阪神地区には私的なコレクションが数々ある。
超セレブで知られる芦屋の六麓荘に接した西宮市苦楽園、
ここに実業家堀江光男氏の集めたオルゴールコレクションがある。
標高が高く少し分かりにくい所だが、それだけに眺めも良い。
見学は木~日で、事前の予約制。
見学の所要時間はほぼ50分、ゆっくりと楽しんでもらおうという配慮が見られる。
親しみやすい選曲で、説明もわかりやすい。
この日は滝廉太郎の曲などが紹介された。
印象に残ったのは、円盤タイプの2連の装置、
同じように円盤を焼いても、仕上がりは微妙にちがうようで、
ステレオ効果と言うか音に広がりが出るそうだ。
もうひとつの楽しみはお庭の見学、
芝生を敷いた中庭は洋風の造りだが、
傾斜を生かした回遊式の庭は、小川治兵衛が手がけたものだという。
配置された巨石と灯篭は、堂々と風格があり、
特に秋はアロハモミジやドウザンツツジが色づき、美しいそうだ。
秋の特別公開は見事だそうで、かなりの賑わいになると言う。