現役時代に3年間勤務したことのある湖都・大津。
私はよく琵琶湖岸と旧東海道を歩いた。
何度巡っても退屈はしない。
特に明け方の湖岸、近江富士の方角にあがる日の出。
店の明かりがつき始める頃、薄暮の旧街道筋。
この界隈には当時の香りが漂わせる町家が多く残っている。
和蝋燭や水飴、和菓子など挙げればきりがない。
このうちの一軒、もと呉服屋だったという料理屋「魚忠」を訪ねた。
吹き抜けの土間に、小川治兵衛の庭、
国の有形文化財にも登録されている。
ここは料理屋なので、少し奮発すれば誰でも利用することができる。
ご覧のような花かごのお弁当をいただいた。
琵琶湖の葦を使った現代的な生花が
この日、この町家をより引き立てていた。
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