湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇「県民百貨店」最後の日の姿

2015年02月28日 18時51分15秒 | ちょっとした出来事?
今日2月28日は「県民百貨店」の最後の日です。

「県民百貨店(→wikipedia)」は熊本市内の中心部にある百貨店です。

この百貨店やバスターミナルなどがある桜町一帯が再開発されることになり、
当初は移転という案も出ていましたが、
紆余曲折の検討を経て最終的には営業継続が断念され、今日歴史に幕を閉じることになったわけです。

この再開発により、県民百貨店の他に
できた当時は西日本最大級と自慢されていた
「バスターミナル(交通センター)」や「地下商店街」なども無くなります。


最近は県民百貨店閉店の話題が地元新聞やラジオ・テレビで頻繁に放送され、
昔を懐かしむ人や別れを惜しむ人たちが店へ出かけていたようです。

  うちのカヅちゃんも今週布団セットを買いに行ってきました。
  私が『ネット通販で選り取り見取りで買えるから、わざわざ残り物を買わなくても』
  と言っても聞き入れてくれませんでした。

  私にもその気持ちは十分わかります。


今日の日勤の帰りがけにスーパーカブで寄り道をして撮ってきたものです。

閉店時刻(18:00)に近く、カブを駐輪できる場所も見当たらなかったので、
店内の見納めをすることはできませんでした。


東南の方角から見た「県民百貨店」の姿です。


このような垂れ幕が下がっていました。


南側から見たら熊本城天守閣を遠方に見ることができます。

   ※百貨店建物の向こう側壁面にクリスタルエレベーター(熊本で初めて設置(?))があり、
     熊本城を眺めながら上がり下がりできます。

北側にこげ茶色のNTTビルがあります。

   ※昔、このNTTビルには
    九州電気通信局(以後→NTT九州総支社→NTT九州支社と名称変更)が入っていたことがあり、
    九州管内NTTグループの総本山でした。

3年後にはこのあたり一帯が生まれ変わった姿となりますが、
「地域とともに」のNTTビルだけは40年以上変わらぬ姿をとどめていそうです。


今日は朝から快晴でしたが夕方からは小雨模様になりました。

長い間県民から親しまれた百貨店の終わりの日に相応しいとも思える、
別れを哀しむ、涙を誘うような雨でした。

◇公民館絵画サークルの2014年度発表会用

2015年02月27日 17時02分33秒 | 描いてみました(水彩 etc.)
私が参加している○○公民館の絵画サークルも
いよいよ2014年度活動がおわります。

○○公民館では自主講座(同好の士が集まったサークル)が50近く開かれています。

  絵画の他に、
   書道、俳句、英会話、料理、生け花、詩吟、民謡、歌謡(カラオケ)、
   水墨画、社交ダンス、太極拳、気功. etc

年度の終わりに各サークルの発表会があります。

私も絵を出展します。

 上手く出来ていようといまいと
 否応なしに出さなければなりません。


タイトルは「西大橋からの夕景」です。

      ※模写です。
      ※河の中央右寄りにある7個の点は絵具の飛沫ではなく”鴨”です。

タイトルは「ワインボトル」です。  (「少年Jと なかまたち」でもよかったのですが)


以前、額縁を手作りすると言っていましたが、
ホームセンターに660円/個で売ってあったので、
中に入れる絵とのバランスを考えて、それで間に合わせることにしました。

  ※手作りするとなると材料代だけで2,000円/個を超えてしまいます。

額に入れると少し様になったような気がします。


なお、絵画サークルは存続の危機にあります。

10名以上集まらなければサークルとして成立できないとのことですが、
事情があって年度途中でやめられた方もおられ、
現時点では7名しか見込めていないようなのです。

新年度に3名以上新規会員になっていただける人がいればいいのですが ・・・

会員になってくれるのであれば
私としては酒井和歌子さんや床嶋佳子さんのような女性でも一向に構わないのですが ・・・

もし、デ○夫人のような方が加わったら、即脱会の手続きをとることになります。

◇咲き始めた沈丁花 (寄り道してギリシャ神話を少し)

