湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ なぜスペインの一人当たりGDPは日本のチョイ下

2015年10月13日 21時47分33秒 | 日常・その他
図書館から借りている「TRANSIT 第22号 美しきスペイン」(*)の中に
スペイン人のお気楽さ(?)について書かれたところがありました。

        * : 発行日 2013年9月6日
           発行所 有限会社 euphoria FACTORY

スペイン人の生活の一端を紹介した「ある人の一日」というのでは、
1日の行動が次のようになっていました。(要約)

  9:00 起床・朝食(「バル」でコーヒーとチョコ入りクロワッサン)
  10:00 出社
  11:00 ブランチ休憩(社内で、コーヒーとトルティーヤを食べながらブレイク)
  14:00 昼食(家に戻って、トマトやオリーブオイルをのせたパンを食べる)
  15:00 仕事
  19:00 友人と会って、バルをハシゴしながらオシャベリ
  22:00 夕食(家に戻り、家族と一緒にパスタを食べる)
  23:00 バルへ(近所の行きつけの店に出かけて、軽く一杯飲む)

また、スペイン在住の日本人の話も載っていました。(要約)

 ある会社員の大まかな一日として

  9時に出社したら、まず皆で雑談を兼ねてご飯を食べに行く。
  10時ころ職場に戻ってきて12時ころまでダラダラと仕事をする。
  12時半から16時までシエスタ。
  16時半ごろ職場に戻ってきて、18時半には仕事を終え、
  21時くらいから皆でご飯を食べたり飲みに行ったりする。

その日本人の方によれば
『スペイン人は、友達にするのは最高だけど、仕事をするには最悪』
ということのようです。


スペイン人は "エエ加減" ということのようですが、
本当にそうなのでしょうか?

ギリシャのデフォルト危機に合わせて、
スペインについても経済危機問題が一頃盛んにニュースで流れていましたが、
2014年のデータは次のようになっています。

 ・失業率:24.5% 世界5位
         (日本は、3.6% 世界93位)
 ・一人当たり名目GDP:$30,278 世界29位
         (日本は、$36,331 世界27位)
 ・一人当たり購買力平価GDP:$33,711 世界33位
         (日本は、$37,390 世界29位)


少なくとも4人に1人が働いていないスペインの一人当たりGDP順位が日本の少し下です。
朝から晩まで(時には夜中まで)蟻のように働いている日本の一人当たりGDP順位が、
お気楽に(?)働いているスペインの少し上です。

 経済の専門家でない私の素朴な疑問になりますが、
  (「GDPが高い=生活が豊か」とは限らない、ということは分かっているつもりですが ・・・)

  比較したら日本人のほうがセッセコセッセコ働いている(ように見える(?))のに、
  なぜ、一人当たりGDPはスペインと大差ないのでしょうか?

  ひょっとしたら日本人は仕事の能率がスペイン人より低いのではないでしょうか?
  無駄な会議や無駄な資料作成などに振り回さりたりしているのではないのでしょうか?
  「仕事をしていることが仕事」と勘違いしている人が多いのではないのでしょうか?  

  スペイン人は
  適当(エエ加減)なのではなく適当(良い加減)に仕事をしているのではないでしょうか?


スペイン経済危機の出口は見えていないようですが
人生を楽しむスペイン人のことですから、
たとえデフォルトが迫ったとしても悲壮感など持たないのではないでしょうか?
『デフォルトOK。リセットして再出発できる。さあバルへ飲みに行こう』
なんてなったりして ・・・

  「人生を楽しむために仕事をする」といわれるスペイン人が
   羨ましく思えてきたりもします。

1 コメント

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Unknown (Unknown)
2020-06-09 19:40:13
つまんな

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