TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

業平寺の格子柄

2012-03-09 | 散策

平城京を懐かしむ平城天皇の『萱の御所』、いまの不退寺。

車が行き交う大通りからも南門を望むことができるが、

この門に一歩またいっぽと近づくにつれて徐々にタイムスリップ、

知らぬ間に平城の昔に吸い込まれていくような気分になる。

この寺は通称業平寺で通っている。

平安貴族で六歌仙の1人、在原業平が住まいしたという。

ご本尊の聖観音菩薩立像は、業平の理想の女性像で

自身の手で彫り上げたと、寺の説明に記されている。

また、本堂を真正面から見ると格子柄の幾何学模様が印象的だ。

 

なぜか親しみを覚える。上段の菱の形に組んだのを“業平格子”と呼ぶそうだ。

そういわれれば浴衣などの柄として使われているお馴染みの格子縞の柄だ。

格子柄には、典型ともいえる碁盤柄や市松模様それに千鳥格子など

いろんな柄があるが、一枚業平格子を加えておけば

スーパープレイボーイの業平と同じように女性にもてもてになるかもしれない。

 

 


二月堂のお水取り

2012-03-09 | 散策

お水取りに行ってきました。

午後5時頃から二月堂に向かう足が急激に増え

開始の1時間前にはかなりのすし詰め状態になった。

午後7時、いよいよお松明が舞台に上がり始める。

躍動的な火の踊りが始まる。

見応え十分でした。

口のいやしい人間からすれば

二月堂横の茶店は超お薦め、

蕨餅もいいけど、おはぎは凄いよ、お試しあれ。


野菜が主のランチ

2012-03-04 | グルメ

 

神戸北区の箕谷から呑吐ダムを経て三木に抜ける道、

志染川沿いのなだらかな斜面には田畑が広がっている。

この周辺は兵庫中央部のゴルフ場銀座に通じる所であると同時に

源平ゆかりの地でもある。

この道沿いに『ヴィレッジハウス 佳林』というお店がある。

以前にも行ったことがあるが、今回は土曜日の昼に車を走らせた。

けっこう広いスペースの店だが、

客があふれテーブルに着くには順番待ちだった。

注文したのは“ももこスペッシャル”ほか、

輪切りの大根とにんじん、それに青菜、さらに白菜の豚肉まき

レタスのサラダを含め新鮮な野菜をふんだんに使った内容で

野菜好きの私にはちょうど良かった。

ちなみにゴルファーがよく訪れるという。

私には店の前に広がる山田庄ののどかな光景も

何よりのご馳走だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


亡き知友との巡り会い

2012-03-03 | ブログ

その人物は、書家の國廣節夫。

きょう節分の生まれで、“節夫”と命名されたという。

きまってこの日に集まり誕生日パーティーなるものを開いていたが、

足早に逝ってしまった。私よりも年下なのに。

 

いま三宮で遺作展が開かれている。

会場の入り口に何気なく置かれていたのがこの作品。

私の名“良樹”の一字を描いたもので、即目に入った。

なんとも奇遇、こんなことがあるのかなとビックリ。

曽根崎心中や源氏物語、

彼の作品は私の目に焼き付いており、

しばし彼の声に耳を傾けた。

 

 

 

 

 

 


注目のCM 「まだ 糸電話!?」

2012-03-01 | ことば

 

毎日繰り返し放送される注目ソフトバンクのCM、「鳥取はまだ糸電話!」。

田舎暮らしにあこがれる私としてはこのキャッチにのどかな響きを感じる。

山陰の鳥取を“まだ未開の地”のようだと受け止め

眉をしかめる向きがあるかもしれないが、

最新の情報機器スマホと郷愁の糸電話の対比は

インパクトがあり、きっとつわものの仕事だろう。

ここまでは導入部、きょうの本題は

山陰から北陸・東北に延びる地域を指した“裏日本”という表現、

オモテに対するウラ、

侘しげな韻がこもっており暗いイメージが強いという理由で

マスコミや辞書から姿を消し、

いまは「日本海側」「太平洋側」「瀬戸内」と言い換えられている。

私は瀬戸内の出身だが、この日本海側で6年過ごした者としては

“裏日本”という表現にあまり抵抗感はない。

晩秋から冬にかけての鉛色に覆われた空、この気候が

自身の責任で人生を切り拓き、

人と人との強い連帯感を育んでいるように思えてならない。

地に根を張ったたくましさは見上げたものだ。

それを理解するには、「日本海側」というよりは

“裏日本”とストレートにいったほうが、

かの地をより正確に表現しているように感じる。