ダンスのインストラクターや、リボンちゃ
んが少ないのでなかなか踊る順番が来ない
ので、諦めて帰ろうかなと思っていた。
と、遠くに見たことがあるような人が踊っている。
昔、30年くらい前お互いに若かったころ
競技会もご一緒したし、同じ教室で習って
いた先生も一緒だった。
だがその方は昔そのままである。
まてよ、30年も経てばその方だって良い
年頃のおじいさんになっておられるだろ
う。
これは、錯覚だ!と目をこすってみる。
たまたま帰ろうとしている時に
「いかがですか?」と声をかけられる。
「あの、わたくし帰るところなのですが
お名前を拝見したくて、、、」
「名前は書いてないんです」
「わたくし、Sさんという方を探していま
す」
「私、Sですけど、、、。あれっ?
高城さん?」
彼は30年経ってもちっとも変わっていな
かった。私のリーダーの名前も思い出し
てくれた。
懐かしい、、、懐かしい、、、
だあれも知っている人はいないと思ってい
たのに、、、、。一生会わなかっただろう
人に再会ができたのだ。