2015年02月26日 22時06分15秒 | 庭の草木や生き物たち, etc.
庭の3種の沈丁花(ジンチョウゲ)が咲き始めました。


沈丁花は2月23日の誕生花になっています。

例年その頃から咲き始めます。

まだ少しの数しか開花していませんが、春の香りを微かに漂わせています。

沈丁花は
香木の沈香(ジンコウ)のように香りがよく、
丁子(チョウジ)の花に似た形であることから名付けられたそうです。


・一般的な沈丁花


・覆輪沈丁花


・白花の覆輪沈丁花



沈丁花の学名は「Daphne odora」で、
”Daphne”はギリシア神話に出てくるダプネ(=ダフネ)に因むとなっています。


  ギリシャ神話という言葉が出てきましたので、少し道草にお付き合いください。

   ギリシャ神話の系譜によると
   ペネイオスの河神の娘ダプネさんの位置は次のようになります。(間違っていたらスミマセン)
     ※ご存じの方は読み飛ばしてください。


   ▼世界の初めにカオス(虚空)が生まれた

    ▼カオス(虚空)から

     ・ガイヤ(大地)※女
     ・タルタロス(冥界の最深部)
     ・エロス(原初の力)     が生まれた

     ▼ガイヤ(大地)は一人で

      ・ウラノス(天)※男        
      ・高い山々
      ・ポントス(荒海)  を生んだ

      ▼ガイヤ(大地)はウラノス(天)を夫として ←親子

       ・クロノス※男
       ・レア※女
       ・その他大勢  を生んだ

       ▼クロノス(夫)とレア(妻)の間に ←兄妹

        ・ゼウス(オリュンポスの主神)※男
        ・その他大勢            が生まれた

        ▼ゼウスと9番目(?)の妻レトの間に

         ・アポロン(=アポロ)(弓の神)※男 ・・・・・→ ダプネに恋する
         ・アルテミス(狩猟の女神) が生まれた

    --- 系譜はここまでで、いよいよダプネさんに関する話です(手短に)---

     ある日
     弓の神アポロンは小さい矢を使う愛の神エロス(=キューピッド)を揶揄した。
     怒った愛の神エロスは、恋心をかき立てる金の矢をアポロンに射込み、
     恋心を冷ます(恋を拒む)鉛の矢をダプネに射た。
         
     金の矢が効いたアポロンはダプネに恋焦がれて追い掛け回し、
     鉛の矢が胸に刺さったダプネはアポロンが嫌でたまらず逃げた。

     ダプネは必死で逃げ回ったがついに力尽き、アポロンに捕まりそうになり、
     河神の父に助けを求めた。

     父は娘を月桂樹に変えた。

     アポロンの腕の中でダプネはみるみる根を張り樹皮に覆われ、
     腕と頭が月桂樹の枝に変わった。

         ※この場面を大理石彫刻にした
          イタリアバロックの巨匠中の巨匠ベルニーニ(→wikipedia)さんの
          傑作「アポロンとダプネ」があります。
          (これも傑作といわれている「プロセルピナの略奪」も合わせて一度見てみたい)

     アポロンは悲しんで、
     以来、月桂樹を自分の聖木とした。

       愛の神エロスなんていいながら”破局の神”でもあるようです。

        とんだ巻き添えで可哀そうなダプネさん。
        河神の父はアポロンのほうを月桂樹にすればよかったのに。

         アポロンが月桂樹になっていれば、
         マルシュアスがアポロンから生皮を剥がされることもなかったし、
         ニオベの子供14人全員が矢で殺されることもなかったのでは ・・・          
      
         
  それにしても、ギリシャ神話の過激すぎること
  略奪あり、近○あり、○姦あり、同性あり、そして殺戮のオンパレード。
  現代であれば神々の多くは刑務所行きになるのでは ・・・
  
  ギリシャ最高神である全能の神ゼウスときたら、10人以上もとっかえひっかえ略奪婚をしている。
  殺めてもいるので、どんなに情状酌量しても終身刑でしょう。
  (全能なので雷での仕返しが怖いが)


