ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと18年目を迎えました。ヤングパワー炸裂!

トレーニングマッチ藤枝戦の感想

2020-06-23 | Weblog
20日に山梨中銀スタジアムにて行われたトレーニングマッチの藤枝MYFC戦。この一戦はネットで生中継されていたので、45分3本のマッチを観た個人的な感想を書いていきたいと思います。


まずは試合内容以外の注目点。27日に再開されるJ2第2節新潟とのホームゲームリモートマッチに向けて、今回もサポーターを入れない無観客で行われました。報道記者やクラブ関係者に対してスタジアムに入る際の検温やソーシャルディスタンスの確認を行い、選手たちは整列の撮影時にジグザグになるように並び、ゴール時にはハイタッチをしないように腕タッチを行うなど感染防止対策を敢行。試合中は以前に録音した応援団のチャントをスタジアムのスピーカーからタイミングを見計らって流して静かな状態を極力作らないように工夫を施します。そして映像に映る側の無人のスタンドにはスポンサー名が入ったピッチ看板と横断幕をずらりと設営。ピッチ看板がとても多いヴァンフォーレならではの演出でスポンサーが映える工夫を施しました。他のクラブは顔写真の入ったダンボール疑似サポーターを作っているところもありますが、それがなくても十分さみしさを感じさせない方法だと思います。設営はアカデミーコーチとフロントスタッフが担当。その設営の様子を撮った動画もあります。


リモートマッチversion(仮)『戦いの舞台をつくる!!』@山梨中銀スタジアム


これを見ると設営の大変さが伝わってきます。いつもは高校生などのボランティアが手伝ってやってくれているそうですが、とてもありがたいですね。



…それでは試合内容に入ります。1本目のヴァンフォーレのメンバーは次の通り。



開幕戦始めと同じくフォーメーションは4-2-3-1。バホス選手を頂点に置き、ドゥドゥ選手を少し下がり目の位置に配置する実質4-4-2のシステムでスタート。ケガ人が多い右サイドバックには小柳選手が担当。普段はセンターのポジションを務めることの多い彼のサイドバックとしてのプレーぶりにも注目が集まりました。その小柳選手はチームの攻撃時は積極的に上がっていき、クロスボールをゴール前に上げるなどアグレッシブな姿勢を披露。群馬や金沢ではボランチなど複数ポジションを任されたことがあるその経験をサイドで遺憾なく発揮します。またトップの位置に入ったバホス選手は体を寄せられても多少のプレスでは怯まないしっかりした体幹でボールキープし、そこからスピードの乗ったドリブルを随所に披露。シュートこそ自分の間合いに持ち込めなかったものの、前への強い推進力を見せてくれましたね。あと1本目で目についたのは大卒ルーキー中村選手。相手へのチェックなど守備面はそつなくこなしていた印象ですが、パス回しでは自身の高いテクニック力で中心的存在になっていました。寄ってきた相手をいなすような足元の技術もあり、ルーキーと思えない落ち着きがあると思います。1本目は泉澤選手が左サイドで仕掛けたこぼれ球を内田選手が拾い、左足でダイレクトにクロスボールを供給。相手選手との駆け引きに勝利した松田選手がうまく合わせてシュートをゴールに流し込み、ヴァンフォーレが先制点を獲得。藤枝はCKのボールをゴール前で頭で反らし、ヴァンフォーレの守備陣が反応できないところを ‘デカモリシ’ こと森島選手に押し込まれ、1対1の同点で終了。




2本目。スタートのメンバーは野澤選手に代わり武田選手&ドゥドゥ選手に代わりトップ下にラファエル選手を起用。2人の長所となる武田選手の左足キックのシャープさとラファエル選手の懐の広いボールキープ力を活かしたサッカーをしたかったのですが、展開はどちらかと言えば藤枝ペースで進んでいきます。ヴァンフォーレの選手たちは自分が担当する相手選手へのマークをサボらずに行い、隙を見せないようにチームで組織的な動きをして連動したディフェンスをみせますが、積極的にボールにアプローチをかけにいく守備の ‘仕掛人’ が見当たらなかったですね。それにより藤枝にボールをもたれて自陣で守備をする時間が多くなり、パッと見では攻め込まれている印象を受けました。昨シーズンではその役割を小椋選手が受け持って率先して相手へのプレスに向かっていたので、これから戦っていく上で組織的なディフェンスだけではなくて仕掛けて守備ができる小椋選手のような存在の台頭も求められてくると思います。2本目は、パス回しは順調にできていても相手を崩すフィニッシュに繋げるプレーは乏しく藤枝に1点加えられて45分間を終えます。




