春のセンバツ高校野球大会が開幕した。「甲子園球場」の眼と鼻の先に住む友人の逢坂氏は、日本旅のペンクラブのホームページで、「居酒屋甲子園は考えもの?」と題して、自身の想いを綴っている。
居酒屋、俳句、マンガ、M-1、ファッション、パソコンなど「高校球児の純粋な闘いにイメージをだぶらせた」イベントが色々あるようだ。私自身も最近「駅弁甲子園」、つい今しがた放送していたNHKの熱血!オヤジバトルも「オヤジたちの甲子園」と呼んでいたのを目にした。
逢坂氏の記述。「よく考えるとこの“居酒屋甲子園”はお酒を伴うもの、そもそも高校生の闘いのイメージを借りることは大きな間違いだ。おまけにこのイベントを紹介した新聞記事には”甲子園優勝チームのような熱さ”などと書いていて、新聞もそこに気づいていないとはどうしたことだろうか」とお怒りだ。
さてこの甲子園、”高校野球のメッカ”と呼ばれることもある。これは発祥の地という意味で使っているようだが、イスラム教の聖地であり、他の分野・領域で比ゆ的に使うのは好ましくない。またチベットは、人里離れた不便な田舎を指して「日本のチベット」などと呼んだりもする。
借り物・あやかり・便乗でアピールしようという姿勢、私も好ましいとは思えない。