湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 北岡神社の夫婦楠

2015年12月12日 22時53分07秒 | 日常・その他
JR熊本駅から線路沿いに北へ400mほど行ったところに
「北岡神社」があります。

北岡神社は今から1000年以上前になる平安中期の創建と云われています。



鳥居をくぐった両側に大きな楠がそびえています。

樹齢約1000年といわれる2本の木は御神木で、
「厄除けの夫婦楠」と呼ばれています。


この楠の間をくぐって参拝すると
「厄除開運」、「夫婦円満」、「縁結び」の御利益があると伝えられており、
参拝の仕方が書かれた看板が近くに立っています。


   「良縁」、「友人」、「仕事」、「金銭」の縁に恵まれるとありますが、
    少し欲張り過ぎのような気がしないでもありません。

この神社の境内になるかと思いますが、
夫婦楠の近くに「三牧万吉君顕彰碑」と書かれた碑と胸像が建っています。

   ※この碑は、1枚目の写真に映り込んでいない直ぐ右側にあります。
   ※戦後に公選となってから最初の熊本県知事「櫻井三郎」さんの揮毫です。
 
  三牧万吉さんは「二本木貸座敷組合」(*)の組合長をされていた方です。
  まさか遊郭(赤線)の運営に寄与したということで顕彰されたものではないでしょうから、
  寄進でもされたのでしょうか ?
      
     * : "貸座敷" とは遊郭のことです。
           熊本の二本木遊郭は明治から昭和初期にかけて
           西日本有数の遊郭街として栄えた。
            「全国遊郭案内」(1930年)によれば総軒数73軒、娼妓660人。
           東雲楼(シノノメロウ)、日本亭、松島楼、幸楼、三妖楼など
           豪華な遊郭が存在したが、近年取り壊されて現存はしていない。
           東雲楼は数千坪の敷地に2階建ての大本屋と25の別棟があり、
           庭園は水前寺成趣園にならって東海道五十三次をかたどっており
           完成まで10年の歳月を要したと言われている。
                    -Wikipediaより-

  「売春防止法」が施行されたのは1958年ですから、
  この碑と胸像が建てられたのは半ば公認の時代です。
  それにしても、
  「夫婦楠」の近くに「遊郭の元締め(?)の碑と胸像」が鎮座しているというのは、
  場違いな感じがしないでもありません。