Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

夫のマドンナ

2016-03-20 | 日記


デイサービスに夫がお世話になっていた時、いつも親切にしてくださった看護婦長さん。

先日、りつばな胡蝶蘭をおくってくださったのに、今日はわざわざお参りに来てくださった。とても清楚で綺麗な方だ。

夫の写真の前で、涙もなく、面白おかしく在りし日の夫を偲んだ。

夫はこのEさんが大好きで、
「今日はモーツァルトの事話した」
とか
「今日は玄関までEさんが車椅子押して
くれたよ」など報告してくれた。

確か、その車椅子を押していただいたのが最後だったようだ。

定年を過ぎても頼まれてもう少し、もう少しと働かされているといわれていたが、夫がお世話になっていた時は
いつもいてくださって本当に感謝だった。

マドンナと言ったら夫は照れるだろうが
私に大好きなお友達を置いていってくれた。

すっかり気があって、再会を約束したほどだ。

マドンナさんの前では夫は行儀の良い紳士だったらしい。