  ギリ○ャ人を始め西欧人の精神構造がギリシャ神話の影響を受けていないことを願います。



ついでに、

沈丁花の学名「Daphne odora」の”odora”は芳香があるという意味だということですが、

Google翻訳のラテン語→日本語では「悪臭を放つ」と訳されました。

”芳香”と”悪臭”では真逆の意味になります。

  調べなければよかった。

    ”odora”は、いったい何語なんでしょう。

◇思いのままに咲かない「思いのまま」

2015年02月24日 15時04分36秒 | 庭の草木や生き物たち, etc.
庭にある「思いのまま」が咲きました。



「思いのまま」は白、淡紅、紅、絞り(白や紅が混じったもの)の花を咲かせます。

ここ数年、庭にある「思いのまま」は、白が多くなりました。
絞りのものなどは、ほんの数個しか咲きません。

環境の変化(土壌の質?)が関係しているのでしょうか。

蕾の中には赤っぽいものもありますので、咲き分けてくれると思います。


この木は若い頃に盆栽で買ったものですが
私の管理が行き届いていなかったので
母が私に断りなく地植えにしたものです。

今では背丈以上に大きく育っています。


「思いのまま」の木は思いのままに花を咲かせます。

人間の思いのままに咲き分けさせるのは難しいようです。

それがよいでしょう。

◇収穫した大根と畑の花々

2015年02月23日 14時19分10秒 | 庭の草木や生き物たち, etc.
午後暖かくなったので
久しぶりに家庭菜園(歩いて数分)の様子を見に行ってきました。

大根が大きくなっていたので7本引っこ抜きました。

  不揃いですが初めて作ったにしては上出来と思っています。
  品種「青島宮島 総太り大根」にしては小振りかもしれませんが。



知り合いの方にお礼も兼ねて(*)3本(+青梗菜4個)持っていきました。

     * : 先日未明のこと、
        うちの車(タント)の車内灯が点いたままになっているのを
        その方に電話で知らせていただきました。
        布団の中にいた夜中の4時頃のことでした。
        たまたま事情があり家から400mほど離れた場所(その方の家の隣)に置いていたのです。
        寒い夜道を私が消しに行きました。
        (ポカしたのは息子ですが、帰りが遅かったので起こしませんでした)


家庭菜園の周りに咲いていた花です。

肥後椿(品種は不明)

     ※肥後椿の中でも地味な品種のようです。
     ※肥後椿は「肥後六花」の一つで、熊本市の市花です。

白い椿(品種は不明)


白の水仙と黄の水仙
   

枝垂れ紅梅


採った大根は早速今日の夕食に使いました。

  ◆だご汁

         大分県の郷土料理「だんご汁」と同じようなものですが、
         熊本県では「だご汁」といいます。
         団子が平たいのが大分県の「だんご汁」(団子になっていないのに?)、
         もっと団子が立体的になって具も多いのが熊本県の「だご汁」だったと思います。    

    だご汁は、いつも私が作ります。
     材料は
      白菜、大根(葉も)、椎茸 ← これらは自家製です(椎茸は庭隅の原木で採れたもの)
      豚肉、鶏肉、コンニャク、人参、里芋、油揚げ、小麦粉だんご
        ※今回のはネギ、ゴボウ、シメジが入っていません。

  ◆菜焼き

    カヅちゃんが作りました。
    当然葉の部分が使われます。
    大根の葉は少し”えぐ味”があって好きです。
    店で売っている大根は葉が付いてないものが多いので
    大根葉の菜焼きを滅多に食べることができませんが、
    これからは自家製のものが採れるので食べられる機会が多くなりそうです。


自慢になりますが、
家庭菜園で作った大根は、いつも買っている市販品と全く違いました。

  ・瑞々しい(短冊に切ったものが透き通っています)。
  ・皮をむくときも、包丁に吸いつくように肌理が細かく滑らか、
   食感も全く筋っぽいところがなく軟らか。

大根足という例えは、褒めるときにも使えそうです。