比嘉愛未主演の映画『飛べ!ダコタ』、
上映中の塚口サンサン劇場に足を運んだ。
観客はわずか5人、劇場内は寒々としていた。
佐渡島で実際にあった話を題材にしたもので、
不時着したイギリス軍用機と地域の人たちの
複雑なからみを描いていた。
涙を誘う感場面もあったが、
導入部の不時着シーンは動きがまったくなく、
場面はいきなり砂浜に置かれた機体を映し出した。
まるで舞台を見ているようで唐突な感じだった。
イギリス人と村の人たちとの距離は次第に縮まっていくのだが、
その描写は踏み込みがやや浅く、私は感情移入が出来なかった。
この映画を見て分かるように、地元の協力が得られ
多くの支援者によってようやく上映にこぎつけたのだろうが、
上映館は兵庫県内でただ一つ、これでは全く採算が合わない。
映画はあくまでも興行、観客に見てもらえる環境をつくることが肝心。
きちんとした配給ができなければ多くの協力者に恩返しができない。
きのう10日付の朝日新聞が主演の比嘉愛未を取り上げていた。
これで少し観客が増えればいいのだが・・。