ゴールデンウィークの出鼻をくじく雨であるが、その雨が新緑をより鮮やかにしてくれている。
濃い緑の中に、コデマリとオオデマリの二種類の白い花が映える。
本格的に降り出す前に出た散歩の途中、この花を楽しむことができた。
腰の高さほどに咲くコデマリの花弁は、混じりけのない白である。
可愛らしい花にちょっと触れて見たくなるのだろう。
何人かの人が、花の頭にチョンと触れて通り過ぎた。
オオデマリ。
その名のように、「まり」のように丸い形をした花である。
一見すると。小ぶりのタマアジサイに見えなくもない。
木はどんどん成長して、この木の高さは、てっぺんに手を伸ばしても届かない。
花弁は厚く、一つずつの「まり」は、みずみずしいずっしり感がある。