東京の多摩地区で昔から栽培されてきたといわれる「ノラボウ」のタネが実った。
ついこの間まで、一面に咲いて楽しませてくれた菜の花が終り、タネになっている。
この菜っ葉(かき菜)は、この地域の環境に合っているらしく、全く手がかからずに育つので毎年タネを採っている。
昨年も、採種した種を小分けして袋に入れ、「ご自由にお持ちください」とチラシを添えて通りに置いておいた。
春の葉物野菜として重宝するからか、あるいは単に菜の花を楽しむためか、育ててみようとする人はいるようだ。
20個ばかりのタネの袋は、あっという間に無くなったのだった。
もう少し経つと、鞘が枯れて中のタネは真っ黒になる。
今年も、タネ屋さんが出来そうである。