ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

今年の冬場、灯油の相場観

2010年08月31日 10時12分09秒 | Weblog
すでに、灯油に関する今シーズンの市況動向が話題なってきました。

元売による生産動向と気候変動により大きく変わる灯油市況ですかどうなる事やら・・・
基本的に「相場商品」ですから、そろそろ今年の冬の気候が気になります。

為替がどうの、原油がどうのと難しい事を言ってみても、
訳のわからない評論家の言う事はあてにできません。
そんなに先の見通しが利くなら、相場の評論家などしているはずもないわけです。
それよりも、最近の天気予報のほうが正確のようです。

円高で原油の価格が下がるにしても、自分の会社の仕切りだけが下がるわけではありません。
上がっても、下がっても、それ自体が相場であり、
問題は個々の企業で「利幅」がどれだけ取りきれるかという事が問題だと思うわけです。

それよりも「需給動向」のほうが問題なのです
一部の情報によると、今年は年末まで暖冬のようです。

しかし、元売り各社は最近輸出というリスクヘッジ調整用の蛇口を用意しているようです。

年内のシーズンインのしばらくは、市場との睨みあいが続くはずですが、
それほどの値崩れは発生しないと見るべきでしょう。

年明けから1,2、3月の気候が問題となりそうです。






石油流通ビジネス「プロフェッショナル」

2010年08月31日 04時51分17秒 | Weblog
猛暑と熱帯夜がまだまだ続きそうな
残暑厳しい今年の秋です。

せめて、ブログの表紙くらいは秋の雰囲気を出してみました。

販社統合による軽油税納税対策で超緊急の「D-TAX」の構築作業が発生、
猛烈に厳しいスケジュールでしたが無事にクライアント企業の課題解決に応える事が出来て一安心。

今迄、別法人であった企業の統合で、しかも7月統合で8月末までの期限での納税申告です。
新会社としては過去の申告履歴データなどもないわけです。

納税担当者も今迄別法人であった企業の流通内容など理解できません。
今迄数人いた納税担当者も、今後はたった一人で行う事になります。

そんなわけで、流通データはペーパーベースでしか存在していない状況の中での集計業務や手入力作業を強いられましたので、
久し振りにシステム初期開発のようなハードな作業を求められました。

大手企業が合併したり、基幹システムを入れ替えたりすると必ずこのような「軽油税申告」の課題が発生することになります。

還付金も大きな金額です。
もし、申告帳票の提出が遅れると、還付金の交付が数年間停止されるケースもあるようですから失敗は許されません。
特徴業者は、軽油税を代理徴収して納税する義務があるわけですから、優遇措置がある半面、非常に厳しい業務を課せられているというわけです。

石油ビジネスと税制は実に複雑で、業務に特化した機能を要求されていますから、
石油流通システムは基本構造が特殊です。流通用語の定義や「物流・商流」、「勘定系・情報系」のデータが複雑に交差します。
特に、卸売、直売部門の複雑な流通管理は汎用システムの焼き直しなどではとても対応不可能です。

久し振りに、石油流通プロフェッショナルの世界を想い出しました。