悪妻愚母&鬼嫁

専業主婦のバタバタ日常。ドラマ、本、P、菓子なども気分に任せて語っています。My Homepage悪妻愚母もよろしく。

「沈まぬ太陽」全5巻

2009-10-26 17:09:07 | 本 コミック
 先月の東京行き前後に読み終わっていたが、重すぎてblogが書けなくて、、。まずは御巣鷹山の飛行機墜落事故で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。

 航空会社の優秀な一社員に過ぎなかった主人公恩地。引き受けざるえない状況に追いこまれ、労働組合の委員長になったことから、企業に翻弄される人生が始まってしまう。わかっていたけど山崎豊子の作品は、どろどろと人間のいやらしさが描かれて行くんだよね。個人の力ではどうしようもない理不尽さ、「大地の子」しかり、「華麗なる一族」しかり。そして、すべて明らかなモデルあり。

 企業、政治家、権力者のエゴ、人間の出世欲、金欲、ねたみや仕返しの前に、道理が通らぬもどかしさ。企業戦士の壮絶さをあらためて知る。

 勿論、ハッピーエンドとは行かないとわかってはいたけど、読後の気分の重さといったら無い。映画、見に行こうか迷うところ。

 フジテレビの開局云々で、半年の力作で、同じ山崎豊子の「不毛地帯」も始まった。どうしても導入はロシア抑留で暗い。本もそれが嫌で読んでいないんだわぁ。でも、ロッキード事件が世に出る前にこの本が出たと言うのだから、作者の取材力には驚く。本まで読む気はしないので、とりあえず、録画したテレビ第一回は見るとしましょう。

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