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ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

石油ビジネスに関する有効な原稿です。

2009年01月14日 13時17分18秒 | Weblog
石油業界に関する大変素晴らしい、原稿を見つけました。
時間があったら、勉強してみましょう。

[世界中で石油が売れない時代にどう生き残りを図るか]
世界同時不況による需要低迷の打撃を強く受けている石油業界。収益基盤の柱であるガソリン販売が上向かないなか、燃料電池をはじめ再生可能エネルギーの取り組みなどによる新たな収益基盤の構築が不可欠であるといえるだろう。ところが、突如として降りかかった世界同時不況は、このような新事業にむけた投資意欲を萎えさせるリスクも孕む。
 
 中長期的な経営基盤の柱を育てるためにも、足元の大胆なコスト改革でしっかりした事業環境を整備する必要がある。過剰設備対策や給油所の統廃合などの取り組みが待ったなしを迎えている。その究極は業界再編。このほど明らかになった新日本石油と新日鉱業ホールディングスの経営統合を呼び水に、石油業界は一層の合従連衡を行わざるをえない状況だ。

 国内市場では、2005年以降、ガソリン販売の前年割れが続いており、そのマイナス傾向の流れは、2009年には丸4年がたつ。足元をみると、石油各社の卸価格は、昭和シェル石油が12月改定値を前月比11.6円下げ、新日本石油が11月の月次原油コスト改定幅を17.6円下げ、エクソンモービルが12月13日に出した週決め卸値を5.5円下げ、出光興産は12月第3週卸値がガソリンで5.3円下げなど軒並み値下げしている。ガソリン小売価格はこれにともない、12月15日時点の全国平均が114.7円、前週比4.4円安。最高値から38%も値下がりしている(石油情報センター調べ)。
 
 こうした値下がりにもかかわらず、ガソリン販売は12月7日~13日で108.4万kl、前週比5.0%下落、前年比3.6%下落(同)し、値下げしても売れない傾向が明確になっている。原油高によるガソリン価格の高騰で始まった消費低迷は、7月以降の原油の反落とそれに続く米金融危機による不景気の到来で、こうした傾向を固定化してしまったかのようだ。
 
 自動車産業の急激な落ち込みもガソリン販売に大きく影響している。米ブッシュ政権がついに経営再建のためGMとクライスラーに1.5兆円の融資の実施を発表、トヨタも09年3月期決算で赤字予想を明らかにした。日本自動車工業会のまとめでは、09年の新車販売台数は31年ぶりに500万台を下回りピーク時の700万台から4割も減少するなど、ガソリン販売の支えになっていた自動車産業ががたがたになっているのだ。
 
 もはや、ガソリン販売では収益が支えられないところまできた石油業界。中長期的には化石燃料に代わる燃料電池や太陽電池など、再生可能エネルギーの開発・販売に活路を見出すしかないが、それを加速させるには、現在は経営環境が厳しすぎるとの指摘がある。
 
 そもそも再生可能エネルギーの開発は、原油価格の高騰と比例してポテンシャルが高まる性質がある。原油が高ければガソリン需要が伸び悩み、それに代わるエネルギー開発の促進への投資が進むからだ。

 ところが、最近では原油価格は景気減速による需要低迷を背景に下がりっぱなし。米銘柄の原油先物WTIはついに一時40ドル台に割り込んだ。こうなってくると再生可能エネルギーどころではなくなってくる。足元の経営がおぼつかないなか、新たな投資をする余裕は消えうせてしまう。
 
 現在、石油業界に必要なのは強いカンフル剤を打って体力を回復することだ。精製規模を上げれば販売シェアに繋がる時代が長く続いたが、今のような需要減退局面では、設備の過剰感が顕在化する。国内製油所の原油処理能力は日量約480万バレルだが、国内需要の低迷で約2割が過剰になっているとの指摘がある。

