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山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

水戸ホーリーホック戦を振り返る【J2第2節】

2024-03-06 | Weblog
3月2日にアウェーで行われた2024年明治安田J2リーグ第2節水戸ホーリーホック戦ですが、試合結果は2対1でヴァンフォーレが勝利しました!ヴァンフォーレの得点は後半に挙げたエドゥアルド マンシャ選手と木村選手のゴールでした。


☆前節からは継続路線
前節開幕戦から先発メンバーの変更は1人のみ。孫選手に代わりエドゥアルド マンシャ選手が起用され、5対1で快勝した徳島戦の流れを継続させる狙いがあったと思います。このメンバー構成は三平選手を中心に献身的にボールを追えるファビアン ゴンザレス選手や鳥海選手&宮崎選手と前線からの組織的なプレスを効果的に発揮できる組み合わせで、攻撃的に前に行ける木村選手と守備的な仕事が得意な林田選手のボランチコンビの攻守のバランスも良いと思います。また今津選手とマンシャ選手は空中戦に強くセットプレーから得点が狙えるのも評価の高いポイントで、荒木&関口選手のサイドバックは攻撃的にも守備的にもなり過ぎないポジショニングをとってチームバランスを整えます。個人的には現時点で考えられるベストな組み合わせだと思っていて、篠田監督のチーム編成の巧みさが感じらましたね。

☆お互い堅守速攻の探り合い
試合の立ち上がりはヴァンフォーレと同じく堅守速攻スタイルを採用している水戸の勢いが目立つ展開となります。20代前半の若い選手が揃う水戸の連動したチェイスに悩まされ、なかなか自分たちが得意とするかたちが作れません。ヴァンフォーレも三平選手をファーストディフェンダーとして前から圧力をかけていく姿勢を見せつつも、その裏のスペースの侵入をきっちりケアしていくリスク管理を敢行。両チームともお互いに陣形をコンパクトに保ちながらも攻撃後はしっかりと帰陣する意識を持って堅実に進めていたように思います。そのためヴァンフォーレは相手守備網を崩したシーンがほとんどないまま前半が終了。前半のシュート数は3本と思うように攻勢を仕掛けられないで45分が終わった印象でしたね。

☆停滞感を打開する一手&セットプレーの強み
ヴァンフォーレは後半スタートから鳥海選手に代えてアダイウトン選手を投入。左サイドにいた宮崎選手を右サイドに移動させ、アダイウトン選手を左サイドハーフで起用する策を講じます。両チーム組織力を見せ合っていた前半から、重戦車のような強力なアタッカーという個の力を利用して攻めようとさらなる状況の打開に挑みます。結果的にその采配が的中。うまく攻撃を封じられていた状態から明確な仕掛けるポイントが生まれたために攻撃のリズムが活性化。特にアダイウトン選手は多少の体の当たりも苦にしない屈強なフィジカルを持ち合わせており、1対1の状況やそれを上回る状況の際にもそのプレッシャーを単独で剥がして前に進んでいく力強さをみせていましたね。そのアダイウトン選手の突破を警戒し水戸はそちらのサイドの人数を手厚くして対応しようとしますが、ヴァンフォーレはそれでさらに攻めやすくなった気がします。混雑する左側を尻目に宮崎選手や関口選手がいる右サイドをタイミング良く使って攻撃に幅をもたせると、敵陣に侵入しCKを獲得。後半16分、CKのキックや右側からのクロスボールは相手にクリアされるものの、左側でこぼれ球を拾った荒木選手がゴール中央に狙い澄ませて左足でクロスを供給。手前で待っていたアダイウトン選手が相手を引きつけ、その後ろでフリーになっていたマンシャ選手が高い打点でのヘディングで合わせて待望の先制点を決めます。マンシャ選手は開幕戦に続く連続ゴール。このシーンはCKから始まったのですが、1回クリアされても再びボールを回収できるセカンドボールへの反応が早く攻撃に厚みをもたせたのが良かったですね。また右に左に大きく展開できたのも効果的でした。それによって相手は左右に振られたことで徐々にマークがズレていき、最終的にマンシャ選手がフリーになったことに繋がっていたと思います。セットプレーは試合展開やチームの不調関係なく得点を狙える機会。今シーズンは得点したマンシャ選手を筆頭に今津選手やファビアン ゴンザレス選手など185cmオーバーの長身選手が揃っているので、今シーズンはこの流れが今後も発揮できればセットプレーから多くの得点が生み出せそうですね。


