読み終わってすぐしたこと、作者は何歳?ということでカバーを確認。1955生まれで納得。やっぱり同じ50代(笑)。二人の女性の適齢期から中年、50代、60代の心情をリアルに描いていたので、若い人にはかけないだろうなぁっと思ったから。
見てはいないが今テレビでやっている「肩ごしの恋人」の原作者であることも知った。ああ、だから不倫の話も出てくるんだわぁ。二人が同じ人を好きになってしまうところと、不倫話もあるのが気に入らな~い。内容や展開は少し軽いかもしれないけれど、それぞれの世代の、それぞれの立場の心情はとてもよく描かれていると思う。
同期入社で仲良しでありライバル、能力も負けず劣らずの微妙な関係の薫と乃梨子。片や、あっさりと専業主婦へ、片や望むと望まざるにかかわらず、独身でキャリアウーマンの道へ。
自分は専業主婦だけれど、そちら側からだけでは決して読まなかった。専業主婦から見たキャリアウーマン、彼女たちから見た専業主婦、それぞれの気持ちの想像がつく。実際、娘は有職者だし、息子は多分専業主婦と結婚するらしいから。
仕事をやめ、家庭に入った女性の充実感や喪失感、キャリアウーマンを選んだ女性の優越感と苦しさなどをストレートに描写。家庭を守ることも、仕事に生きることもそれぞれの立場と大変さがある。このなかの二人は、お互い違う立場をうらやましく思い、虚勢を張り合うってしまう。隣の芝生はよく見えるもの。
しかし、両方いいことも悪いこともあるわけで、、。
今はよくばりな時代で、仕事も家庭も手に入れることは可能? 私としての結論、自分の選んだ道が、自分に一番あった道なのだと思うよ。
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