悪妻愚母&鬼嫁

専業主婦のバタバタ日常。ドラマ、本、P、菓子なども気分に任せて語っています。My Homepage悪妻愚母もよろしく。

「永遠の途中」唯川恵

2007-08-19 10:22:40 | 本 コミック


 読み終わってすぐしたこと、作者は何歳?ということでカバーを確認。1955生まれで納得。やっぱり同じ50代(笑)。二人の女性の適齢期から中年、50代、60代の心情をリアルに描いていたので、若い人にはかけないだろうなぁっと思ったから。

 見てはいないが今テレビでやっている「肩ごしの恋人」の原作者であることも知った。ああ、だから不倫の話も出てくるんだわぁ。二人が同じ人を好きになってしまうところと、不倫話もあるのが気に入らな~い。内容や展開は少し軽いかもしれないけれど、それぞれの世代の、それぞれの立場の心情はとてもよく描かれていると思う。

 同期入社で仲良しでありライバル、能力も負けず劣らずの微妙な関係の薫と乃梨子。片や、あっさりと専業主婦へ、片や望むと望まざるにかかわらず、独身でキャリアウーマンの道へ。

 自分は専業主婦だけれど、そちら側からだけでは決して読まなかった。専業主婦から見たキャリアウーマン、彼女たちから見た専業主婦、それぞれの気持ちの想像がつく。実際、娘は有職者だし、息子は多分専業主婦と結婚するらしいから。

 仕事をやめ、家庭に入った女性の充実感や喪失感、キャリアウーマンを選んだ女性の優越感と苦しさなどをストレートに描写。家庭を守ることも、仕事に生きることもそれぞれの立場と大変さがある。このなかの二人は、お互い違う立場をうらやましく思い、虚勢を張り合うってしまう。隣の芝生はよく見えるもの。

 しかし、両方いいことも悪いこともあるわけで、、。

 今はよくばりな時代で、仕事も家庭も手に入れることは可能? 私としての結論、自分の選んだ道が、自分に一番あった道なのだと思うよ。

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