ACLって何？

昨年ヴァンフォーレが天皇杯で優勝したことで急遽話題として挙がってきたACLという言葉。サッカーの詳しい方なら知っているかもしれませんが、普段Jリーグの試合だけを観ている方やサッカー入門者の方は何を言っているのかさっぱり分からないという方も多くおられるでしょう。そこでACLとは何かをこの機会に出来る限り簡単に分かりやすく紹介したいと思います。


【ACL】
ACLは ‘AFC CHAMPIONS LEAGUE’ の頭文字をとった名称。AFCとはアジアサッカー連盟のことなので、アジアチャンピオンズリーグと呼ばれています。アジアの国々のリーグやカップ戦で優れた成績を残したクラブチームに大会の参加権が与えられ、各国の精鋭クラブが一堂に集まりさらにそこでしのぎを削るトップオブトップを決める大会となっています。アジアのクラブチームにとって最も権威のある大会と位置付けられており、優勝クラブには400万USドル（現在のレートで約5億円）の賞金と勝利ボーナス、そしてクラブW杯の出場権が得られる夢のある大会です。この大会の参加クラブは全40チーム。日本からはJ1上位3チームと天皇杯優勝チームに参加権が与えられており、今回ヴァンフォーレはカップ戦優勝チームとして直接グループリーグから参加することが決定しています。また本大会前にはプレーオフの試合も開催されます。そこには日本からはサンフレッチェ広島か浦和レッズが参加し、勝ち抜けたらグループリーグに出場できます。

広大なアジアを東と西の2エリアに分け、グループステージは4チームを東西で5組ずつ（計10組）振り分けます。その各組上位1位のクラブと2位の成績上位3チームがノックアウトステージ（決勝トーナメント）に進出できます。なお16チームが参加するノックアウトステージは、東エリアで同じトーナメントのブロック（8チーム）＆西エリアで同じトーナメントのブロック（8チーム）で構成されるため、基本的には決勝まで東と西のクラブとの対戦が行われない仕組みとなっています。なのでヴァンフォーレはクリスティアーノ・ロナウド選手が所属するサウジアラビアのアル・ナスルと対戦できる機会は決勝戦のみとなります。

今回からノックアウトステージではアウェーゴール方式が廃止され、2戦合計で同点の場合は延長戦→PK戦で決着をつけるように変更されています。またグループステージは新型コロナウイルス感染拡大によってホーム＆アウェー方式ではなくグループごと開催場所を1箇所に絞るセントラル方式（集中開催）になる可能性もありそう。現時点ですでにグループステージに出場が決まっている東部エリアのクラブは次の通り。

日本：横浜F・マリノス、ヴァンフォーレ甲府、川崎フロンターレ
韓国：蔚山現代、全北現代モータース、浦項スティーラーズ
中国：武漢三鎮、（未定）
タイ：ブリーラム・ユナイテッド、（未定）
マレーシア：ジョホール・ダルル・タワジム
※プレーオフから本大会に出場するクラブは8月22日に決定

すでに2023年ACLグループステージの日程が決まっており、ヴァンフォーレの大会初戦は9月18日or19日がデビュー戦となります。その後の日程は第2節（10月3日or4日）、第3節（10月24日or25日）、第4節（11月8日or9日）、第5節（11月28日or29日）、第6節（12月12日or13日）。もしもグループステージを突破できたらノックアウトステージのラウンド16は来年（2024年）2月13日or14日に開催されます。日程は通常のJ2リーグの日程と平行して行われるため、このACL開催時期は移動の大変さも含めて超過密スケジュールになること間違いありません。しかし未知なる偉大な大会にチャレンジできる幸せを噛み締めつつ、両方で良い結果が出せるように頑張りたいですね。


まとめると…
☆ACLはアジアクラブNo.1を決める大会
☆ACLデビュー戦となる初戦は9月18日か19日に開催
☆アジアを2つのエリアに分けるので、グループステージでは東アジアや東南アジアのクラブと対戦をし、中東クラブとの対戦は組まれない
☆1位か2位の成績上位3チームに入ればグループステージ突破＆ノックアウトステージ進出
☆ヴァンフォーレはJ2で18位。その他のクラブはトップリーグで優勝や優勝争いをしているクラブばかりなので、どことの対戦も格上のクラブと捉えるべき


ヴァンフォーレは今回初のACLの舞台で1勝（初勝利）することが第一目標になります。そしてあわよくば1戦だけではなく2戦＆3戦と善戦し、グループステージ突破まで迫れたら大躍進と言えるでしょう。ACLの舞台で快進撃がみられるようにしっかりと準備していきましょう！





にほんブログ村
※ランキング参加中！1クリックお願いします♪