 需要がここまで低迷していない時期であれば、新日本石油のように中国に委託精製するなど設備の有効活用も考えられた。エネルギー安全保障の立場から、石油製品を国内に安定供給するインフラとしてむやみな設備廃棄を慎む声も根強い。しかし、設備廃棄は足元の経営基盤を強化するにはやむをえない選択だろう。全国に5万ヶ所ある給油所の統廃合も待ったなしだ。
 
 新日本石油と新日鉱ホールディングスが09年秋に行う経営統合は、こうした動きを先取りしたものだ。両社は経営統合の目的に精製設備と給油所の統廃合による経営基盤の強化をはっきりとうたっている。高萩新日鉱ホールディングス社長は会見で「国内需要が構造的に減少傾向にあり、抜本的な事業改革が必要」と述べている。

 経営統合会社が持つ製油所は10カ所となるが、「統合から2年以内に日量40万バレルの処理能力削減を図る」(西尾新日本石油社長)とし、効率の高い製油所の稼働率を上げるとともに、老朽化した製油所は廃棄する考えだ。両社合わせ1万3000ある給油所の統廃合も明言している。
 
 今回の両社の経営統合が呼び水になり、石油業界の合従連衡が進むことも予想される。その結果、石油業界全体の経営基盤の強化が期待される。しかし、着地点はそこで終わりではない。世界同時不況がいつか終わっても、もう消費者は、石油に消費者は戻ってこない可能性も高いのだ。石油業界はその時代の潮目を見極め、いまは体力をつけるときなのである。
(執筆:斉藤 知身 石油ジャーナリスト、提供:オーバルネクスト)

まったく同感!。
久しぶりに、的確なご指摘です。

次の段階は、いかにSSフィールドを飛び出して、
「次のビジネス」に繋げていくかが課題です。

不況の足音 石油ビジネスへの影響

2009年01月14日 05時08分39秒 | Weblog
100年に一度の大不況といわれます。
少し前までは、石油リテール販売業界の一部では大不況がどのように具体的に波及しているのか実感がわかないという中小企業経営者の声も聞かれました。

テレビなどでも製造業を中心とする企業の派遣社員を中心とする人員整理の話題が中心でした。確かに、昨年度の時点では地方の末端経済の特に流通業ではあまり実感がわいてこないということもあったのでしょうか。

しかし、ここにきて急速に売上が落ちてきたりで、不況の足音が聞こえてきたといいう見解が広がっています。
地方の流通小売業などでは「遅ればせながら」という感じですね。

商人はまず、具体的に販売が不振となったり、消費者の財布のひもが閉まったり、売掛金回収状況が遅れたりする、景気動向の触覚で変化を感ずるはずです。

優良な地方企業でさえ、金融機関の融資姿勢が変化しているという声が聞こえてきます。

私の友人の損保会社の方の情報ですと、最近、新車登録の台数がかなり減ってきたということです。確かに、損保会社などでは新車登録で車の販売台数がすぐにわかるはずです。

確かに、これから、色々な業種で色々な影響が出てくるはずです。
大不況ですから、ほとんどの業種で悪影響となるのでしょうが、賢い経営者は不況の時期を大きなチャンスととらえて大躍進なんてこともあるわけです。

業種によって、多様な形で影響を受けることになるのでしょうが、石油流通ビジネスはどんなことになると思われますか・?

石油製品市況は、昨年度の未曾有の大暴騰から、一転して大暴落、そして、今後は若干の値上げとなる様相です。
常時激しい販売競争にさらされているSS業界ですが、ここにきて価格マインドを転換しなければならない時期が到来したようです。

すなわち、これだけの値幅の上げ下げがあるわけですから、いくら安売り競争とは言ってはみても、一歩間違えば経営的に「命取り」となるはずです。

とくに、仕入れと販売の資金ギャップの課題と時期的なタイミングなどによる「資金繰り」の悪化や変動はかなり大きなものになると予測すべきです。

今までの単なる、場当たり的なキャッシュフロー確保のための「安売り価格」などの販売戦略では、租利益が落ちて、しかも同時に販売量も落ちるというダブルパンチを受ける企業が多くなりそうです。
今まで、安売り、大量販売指向でやってきた業者の淘汰が一気に進むことも予想されています。