☆鋭い攻撃参加からの木村選手の一撃
今シーズンACLの試合やリーグ戦開幕2試合をみると、FWやSH&SBなどのサイドアタックの他にボランチからの攻撃参加を効果的に仕掛けていることが見受けられます。もちろん他の選手も機を見計らって攻撃に参加することはありますが、ボランチの選手のなかでも特に群を抜いて攻撃面での貢献が目立っているのが木村選手。今シーズン横浜から期限付きでヴァンフォーレに加入した23歳は入団当初はあまり前評判が高いものではありませんでしたが、キャンプでのアピールが首脳陣の目に留まってボランチのポジションで鋭い存在感を示します。そして篠田監督の信頼をがっちり掴み、今シーズンのすべての公式戦で先発出場を果たすなどすでにチームの中核的な存在に。木村選手の良いところはタイミングの良い判断力とプレッシャーを感じる状況でも前を向けるボール捌きだと思いますが、その良いところがこの試合でも随所に発揮されていましたね。後半24分、アダイウトン選手のシュートは相手に防がれるものの、こぼれ球を拾った三平選手がその横でフリーになっている木村選手を発見。パスを出すと木村選手はすぐにボールを斜め前方に置き、相手が来る前に左足を豪快に振り抜きます。そのシュートは密集した相手守備陣の隙間を縫って飛んでいき、ゴール右隅へと吸い込まれていきます。木村選手は嬉しいJ初ゴール。このシーンの良いところはもちろんフリーのポジショニングを取って鋭いゴールを決めた木村選手も素晴らしいのですが、相手のパスミスを見逃さずに相手からスライディングでボールを奪った三平選手のチェイス能力が光っていました。そこからウタカ選手に渡り得点に繋がる反撃が始まっているので、彼の粘りのプレーをまずは評価すべきでしょうね。

☆一発を食らうも慌てないヴァンフォーレ
2点をリードしたヴァンフォーレは後半38分に水戸の久保選手のゴールで1点返されます。このゴールは久保選手の完璧なボレーシュートだったので彼を褒めるべき。強いて言えばシュートの前にもう少し寄せてプレッシャーをかけたかった気持ちはありますが、このゴールはいわば気持ち的に割り切れる失点だったと思います。スコアは2対1と1点リードしている状況で三平選手に代えてDFの孫選手を投入し、マンシャ選手&孫選手&今津選手の3バックにしてゴール前の攻防で力強く跳ね返せるかたちを採用。それでも相手FW寺沼選手のフィジカルに押される場面はありましたが、慌てずにこぼれ球への対応もきちんと最後までサボらずに勝利。逃げ切って開幕連勝を飾りました。

☆勝因は?
個人的に考えるこの試合の勝因は後半からのアダイウトン選手の投入だと思います。それまで組織的な攻防が続いていた展開に一石を投じるように、左サイドにポジショニングを取ったアダイウトン選手の個の力が爆発。キープした後に多少のプレスを受けても怯まないでゴリゴリ前に進めるドリブルはとても力強く、彼に対して単独ではなく複数で相手が対応してきたことで水戸の組織的なチームバランスを崩すことに成功していたと思います。状況の打開にアダイウトン選手が大きく関わっており、得点こそ奪えませんでしたがプレーの質で彼の偉大さが改めて分かるような場面でしたね。それとセットプレーの流れからの得点が取れていること。開幕戦もそうでしたが、今シーズンはゴール前で力強く競り合える長身で屈強なターゲット役になれる選手が増えたのがとても心強く、荒木選手や佐藤選手などキッカーの精度の高いパスで彼らにうまく合わせることができているのも得点&勝利の要因になっています。試合の流れがあまり良くない場面でもセットプレーではキッカーと受け手の点と点が結びつけば得点が決まるので、今後もセットプレーが活きる展開を作っていきたいですね。

☆12年ぶりの開幕連勝
この勝利によりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、2試合を終えて2勝(勝ち点6)となっています。前節の開幕戦勝利が6年ぶりの出来事なら、今回の勝利による開幕戦からの連勝は実に12年ぶりの記録となります。12年前と言えば城福監督体制でJ2優勝&J1昇格を勝ち取った2012年シーズンぶりなので、いかに久しぶりであるか分かりますね。その当時のように今シーズンのヴァンフォーレもこれから自信を持って戦っていき、J1昇格を成し遂げるために一戦一戦頑張っていきましょう!



【水戸ホーリーホック×ヴァンフォーレ甲府|ハイライト】2024明治安田J2リーグ第2節 | 2024シーズン|Jリーグ





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