「売り家」と唐様に書く三代目
色々な業界が変化の波にさらされており、時代の流れを感じます。
戦後の経済復興で、戦地から帰還した創業者は銃弾の下をかいくぐり、
戦後の復興と共に始まったモータリゼーションの波に乗り、ガソリンスタンドを創業しました。
同時に、生まれた「団塊の世代」も70歳を超えようとしています。
その後の高度成長期に生まれ育った三代目はゆとり教育で育ち、
おおらかに育ちましたが、どうも家業に対する当事者意識が薄いようで
自分で自ら考え、事業を起こすような気概も薄くて、元売り企業の子弟教育とやらで気楽なサラリーマン生活。
都会生活に慣れて、地方都市に帰る気もないようで困ったものだと親父(2代目社長)が嘆いています。
そもそも、元売りの「子弟教育」なんてものは、
従順で型にはまった特約店の社長を作り上げるための教育なのだと気づいた時には、もう遅い!
創業者が苦労して築いた経営資産を切り売りしたほうが楽にスマートに都会暮らしができると考えている三代目。
困ったものですが、時代の流れなのです。
誰が悪いのか・・・、別に悪くないのか・・・
時代の流れとはいいながら、何かむなしさを感ずるこの頃です。
私の身の周りでも、増えている事業承継の問題。
よく考えてみれば、親も悪いのです。
立派な稼業と資産があるのに、気楽に過ごして生きてきた「つけ」が回ってきただけなのです。
メガバンクに就職させれば大丈夫なんて考えていたら、
今度は銀行が大幅なリストラを行います。
少し前に
オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」
という、記事がありました。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40925
時代が変われば、仕事も変わる。
SS業界はどうなるのか?
皆さん、どう思います。
これからは、食べられない人が増えてくるような気がします。
まさに、「格差の時代」が到来します。