あまりにも急速な価格下落であるため、この場、消費動向にも出ていますから、今後の全国レベルでの販売ボリュームがどの程度落ちるのか、今だに動向が予測できていないと言います。もう少し慎重に様子を見る必要があるようです。
それまでの価格設定は、まさに成り行きで慎重に設定すべきです。

仕切りが上がったら、転化する。 仕切りが下がったら、タイミングと様子を見ながらゆっくりと下げていく。
この「ゆっくり」がポイントです。我慢できる限り、焦らず「ゆっくり」と下げるべきなのです。今後の上げに備えての下げだったのです。

財務が優良な賢い地域一番店の企業は、この辺の市況操作が上手いですね。
ゴン太はいつでも、先走りで市況を混乱させるだけ、実は自分が一番損をしているケースが多いわけです。

ここからは、石油業界にとって今までにない市況の動きが予想されます。
「新仕切り体系」の影響はこれから出てくるはずです。
それでも、基本は今までと変わりません。
販売力と経営力がある企業が一層有利となるはずです。

サブ店でしたら、特約店の経営力によりかなり格差が出てくるのかもしれません。
特約店でしたら、傘下のサブ店などとの販売力を含めた系列的なシナジー効果が問われそうです。

さりとて、特約店も経営的には大きな試練を乗り越えなくてはなりません。
やはり、相互理解と協力がポイントです。

ダイエットの課題

2009年01月13日 16時18分30秒 | Weblog
今月は自分の体の車検(定期健診)です。
そこで、本日はまず胃カメラを飲んできました。
月末には人間ドックと大腸ファイバー、そして脳ドックのスケジュールを予定しています。
まさに、フルコースの健康診断なのですが、問題は、体重です。
これだけ太ると何か問題が出そうで心配です。

タバコを止めて9ヵ月が経過しました。
今回の禁煙は成功しましたが、この体重増加だけは本当に予定外でした。
まず、タバコを止めたら食事が美味過ぎます。食欲が出てきてどうにもなりません。
冗談でなく、本当にダイエットをしなくてはなりません。
体重が100㌔を超えそうです。禁煙前が90㌔でした。
これまでも減量の指示が出ていたのですが、今回ばかりはどうにも困りました。

なんとかしなくては、なりません。
とにかくスーツも全然着られない状況なので、大損害です。

家内と近くのボクシングジムへ行ってボクササイズでもと思って、ジムオーナーである友人の弁護士に聞いたら、本格的なボクシングジムなので遊びのダイエットはやっていないとのこと。
家内は、ボクシングが好きなようですが、家内があまり強くなってしまうと夫婦げんかなどをした際にノックアウトされると困ります。

私は、最近近くのスポーツジムへ行って、止めてしまったわけで、また行くのも恥ずかしいわけですが、友人と通う事になりそうです。

今日は、まだノドの麻酔が効いていて頭がボ~~ッとしています。

コンニャクを買ってきて、おでんにして毎日食べてみようと思い、近くのスーパーで買ってきて今夜から食べます。

早く帰って、寝ます。

灯油配送ビジネスの基本とシステムの普及

2009年01月13日 03時48分34秒 | Weblog
ここにきて、気温がかなり冷え込んで、灯油の出荷が急に増えてきたようです。

久し振りに、灯油ビジネスの話題でも、

洗車収入や油外収益の確保が難しいこの時期に配送灯油があるのは、SS店頭ビジネスとしては、資金的にも非常にありがたいはずです。
リテール部門ではこんな時期に「灯油」で大きな経営格差が出てくるわけです。

やはり、「灯油のビジネスがあってよかった・」といわれるとうれしいですね。

確かに、オール電化の家も増えていますし、全国的に見たら石油消費量は10%程度は落ちているはずです。
しかし、全国的には販売業者の淘汰などによる配送体制の弱体化などで一社当たりの販売量はかなり増加しているわけです。

