幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

残る桜も散る桜

2022-04-01 | 

「散る桜 残る桜も 散る桜」

良寛和尚の句とされる。

 

満開となり、みんなが見上げ「きれい~!」と歓声を上げていた桜が散り始めた。

枝の先に近づいてみると、既にこの枝はほとんどが散ってしまっている。

残っているいくつかの花があるが、この花もやがて散ることになる。

 

ひらひらと花びらの舞う中で、足もとをみると地面は花びらで埋め尽くされそうである。

ほんのわずか前には、美しさを誇っていた花びらは、花吹雪となってつぎつぎと散り落ちてくる。

 

「やがては散る」。

無情の風が散らす桜を見ながら、柄にもなく珍しく思いにふけっている。