湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 今日は何の日(続き)

2015年12月23日 10時10分28秒 | ちょっとした出来事?
   昨夜は記事が途中になり大変礼しました。
    宿明け勤務の日には家に帰ってから少し昼寝をするのが普通ですが、
    昨日は寝るのを忘れたため深夜まで持ちませんでした。


今から約61年前の12月22日にあった木村政彦と力道山の決戦(?)。
その戦いの顛末を含め、木村さんの生涯については
「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(*)に詳しく書かれているところです。

   * : 「増田俊也」さんの「大宅壮一ノンフィクション賞」受賞作
      (木村贔屓で書かれているという書評もあるようですが)

木村政彦さんは戦争を挟んで全日本選手権を13年連続保持し、
15年間無敗のまま引退されています。

 「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と謳われた木村政彦さん。
 旧制鎮西中学(熊本市)の先輩で、 "鬼" と呼ばれた牛島辰熊さん。
 ロサンゼルスオリンピック無差別級金メダリストで国民栄誉賞受賞者の山下泰裕さん。
 モントリオールオリンピック無差別級金メダリストで講道館館長(現)の上村春樹さん。

何れも熊本出身の有名な柔道家ですが、
戦争が人生に影響し(?)、正統派(?)講道館柔道とは違った道を歩み、
破天荒で不器用で無様な(?)姿を曝された木村政彦さん。
多くの方が「史上最強」と認めていますが、
講道館7段のままで殿堂にも入られていません。

しかし、陽の当たる道を歩まれているメダリストとは違った
下手なその生き方には、人を惹きつけて止まない魅力があります。


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「柔道に絡んで波乱の生き方をした人」といえば、
昔愛読した漫画「柔侠伝シリーズ」の主人公がいます(架空の人物ですが)。

柔侠伝シリーズは明治から戦後までの、柳家親子3代に亘る大河漫画です。
  ・柔侠伝(全3巻)
  ・昭和柔侠伝(全5巻)
  ・現代柔侠伝(全16巻)
  ・男柔侠伝(全9巻)
  ・日本柔侠伝(全6巻)

   ※柔侠伝シリーズの話の中に
     木村さん牛島さん船山辰幸さん(牛島さんの弟子)などが
     ユニークなキャラクターの実名で登場していたはずです。
        3人とも熊本の鎮西出身です。

私は単行本の全39巻を揃えて、独身だった20代の頃に繰り返しよんでいました。
結婚して男の子ができたら、中学生になった頃に読ませようと思っていましたが、
引越しを繰り返すうちに、いつのまにか雲散霧消してしまいました。

作者は、自らを「かぶき者」といってる「バロン吉本」さんです。
私が好きな漫画家です(拙ブログのプロフィールでも触れています)。
今はキャラクターアートのほうでお忙しいようですが、
筆が握れるうちに新しい漫画を描いてほしいものです。

 昨日の宿明け勤務で、
 朝の集合点呼時に木村政彦と力道山の話をし、
 漫画「柔侠伝シリーズ」も紹介しました。
   どちらも古い話に寮生は興味が湧かなかったようで、
   そそくさと飯を食べて食堂から出ていきました。