何も知らない、業者は「灯油なんて・・、」とか「配達はチョット・」と避けているケースもあります。
しかし、実際には配送体制などで売り負けている、販売業者の負け惜しみの場合が多いわけです。

灯油配送ビジネスは、中小零細業者でも大手企業にきめ細かいサービスで売り勝てる唯一の石油ビジネスなのですが、それがわからない業者が多すぎます。

大手と、設備や価格で競争するよりも、ドアツードアのハートフルな宅配ビジネスとして位置づけるべきです。

現状、元売り販社や大手フリート系のU社などでは灯油配送システムによる業務オペレーション構築が全国規模で急速に進行中です。

本格的な受注コールセンターから配送体制を組むには、確かに一般零細企業では難しい時代になりつつあります。
しかし、地域にSSなど複数拠点を持つ有力業者は「業務集約化」によるコストダウンで一気に大きな収益体制を構築することが可能となっています。

灯油ビジネスでは、すでに地域占有率の高い販売力のある業者は圧倒的に有利な態勢となってきました。特に、「灯油配送を起点とする」宅配ビジネスの可能性に関してはかなりの拡大を見せています。
夏場の比率が高い「天然水」の宅配などで、システムの季節格差がなくなります。
その他、すでに色々な商品のデリバリービジネスによりキャッシュフロー比率を高めることが模索されており、これからも大手企業による多岐にわたるビジネスフォームの模索が盛んです。

SS店頭販売オペレーションのみを中心とする企業の淘汰の比率と外販に強い販売業者の経営格差は現在かなり拡大しています。

経営者の意識でSSビジネスは大きく格差がつくものです。

この時期に、改めて、「灯油ビジネス」を見直してみる必要があります。
顧客管理の徹底による「外販強化」で必ず違った視点のビジネスが見えてきます。
SSという「待ちのビジネス」から、早く脱却する事がポイントです。

淘汰の多い地域における、浮遊客の囲い込みなどでも「灯油」は大きな効果を発揮しています。

「雪ん子」は全国で頑張っています。

日曜日の異業種交流 はグリーン上で

2009年01月12日 05時51分42秒 | Weblog
経営者の異業種交流と云えばいろいろな団体があるわけですが、私の場合には昔からゴルフを通しての友人がほとんどです。

以前はいくつものゴルフ場のメンバーでしたので、色々な人たちと付き合っていました。

地域の団体などもいろいろあるわけですが、ゴルフの友人の場合の良いところは広域だという事。

次に、プレーを媒体として知りあうのでその方の性格などが判りやすい。

ビジネスの規模や業態に関わりなく、グリーン上の友達として付き合える。

付き合いの深さも、其々に合わせられること。

などがあげられるはずです。

あの、ジーンサラゼンは 「ゴルフはスコアよりも、ゴルフを通して素晴らしい友人を何人つくれたかが問題」だと言っています。

確かに、そんなものですね。

最近では、昔と違いいつも決まったコースで気の合った友人とゴルフを楽しんでいます。健康の事やら、家族のこと。朝は、まるで「時事放談」のようで、色々な話題で盛り上がります。

プレーをしながら、政治や経済談議などの話題で盛り上がりますので、プレーに熱心な方にはご迷惑になってしまうほどなのです。
ですから、自然に気の合った仲間内でとなってしまいます。これも年齢なんでしょうね。
ほとんどの方が昔はバリバリのシングルプレイヤーでクラブチャンピォンクラスの人達なのですが、最近ではストレスになるのでスコアカードもあまり付けません。
本来の姿ではないと思いますが、こんなゴルフもいいものです。

昔は、私も競技志向のアスリート系のゴルフでした。

それでも、芸能人やスポーツ選手、と友達になったり、超有名企業の社長さんと知らずにプレーしたり、色々面白いことがありました。
株価が大暴騰した某IT企業のS社長などは全然知らずにゴルフが終わってから私の自宅まで遊びに来まして、裏の川でアユを焼いて食べたりしていたものです。
ゴルフ場で知り合えば、名刺交換なんてしませんから気楽なものでした。

