元売り統合などの影響もあり、業界全体の収益構造なども良い方向へと変化しているように感じます。
来年あたりから、
石油業界にも業態改革を視野に入れた再投資の意欲が増えてくるような予測です。
従来型のSSの店頭業態が中心ではなく、石油ビジネスそのものを抜本的に考え直す時代に入りました。
ですから、
従来型のSS店頭における「油外販売」という視点よりもドラスチックな方向性が強まりそうです。
SS店頭での声かけ販売やアプローチだけで油外拡販の継続的な収益確保は望めません。
すでに、セルフ化で人員を減らして油外販売なんてありえませんし、
さらに、今後はSSという業態が単にガソリンを販売する設備として位置づけられるような時代になります。
これからは、かつての米国のSS業界のように
SSビジネスと油外ビジネスはスピンアウトされた形での展開が予想されそうです。
オイル交換を専門化する「クイックルブ」やユニークな「洗車ビジネス」なども可能性のあるビジネスになりそうです。
しかし、我が国において、一番可能性のある石油ビジネスは
ホームエネルギー、産業用燃料のデリバリー業務となります。
月刊ガソリンスタンド誌の「変化と試練が人と企業をつよくする」に、
過去20年間の欧米と我が国の自由化後の推移を比較しながら
今後の業界予測を書いています。