3本目。2本目の途中から大幅に選手を入れ替えたヴァンフォーレ。その注目はハーフナー・マイク選手と金園選手を同時に起用したFW。細かく見ればタイプは違いますが、大まかに見ればともにポストプレーを得意とする前線でクロスボールのターゲットマンになる存在なので、チームも多少強引でも積極的にロングフィードやクロスボールを多用して彼らの強みを活かしていくべきでした。しかし3本目が始まるとショートパスを多用してポストプレーヤーの体を張ったボールキープは使うものの、肝心の高さを使ったプレーが少ない印象を受けましたね。チームの長所となる攻撃が出せずに展開的には苦しみますが、そのなかでも個人的に目に止まった選手がいます。その選手とは太田選手。ファーストディフェンダーとして前線で鋭くチェイシングを行い、果敢に相手のスペースに走り込んでチームのラインを押し上げる動きに貢献。また積極的にドリブルで仕掛けて敵陣深く侵入することもできていました。彼は3年目で勝負の年と位置づけているためか意識高くプレーしていることが画面越しにも伝わってきており、キャンプから続いている好調ぶりを今でも持続できている感じでしたね。一つあえて言えばドリブルを仕掛けた後に首を振って周囲の状況を確認するだけの余裕があれば、さらに太田選手は飛躍的に能力が開花していくと思います。そして今シーズンのヴァンフォーレでキーパーソンになりそうなのがハーフナー・マイク選手。184cmの金園選手が並ぶと普通の大きさに見えてしまうほどのデカさがマイク選手には備わっていて、練習参加や加入直後はムキムキの印象でしたが、ウエイトを落とす努力によりスリムに変化している外見でしたね。ここまで見た感じで変わるということは本人は相当セルフコントロールして日々の練習メニューに厳しく向き合っていることが想像でき、ヴァンフォーレで再び活躍するために頑張っていることが伝わってきます。動きも神戸や仙台のときとは少し違って軽快な印象で、太田選手からの低い弾道のクロスボールに反応しボレーシュートを決めたのも瞬時のスピードが活きたからだと思いますね。3本目はマイク選手のゴールで1対0で終了。3本トータルで2対2の引き分けでした。


このトレーニングマッチを見てヴァンフォーレが良かったところはパス回しと組織的ディフェンス。特に中盤でのパス回しは相手にプレッシャーをかけられても細かいタッチで相手をいなしながらかわすことができており、1つだけではなく複数のパスコースが作れていました。それは野澤選手や中村選手&武田選手など足元の技術が高い選手が中心となって中盤を構成していたからで、この点はリーグ戦が始まっても通用するポイントだと思います。また最終ラインやボランチの選手たちが連動して動くことによる組織的ディフェンスが形成され、藤枝に攻撃されている時間帯でも守備陣が切り崩されるような場面は少なかったように感じます。先ほども言ったようなファーストディフェンダーに率先してなるような切り込み隊長の出現は必要ですが、全体的には安定した試合運びができていたと思いますね。

気になった課題点はサイドバックとサイドハーフの間のスペースの対応と追い越す動きの少なさ。あとシュート意欲の低さも挙げられますが、そこは今回がトレーニングマッチだったことを考えればシュートよりも崩すことを最優先で考えていたかもしれません。今回の藤枝はサイドバックとサイドハーフの間のスペースを攻撃時によく使っていて、そこから次の展開に繋げていました。ヴァンフォーレはそのスペースをすぐに埋めるのではなくサイドバックの選手もディレイの動きで突破されるのを防ぐ動きをしていたために対応が後手になっていたときがありました。すぐに対応しないので藤枝の選手たちはパスを通したあとに自信をもって押し上げることが可能に。早い段階でアプローチができていたら相手はチーム全体での攻撃態勢を取れないので、そこはボールカットへの果敢なチャレンジをしてほしかったと思います。またヴァンフォーレの攻撃時にはパスを回したりドリブルで仕掛ける時勢はみせていたので、それにプラスしてボールを持っている選手を追い越していく動きをもっとみせてほしかったですね。オーバーラップする動きで仕掛けに厚みを作らないと、整備された相手の守備網はそう簡単に崩すことはできません。1回の仕掛けではなく、2回~3回とチャレンジしなければシュートまでもっていく回数を増やせないと思います。再開初戦の新潟戦でもこのような厚みのある攻撃をたくさんみせてほしいと思います。


再開初戦はホームで行われるアルビレックス新潟戦。山梨中銀スタジアムでリモートマッチ(無観客)をあらかじめ体験できたことは、チームにとってアドバンテージがもらえると思います。サポーターの生の応援がない独特の雰囲気を一度味わえたのは選手たちにとって精神的に落ち着ける要素になりそう。気持ち的にも相手を上回ってぜひとも27日には勝利を収め、良いスタートダッシュを切りたいですね。




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