最近のゴルフ場は、プレーフィも安くなった事や団塊の世代の退職により結構混みあっています。
まるで、大人の幼稚園のようです。

腕に関係なく、みんな仲良く、お友達作りにいいですね。
今日も、風邪をひかないように、行ってきます。

結果の出せる、ITビジネスを目指しましょう

2009年01月11日 08時20分25秒 | Weblog
昨日は、NPOの群馬ITコーディネーターの皆様の会合でセミナー講師をさせていただきました。

ITビジネスにも、実に色々な周辺的な職業が増えているようです。
全員プロのシステム屋さんの方々ですから、話は早い。
それでも、チョッとおとなしくて気合いが足りない方が多いようです。

若手の元気のある方と、懇親会をさせていただきましたが、そちらの方が楽しかったですね、しかし、産業創造館。郊外の田圃の中にあのような施設があろうとは、もっと地域のことを知って、いろいろと施設や設備を活用する必要があると痛感いたしました。

IT業界でもコンサルティングのような方が増えているようです。
石油業界などでも、コンサルティング的な会計士や税理士などがいるようです。
理屈で飯が食えれば誰も苦労はしないわけですが。

あるコマーシャルで。
「貴方の企業の黒字決算をサポートする! ○○○」という税理士団体の財務会計システムCMがありました。
公認会計士や税理士がどうやって企業の黒字決算をサポートするのでしょうか・・・?
黒字の企業しか、サポートしないという事なのでしょうか・・
そのシステムを使うと赤字の企業が黒字にでもなるのでしょうか・・
赤字の企業を税理士などが黒字に出来るとしたら「粉飾」でもするしかないわけでしょう。
私がへそ曲がりなのかな・

クライアント企業の課題は、まず利益を出すことが現在最大の課題なのです。
日本中の大手企業の多くがが赤字で苦しんでいるわけですから、
「黒字決算をサポートする」といったってどうにもなりません。
バカなお気楽コマーシャルなのでいつも笑ってしまいます。

世の中にはいろいろな商売があります。
ある意味、能天気な事を言っていても、それでも食っていける気楽な商売もあるわけですが、私としては本当の意味でクライアント企業にご満足を頂き、感謝されるような提案と実務ができて、明確な結果の出せるITビジネスを目指したいものだと痛感いたしました。

首都圏と地方都市の格差  地方有力ディラーの力

2009年01月10日 05時17分19秒 | Weblog
インターネットを見ていたら、富山県民の家計調査は全国一の豊かさだという事です。
可処分所得と家計の黒字額も全国トップだという事。
やはり、北陸は豊かですね、なにか雰囲気が違います。
食いものは美味いし、持ち家率が高くて、所得も高い。

不況風が吹きまくる日本列島では羨ましい話題です。

そんな訳で、石油ビジネスに関しても
何も首都圏が全て良い環境という訳でもありません。

石油ビジネスでも、
首都圏の各県では都内から近いため、大口納入先はほとんど元売りや大手商社の直売部門がマーケットを占有していますが、北陸や東北地方では有力地方ディラーが優勢です。足が遠いため元売りや商社のデリバリーが届かず、地元有力業者が現地代行して営業やデリバリーを行っているケースが多いようです。
首都圏から足が遠い地方都市では、現地ディラーが圧倒的に有利な状況となっています。

北関東エリアなどでは、都内から完全に日帰りコースですし、デリバリーも都内からコントロールできてしますから特約店などが介在する余地が少ないわけです。
そんなわけで、価格競争も熾烈で、いつの間にか一般業者が立ち入る隙がなくなってきたようです。

販売競争も元売り販社や支店が多い所は熾烈ですね、やはり、地方にはエアポケットのような羨ましい市況があります。
現に、北陸ですと、昨日現在でも105円/㍑の店頭看板が主流です。

