害は治療対象と見るべきなのか?

2015-12-04 00:49:14 | 日記
発達障害は、親や周りとの愛着の未成立や薄さ、
そしてその親自身も本人の生育歴からくる、子どもと愛着を形成する能力の
未発達や不全も大きく関与している。
発達障害を単なる治療対象と見ると、親の不適切な養育や責任が不問とされ、
また、周囲が子供の養育をサポートしなかったことの責任も不問とされる。
SSTなどで本人ができることを増やしてくというのは、そのような
親や周囲の責任を見ないやり方ではないのではないのか。
親や周りの責任を不問として関わるというのは、発達障害の人に対する
自己責任の押し付け、加害行為ということになるのではないだろうか?
あくまでも治療対象として、本人が出来ることを増やそうとするのは
それに加担しているのではないのだろうか?
「冷蔵庫マザー説」が言われていた頃は、親自身も不適切な養育をされた
事を見逃していたために、親のみが責任を押し付けられ、親の生育歴や、
周囲の関わりが見過ごされて居たために、親が不当な扱いを受けたことで、
その反動から、本人の先天的素因によるものという点が強調された
成因論が主流となっているが、どちらも片方に責任を押し付けていて
周囲が免責されている。
本人と親に原因を考える枠組みから、出るべきではないのだろうか?