TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

今井町・今西家の役割

2013-05-16 | 散策

今井町の案内によると、この今西家は

「今井町の西側にあり、惣年寄の筆頭を務めていた家です。

城郭のような構造で、別名・八棟造りと呼ばれている

豪壮な建物です」と説明されている。

事前の予約で、この邸を訪ねた。

見るからに堅固な構えで、西面からみると窓ひとつない。

表通りの道幅は狭いが、間口はご覧のように広い。

それに格子がやたら太い。万一の際の防備も万全だということらしい。

ここは自治都市、邸の当主には多大な権限が与えられていた。

土間に面して桟敷がしつらえられている。これは裁きの場であったという。

軽微な犯罪については、ここで審判がなされ刑が言い渡されたそうだ。

目を上に転じると、そこには牢屋が生々しい姿で残っていた。

当時の姿が、私の眼前に現出した。

どんな裁きが行われたのか、きっと記録も残っているだろうが、

私は、とが人に対する“諭し”の場であったのではないかと思いたい。。

 

 

 


今井町町並み散歩

2013-05-16 | 散策

 

今井町といえば、奈良橿原の環濠集落。

戦国の世に堀をめぐらし、武力を磨いた。

信長に一時抵抗したものの屈服し、町は残った。

その後商業都市として隆盛を極め、

「大和の金は今井に七分」と言われた。

東西600メートル、南北310メートル、

五百軒の邸が軒を連ね、江戸期を髣髴とさせる。

これだけの規模で邸が保存されているのは、

そこで人々が暮らしていることが、もっとも大きな要因だろう。

初めてこの町を訪ねたときは、かなり寂しげな感じだったが、

年を経るにつれて手が入っているようで前に来た時よりも、

明らかに勢いがある。生活感がひしひしと感じられる。