北関東、高崎へ帰ってみれば約10円/㍑も安いわけで、丁度レギュラーとハイオクの価格差といったところです。

石油ビジネスに限って言えば以上のような状況なのですが、
家計データによると食費などに占める「魚介類」の出費比率が格段に高いという事。
なるほど、美味い魚と海産物が多い北陸らしいデータです。
豊かなだけに、美味い物も食べているわけです。

逆に出費比率が低い項目は、鶏肉、マヨネーズ・ドレッシングなんだそうです。
安い鶏肉なんてあまり食べません。新鮮なおいしい野菜がありますから、マヨネーズやドレッシングなど余計なものは必要ないのかもしれません。

地域性というものは本当に多様です。

直売部門は自社独立システム  SSデータのみ計算センターへ

2009年01月09日 21時41分12秒 | Weblog
三日間の北陸遠征が終了。本日夕方帰還しました。
若狭湾の「焼鯖」と富山の「ブリのすし」をお土産に買ってきました。
家に帰ったら、お客様がいてちょうど一緒に食事をしましたが、実にうまかった。

明日は、土曜日なのですが群馬県のITコーディネーターさんの集まりに招かれまして、セミナー講演です。
ERPソリューションをはじめとするビジネスソリューションについての説明を行う事になっています。

これから、講演と説明内容の整理です。

ところで、今回、巡回して感じたことは、石油流通ビジネスの裾野は本当に広くて多様だという事。
そして、SS店頭ビジネスは、石油流通業の中の分の一部だという事。
石油流通ビジネス全体からみたらガソリンスタンド(SS)業は「お客様」なんです。

優秀な大手ディーラーは、すでにその事を前提にした経営展望を持っていますね、情報システム部門などはすでにオープン系の構築が前提ですから「電算室」なんてものは必要ないわけです。
SS店頭販売データのみ系列のサテライト計算センターに送信して、元売りに内容を見せたくない「直売ビジネス」はほとんど独立系システムによる自社処理という方向性が明確になってきました。

有力業者はSS・POSデータ処理まですべて自社処理も珍しくありません。

それでもサブ店はPOSデータを系列計算センターで処理しているケースもあるわけです。
時代は変わっています。

今後は、石油EDIシステムなどの受発注システムが特約店レベルで普及することにより、中間流通の業転ビジネスなどは劇的に変化するはずです。
いよいよ、日本でも石油ジョバービジネスの成立が可能となる環境整備が整いつつあります。

ビジネスが変わるからシステムが変わるのか、はたまた、システムが変わるからビジネスが変わるのか、とにかく石油流通ビジネスは面白い時代になりそうです。

ようやく日本の石油業界にも「ジョバー」という、ひとつの新しい方向性と可能性が見えてきたようです。

一般的なSS専門業者がこの新しい展望に気付くのはいつの事やら・・・・、
見える経営者にしか、見えていません。

売価反転の影響  SS経営のターニングポイントです

2009年01月09日 07時55分56秒 | Weblog
一気に下落したガソリン価格。
一部地域では90円台前半まで下がったわけですが、ここにきて反転の流れです。

先走り業者は痛い目を見ることになりそうです。

一時の安値提示で拡販してボリュームを稼ぎ、安定したら値取りをしようなどという数十年前からの古臭い店頭販売戦略をこれからもまだ続けようなんて業者は、時代錯誤です。

「資金繰りが苦しいから、当面のキッシュフロー狙いで隣接店より安くしよう」なんて、断末魔のような無茶売り業者のペースに振り回されないことも大事です。

SS業者にとっては、今月から数カ月は毎年資金繰りの修羅場です。
駅伝でいえば胸突き八丁、箱根の往路の山登り。

まだまだスパートすべき地点には至っていません。

総合優勝がかかる復路が控えています。

先走りの、飛び出しランナーは無視して自分のペース(採算販売)を死守する必要があります。
焦らず、着実に灯油配送でもしながら顧客を囲い込むことが大切です。

ガソリン10㌔と配送灯油10㌔。どちらの収益が高いですか?

もう、「ガソリンスタンドのオヤジの頭」から切り替えましょう。

毎日、近隣の看板を見ては、オドオドしながら自分の首を絞めていたのでは、お金がいくらあっても足りません。そんな風に考えたら貧相なビジネスです。

さりとて、どこかの経営者のように、掲示板に「銀行がお金を借りてくれとうるさい」とか、ネットにまで、根拠のない無責任な金利や仕切りを提示して当座の資金力をホラ吹いて虚勢を張ってはみても何の意味もないのです。視野の狭い貴方よりもお金持ちの企業は全国にたくさんあるのです。

中小零細企業の小金持ちのSS経営オヤジが、自意識過剰で安売りしたり、変な情報操作をするのが一番怖い事です。

いまこそ、
賢い経営者としては自分の経営基準、根拠と責任ある情報管理が大事です。

サブ店レベルの零細企業の経営者の皆さんが「新仕切り体系」の仕組みを学んで、一体何か役に立ったでしょうか?
単なる仕入知識としては確かに大切でしょう。
しかし、誰に仕切るというのでしょう。単に買う側の理屈としての知識です。新仕切り体系によって売り価格を設定するのは元売りが特約店に対して、または、サブ店に卸す特約店企業なのです。

ですから、現在「新仕切り体系」で一番混乱しているのは、系列のサブ店に卸売をしている特約店です。これだけ変動する単価マスタリストの設定作業やら遡り単価修正。請求書発行管理、まして、流通区分やボリュームインセンティブの管理などなど、業務が煩雑化していてシステム担当者は本当に気の毒です。
とても、既存システムでの対応は不可能なのです。
ですから、元売りと同様レベルの直売システムまで用意しなくてはならなくなりそうです。

買う側のサブ店が、勝手に業転マーケットの憶測やうろ覚えの知識で文句を言っても、
売る側の特約店担当者は実際にはどうにもならないはざまで頭を抱えているわけです。

混乱を招くような、市況情報は業界を混乱させるだけなのです。

まあ、そんなレベルに乗せられる業者の意識レベルもおかしいと云えばそれまでの話なのです。
しかし、そんな混乱の責任は誰が採るのやら、掲示板というものの意味が分かっているレベルの人ならそれなりに対応するでしょうが、そうでない人もいるわけです。

こんな次節だからこそ、それぞれの経営者が、自分の経営ポジションを正確に知ることが大切なのですが、田舎の経営者ほど自意識が強すぎる「お山の大将」が多いわけで、話題も理屈も情報レベルも全くかみ合わないという、現実のジレンマがあります。

SS経営は、いよいよ二極分化が進みます。
大きなターニングポイントを迎えつつあるようです。

さあ、折り返し地点を迎えます。

軽薄な飛び出し業者はボチボチ集団から脱落していくはずです。

大都市周辺と地方での格差も拡大しています。

昔を思い出します

2009年01月09日 06時37分14秒 | Weblog
ご挨拶行脚が今日で三日目です。
今回は私の片腕のA君同行ですからスケジュール管理も宿泊も非常に楽です。
車でウトウト居眠りしていると次から次へとクライアント企業へ、

当社のユーザー様はこんなに増えていたことには驚きです。
一社一社が懐かしく感じられます。
厳しい石油ビジネスです。
最近淘汰された企業もありますが、古い取引先はうれしいことに業績を伸ばしている企業が多いです。

A君と二人の出張は、創業時の苦難の時期とオーバーラップして感慨深いものがあります。
「あの頃」、全国巡回の武者修行を開始しました。
まるで、道場破りのように全国各地の都市で名のある石油流通企業の門を叩き、「頼もう!」といった感じで営業をしていたものです。

北陸ではガソリン価格は堅調で108円程度のところが多いようです。
地域市況は販売業者の経営内容と姿勢で形成されます。
全国を歩くとその事を再認識し痛感します。